NATOについて。80年前の歴史から読み解く現代の国際情勢

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NATOについてわかりやすく解説します ~ロシアとウクライナがモメている原因に!?

“80年前の歴史から読み解く現代の国際情勢”

こんにちは、皆さん。

今日は大約80年前の歴史に光を当ててみたいと思います。そう、あの第二次世界大戦の話です。あの戦争では、ドイツがその強大な力で周囲の国々を次々と占領しました。しかし結局、ドイツとその仲間の国々は敗北しました。

戦後、世界はドイツが再び暴走しないように、国を分割し、莫大な借金を負わせる等の措置を講じました。そして、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの5カ国は、万一ドイツが再び襲撃してくることに備え、一緒に戦う約束を交わしました。これがブリュッセル条約と呼ばれるものです。

戦後の世界は大きく二つに分かれました。自由に商売をして豊かになるというアメリカのグループと、土地や工場などは国が管理して全員で平等に暮らすというソビエト連邦のグループです。しかし、この二つのグループは仲が悪く、息を詰めた状態が続きました。これを「冷戦」と呼びます。

そして、上述の5カ国に加えて、デンマーク、ノルウェー、アメリカ、カナダ、ポルトガル、イタリア、アイスランドが参加して、北大西洋条約機構(NATO)というグループを設立しました。ブリュッセル条約ではドイツが目標でしたが、NATOではソ連が目標になりました。NATOでは、メンバー国が1カ国でも攻撃されれば、全員で戦うという原則があります。

その後、3年ごとに新たな国々がNATOに加わっていきました。まずはギリシャとトルコが加わり、さらにその3年後には西ドイツが参加しました。これに対抗してソ連も、アルバニア、ブルガリア、ハンガリー、東ドイツ、ポーランド、ルーマニア、チェコスロバキア、そして自国を含む8カ国でワルシャワ条約を結びました。

1982年にはスペインがNATOに参加し、1989年にはベルリンの壁が崩壊し、西ドイツと東ドイツが統一されました。この結果、旧東ドイツ地域もNATOに加わることとなりました。しかし、ソ連がこれに反発したため、NATOはソ連に対して、これ以上東方向には拡大しないと口頭で約束しました。

ベルリンの壁崩壊から2年後の1991年、ワルシャワ条約は廃止され、ソ連は解体しました。その後、旧ワルシャワ条約加盟国のチェコ、ハンガリー、ポーランドなどがNATOに加わりました。さらにその後、旧ソ連の一部であったエストニア、ラトビア、リトアニアなども加わりました。

現在では、NATOは30カ国にまで拡大しています。元ソ連のウクライナやジョージアも加盟を望んでおり、ロシアのリーダーはこれに焦りを感じています。なぜなら、NATOのメンバー国が増えていくと、ロシアの力がどんどん弱まってしまうからです。これに対抗するために、ロシアはウクライナを力ずくでロシア陣営に引き込もうとしています。これを受けて、スウェーデンやフィンランドもNATOへの加盟を検討しています。

以上が、80年前の歴史から現代の国際情勢までを簡単にまとめたものです。歴史は常に繰り返され、過去の出来事から現在、そして未来への洞察を得ることができます。これからも国際情勢を見守り、歴史から学ぶことの大切さを忘れずに過ごしていきたいと思います。

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