
石破茂首相がついに辞任を正式に表明しました。
参議院選挙・衆議院選挙で連敗したにもかかわらず、これまで辞任を拒み続けてきましたが、ついに自ら退陣を決断することになりました。日本の政治は大きな転換点を迎えています。
では、なぜ石破政権は行き詰まり、次の総裁は誰になる可能性が高いのでしょうか?整理してみましょう。

石破政権の限界と問題点
石破首相は、経済や財政について「誰がやっても良くはならない」という、ある種あきらめにも似た考えを持っていたと指摘されています。
その背景には、財務省の意向に大きく依存していたことがありました。
主な問題点
- 消費税減税を徹底的に拒否
景気が冷え込み、国民生活が苦しくなる中でも、石破首相は「消費税は下げない」と一貫して主張しました。 - 「財政再建こそ正義」という姿勢
借金を減らすことを最優先としたため、国民の負担増には目をつぶる形となり、暮らしの安心よりも数字上の財政健全化を重視しました。 - 「日本の財政は危ない」と海外に発信
国内外で過度に日本の財政危機を強調したため、「日本円は信用できない」という印象を与え、結果的に円安を招いたと批判されています。 - 国際交渉での弱さ
トランプ政権との関税交渉では一部の譲歩を得たものの、日本の立場を根本的に強めることはできず、交渉力不足が露呈しました。
こうした政策姿勢や発言が、国民に「自分たちの生活を軽視している」と受け止められ、支持離れを加速させました。
その結果、選挙での連敗につながり、政権の退陣を決定づけたのです。

次期総裁候補は誰か?
石破首相の辞任により、自民党は新しいリーダーを選ぶ総裁選へと動き出します。では、次の総裁候補として名前が挙がっているのは誰なのでしょうか?
◆ 本命:小泉進次郎氏
小泉純一郎元首相の息子で、若さと親しみやすさ、そしてテレビ映えするルックスから国民的人気を集めています。
特に世代の若い有権者や都市部での支持は圧倒的で、知名度・人気では群を抜いているといえます。
ただし、政策面では「まだ信念や具体性に欠ける」との批判もあります。
政治の中枢に近い人々からは「財務省や経団連など既存の権力に従いやすいのではないか」と懸念されており、人気先行型のリーダーにならないかが課題です。
◆ 対抗:高市早苗氏
もう一人の有力候補は、高市早苗氏です。
高市氏は派閥に属さず、独自の信念を貫いてきた政治家で、特に保守層から強い支持を得ています。
過去にはテレビ討論で「日本の戦争は自衛のためだった」と発言し、激しい批判を受けながらも一歩も引かなかったエピソードがあります。こうした姿勢から「信念を貫く政治家」「国益を最優先に考える政治家」として評価されています。
ただし、公明党や自民党内の一部から強い抵抗があり、党内の力学的には不利と見られます。つまり、国民的な人気はあるものの、議員同士の票の取りまとめでは苦戦する可能性が高いのです。

総裁選の行方
石破首相の辞任によって、自民党は次のリーダーを決める総裁選を迎えることになりました。
通常であれば「フルスペック」と呼ばれる方式で、党員や一般支持者の票も含めて広く投票が行われます。
しかし今回は、時間的な制約や党内事情から、国会議員だけが投票する“簡略版”で実施される可能性が高いと見られています。
議員票がカギ
この方式では、党員や国民の人気よりも「議員同士の力関係」が重視されるため、派閥や議員ネットワークに強い候補が有利になります。
そのため、議員とのつながりを広く持つ小泉進次郎氏が一歩リードしていると予想されます。
保守層の期待
一方で、「本当に国民の声を代弁できるのは高市早苗氏だ」という声も根強くあります。
特に、これまで自民党から距離を置いていた保守層の有権者からは「高市氏が総裁になれば支持を戻す」という期待も出ています。
先の読めない展開
とはいえ、党内の駆け引きや公明党との関係など複雑な要因が絡むため、最終的にどう転ぶかはまだ分かりません。
「議員票で優位に立つ小泉氏」か、「国民的支持を背景に存在感を増す高市氏」か──今回の総裁選は、日本の進路を左右する大きな分岐点になるでしょう。

まとめ:日本の進路を決める分岐点
石破首相の辞任は、日本の政治における大きな転換点です。
次のリーダーが誰になるかによって、経済政策の方向性、外交姿勢、安全保障体制まで大きく変わっていきます。
今回の総裁選は単なる党内の人事ではなく、国民の暮らしや将来を左右する重要な選択です。
- 国民的人気を背景に勢いのある小泉進次郎氏を選ぶのか
- 信念を貫き国益を第一に掲げる高市早苗氏を押し上げるのか
「人気で選ぶのか、信念で選ぶのか」――
その判断は、私たち国民にとっても極めて重い意味を持ちます。
次期総裁選は、まさに日本の未来を決定づける分岐点になるでしょう。
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