『史上最強の哲学入門』面白いから読んで!!

哲学

最高に面白すぎる1冊! 『史上最強の哲学入門』

史上最強かつ最高に面白い!『史上最強の哲学入門』を読む

いつも私たちの心の中に存在する哲学。しかし、「哲学は難しい」と感じる人も多いことでしょう。そんな哲学が、一冊の本で驚くほど分かりやすく、かつ楽しく学べるなんて信じられますか?今回、私はヤムチャさんの著書『史上最強の哲学入門』について紹介したいと思います。この本は、私がセンター試験で倫理という人気がない科目を選び、満点を取ったほどの哲学好きが保証する、まさに史上最強、最高に面白い一冊です!

昔の哲学者たちは、私たちが日常では考えもしないような深遠なテーマ、例えば「人が生きることとは何か」「心理とは何か」などについ

て、命がけで考え抜いてきました。しかし、『史上最強の哲学入門』では、ヤムチャさんがこれらの複雑で抽象的なテーマを、現代の背景に落とし込み、明快かつエンターテイニングに解説しています。哲学の面白さが凝縮されている本書を通して、皆さんも哲学の世界に足を踏み入れてみませんか?

この記事では、本書から2名の最強哲学者に焦点を当て、その魅力を深掘りしていきます。

史上最強の哲学入門 (河出文庫) [ 飲茶 ]

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感想(10件)

プロタゴラス

舞台は紀元前400年、プロタゴラスの時代へと移ります。この時代、科学技術は未発達で、雷の原因や病気の発生理由など、自然現象の根本原因を知る者はいませんでした。人々は知識の限界から、神話を信じて自然現象を説明しました。「雷は神々の怒りの表れである」といった神話的な説明が、この時代の人々には常識でした。

しかし、時が流れ、人類の知識と文明が進化し、これらの神話は疑問視され始めました。それでも、神話の説明が根深く信じられていたため、新しい知識が普及するのは困難でした。しかし、ある変革がこれを一変させます。人類の食糧確保の方法が向上し、人口が増え、都市国家が形成されました。これにより、遠くの土地の人々との交流が生まれ、様々な考えや価値観が交錯しました。

ここで、プロタゴラスが登場します。彼は、「人間は万物の尺度である」との理念のもと、総体主義を提唱しました。これは、「冷たい水も、感じ方によっては暖かく感じられる」という、すべての知覚や価値観は相対的であるという思想です。プロタゴラスの理論は、当時の政治家たちにとって都合の良いツールとなりました。なぜなら、相手の意見を論破し、自らの主張を正当化する手段として利用できたからです。例えば、他国を侵略し奴隷にする行為も、「未開の民を救う高貴な行為」として正当化できたのです。

プロタゴラスの総体主義は、民主主義の国家である古代ギリシャにおいて、政治家たちに非常に評価されました。彼の教えは多くの政治家たちに受け入れられ、彼の講義は高額な授業料が取られるほど人気を博しました。報酬はあまりにも高額で、一回の講義で軍艦一隻が買えるほどだったと伝えられています。

このように、プロタゴラスの思想は、当時の人々の価値観や世界観を大きく揺るがし、政治家たちに新たな視点を提供しました。彼の影響は古代ギリシャだけでなく、後の世界にも多大な影響を与え続けています。

ソクラテス

ソクラテスは、存在する真理が全て相対的であるとの信念を持ち、これを広めようとしました。彼によれば、個々人の持つ価値観や信念は独自のものであり、共通の真理や絶対の価値を追求することには意味がない、とされていました。しかし、この思考は、真理や価値の追求という重要な人間活動の本質を希釈する危険性を孕んでいました。それにより、人々は表層的で浅薄な考えに堕ち、人生の本質的な深みや価値を見失いかねませんでした。

このような背景の中でソクラテスは、公の場で政治家や思想家との対話を通じて、真理とは何か、正義とは何か、といったテーマを追求しました。彼の独特の問いかけの方法は、相手が自らの無知を認識するよう仕向けるものでした。ソクラテスは、他者に自分の信念を強制することなく、「無知の知」という概念を通じて、真理を共に追求しようと呼びかけました。

ソクラテスは自身も真理を知らないと自覚していたが、その自覚を通じて、彼は他の「知っている」と自称する者よりも賢明であると考えました。彼の思想と方法は、私たちが世界と人生を理解し、真の知識を追求する上で重要な教訓となります。

私たちの日常生活もまた、当たり前と受け入れられた多くの「常識」や「知識」に満ちていますが、それらが真に正しいのかどうかを問い直すことは稀です。ソクラテスの方法を用いれば、私たちもまた新たな視点やアイディアを見出し、より深い理解に到達することができます。これはビジネスにおいても、新しいアイディアや革新的な解決策を生み出すのに非常に有益です。

つまり、ソクラテスの哲学や方法論は、表層的な知識や既存の常識に囚われず、真理を求め、より深く、より広く世界を理解するための手引きとなり得るのです。これは、私たちが社会や人生、あるいはビジネスにおいて、新しい発見をする上での重要な原則となります。

まとめ

さて、この度はプロタゴラスとソクラテスの考えについて、深く探求し、共に学びました。彼らの思想は、私たちの日常生活やビジネス、または人間関係においても、新しい視点や理解を与えてくれます。哲学は常識を疑い、世界や自己についての新しい知識と理解を追求する道です。それは、未知の領域を探索し、新しいアイディアや発見につながるかもしれません。

「最強の哲学入門」には、まだ触れることができていない多くの哲学者や思想が紹介されています。もし今回のブログが皆さんの心に響き、哲学に興味を持っていただけたならば、ぜひとも本を手に取り、さらに深い理解を追求してみてください。

最後に、このブログが皆さんの心に火を灯し、知的好奇心を刺激したことを願っています。ソクラテスやプロタゴラスと一緒に、私たちもまた、未知の世界への扉を開く鍵を握っています。心豊かに、そして思索深く、日々を生きるために、哲学の探求はまさに最良のパートナーとなるでしょう。

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