進撃の巨人がより楽しくなる神話:北欧神話

哲学

こんにちは。今日は一緒に冒険に出ませんか?その場所は地球の反対側、北ヨーロッパの国々、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、そしてアイスランドです。これらの国々の神々と伝説の世界、すなわち「北欧神話」について深掘りしていきましょう。ちなみに、フィンランドも北欧の一部ですが、言語の違いから北欧神話の主流からは外れています。

北欧神話と聞くと、遠い国の遠い話、あまり馴染みがないように感じられるかもしれませんね。でも、「オーディン」、「ヴァルキューレ」、「グングニルの槍」、あるいは「ラグナロク」などの言葉、どこかで聞いたことがありませんか?実は、北欧神話はアニメやゲームなどのエンターテイメントの世界で広く引用され、その世界観は私たちの日常生活にこっそりと溶け込んでいます。

なぜ北欧神話がそんなにも多くの作品で題材に選ばれるのか、その答えはシンプルです。その世界観があまりにも魅力的だからなのです。今回のブログでは、その魅力的な北欧神話を皆様にわかりやすくご紹介します。有名な神々や重要なストーリーだけをピックアップしていますので、初めての方でも楽しく読むことができます。

最後までお読みいただき、多くの作品に共通する神秘的な世界観を学んでみてください。

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北欧神話の始まり

さあ、皆さん、タイムマシンに乗って2,000年以上前の北欧へと旅を始めましょう。そこで語られ始めた北欧神話ですが、その始まりを正確に知る方法はありません。なぜなら、文字として記録されたものがないからです。だが、そこから800年ほど進むと、我々の旅はバイキングたちの時代に到達します。

船乗りとして知られ、海賊のように恐れられたバイキングたちは、冷酷無比な戦士であり、略奪者であり、探検家でもありました。彼らの故郷は食料が少なく、寒い地域だったため、バイキングたちはより温暖で豊かなヨーロッパ各地へと進出していきました。

キリスト教が広まり始めたこの時期、バイキングたちが信じる北欧神話は、ヨーロッパの人々にとっては異教の信仰でした。そしてここで注目すべきは、ゲルマン人という民族です。彼らはバイキングと共通の祖先を持つとともに、ゲルマン神話を信じていました。このゲルマン神話は後の北欧神話の原点となるものだったのですが、キリスト教への改宗により、その神話は失われてしまいました。

しかし、バイキングたちは死を恐れずに海賊として生き抜いていました。その理由は、彼らが北欧神話を信じ続けていたからだと考えられています。特に、戦いの神オーディンと彼の宮殿ヴァルハラにまつわる信仰がありました。バイキングたちは、勇敢に戦い、命を落とした戦士の魂がヴァルハラに召され、美しい女戦士ヴァルキューレに迎えられると信じていました。この信仰のため、バイキングたちは恐れずに命を賭けた戦闘を行うことができたのです。

そして、約1,000年前、アイスランドで初めて北欧神話のエピソードをまとめた書物が作られました。これが、現代にまで伝わる北欧神話の源となるもので、これから我々が探求する魅力的な

世界の入り口となるのです。さあ、皆さん、この神秘的で壮大な北欧神話の世界へ一緒に踏み入れてみましょう!

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天地創造

世界の創造は、混沌とした霧に覆われた宇宙で始まったと言われています。この宇宙の中心には巨大な裂け目が存在し、その北部にはニブルヘイムという寒冷で暗い氷の世界が広がっていました。裂け目の南部にはムスペルヘイムという熱く明るい炎の世界が広がっていました。

ニブルヘイムの氷とムスペルヘイムの炎が衝突し、その影響で落ちた雫から生命が誕生し、その生命は巨人ユミルとして形を成しました。ユミルは男性と女性の両性を持つ存在で、ユミルと同時に、一頭の雌牛も生まれました。この雌牛が氷を舐めることで、黒い物質が現れ、それは徐々に髪の毛へと成長しました。その髪の毛が成長し続け、人間の姿へと形を成し、その存在はブーリという神となりました。

ブーリは北欧神話における重要な神々の祖先で、その子孫は全ての神々であります。ブーリはユミルから生まれた巨人の一人と結婚し、彼らの間には三人の子供が誕生しました。その子供たちは後に神々の王、オーディンとその弟たちとなります。オーディンは神でありながら、巨人の血も引いていました。

オーディンとその兄弟たちは新しい世界を創造することを決定しました。しかし、素材となる材料が必要でした。そのため、彼らは巨人ユミルを殺し、その体を新しい世界の材料とするという過酷な計画を立てました。ユミルの体は各部分が変化し、その血は海や川に、骨は山に、肌は土地に、髪の毛は木々や草に変わりました。そして、ユミルの頭蓋骨は天空となりました。

そしてオーディンたちは、炎の世界ムスペルヘイムから火花を取り、それらを星として空に散らしました。その中で最も大きい二つの火花は、太陽と月になりました。これにより、世界は完成し

、新たに誕生した世界の中でオーディンたちはアースガルズと呼ばれる要塞を建設しました。アースガルズは、オーディンたちの一族であるアース神族が暮らす場所となりました。

この物語は、神々と巨人たちが同じ起源を持ちながらも、互いに競い合う一方で、時には友情を育むという北欧神話の世界観を語っています。巨人たちはしばしば役割を果たすことが多いですが、神々と巨人の間には親交があるため、彼らは完全な悪者とは言えません。むしろ、彼らの存在は神々との関係性を豊かにし、物語を進行させる重要な役割を果たしています。そして、すべての存在が共存し、互いに影響しあうこの世界が、我々が今住んでいる世界と言われています。

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人間創造

オーディンたちは自分たちだけがこの世界に住んでいるのでは寂しいと感じ、人間を創造することを決定しました。海岸を歩き回り、適当な素材を探していると、流木を見つけました。オーディンはこの流木に生命の息吹を吹き込み、人間を作り始めました。

オーディンの二番目の弟がこの新しい生命体に意志と知恵を与え、末の弟が流木を加工し、人間の形を作りました。こうして生まれたのは、男性と女性、二人の人間で、彼らはすべての人間の祖先となりました。

神々はこの男女をミッドガルドと呼ばれる場所に住まわせ、巨人たちが襲ってこないように、ユミルのまつ毛で作った大きな柵で囲みました。こうして神々と人間の世界が誕生したのです。

北欧神話では、実は全部で9つの世界が存在するとされています。一つ目はアースガルド、これはオーディンとアース神族が住む世界です。二つ目はミッドガルド、これは人間が住む世界で、ユミルのまつ毛で作られた柵で囲まれています。

三つ目はアルフヘイム、ここは光の妖精族が住む世界です。四つ目はスヴァルトアルヴヘイム、これは闇の妖精族が住む世界です。五つ目はヨトゥンヘイム、海の果てにある巨人たちの世界です。

六つ目はヴァナヘイム、これはヴァン神族が住む世界です。七つ目はニブルヘイム、氷の世界です。八つ目はムスペルヘイム、これは炎の世界です。そして最後の九つ目はヘルヘイム、これは死者の世界です。

これらの世界観は、現代のアニメやゲームにも影響を与えていますが、それらはすべて北欧神話が起源です。また、すべての世界の中心には、ユグドラシルと呼ばれる巨大な世界樹が存在しています。この木はとても巨大で、神々ですらその全体を見ることはできません

そして、北欧神話には、最高神オーディンという重要な存在がいます。オーディンはアース神族の王で、通常は長いひげを生やした男性として描かれます。オーディンは片目を失っていて、その代わりにつばの広い帽子をかぶっています。

オーディンは多才で、戦いの神としての顔もあります。黄金の鎧を身に纏い、八足を持つ神馬スレイプニールにまたがります。彼の武器はグングニルという名の槍で、これは投げるための武器であり、投げれば必ず標的に命中するという魔法の力があります。

また、オーディンは知識と知恵の神でもあります。彼にはフーギンとムニンという二羽の大きなカラスがいて、これらのカラスが毎日世界中を飛び回り、情報を収集してオーディンに報告します。そのため、オーディンは全てを知り、常に策略を巡らせることができます。

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神オーディン

オーディンの知恵は彼が初めから備えていたものではなく、特定のエピソードを経て得られたものです。このエピソードは、9つの世界がまだ新たに生まれたばかりの時代に起こりました。

この物語は、巨人が住む世界、ヨトゥンヘイムに始まります。ヨトゥンヘイムにはすべての記憶と知識が集まる知恵の泉が存在していました。この泉を管理していたのはミーミルという名前の巨人で、彼はオーディンの叔父にあたる存在でした。

ミーミルは毎日知恵の泉の水を飲んでいたため、世界で最も賢い存在として知られていました。知恵を求めるオーディンがこの泉を訪れ、ミーミルに「私にも泉の水を飲ませて欲しい」と頼みました。しかしミーミルは、オーディンに対して一つの高い代償を求めました。「あなたの片目を泉に捧げなさい」と。

オーディンはこの条件にひるむことなく、自分の片目をえぐり取り、泉に投げ入れました。そしてミーミルの約束通り、オーディンは知恵の泉の水を飲むことを許されました。水を一滴残らず飲み干したオーディンは、そこで初めて真の知恵を手に入れたとされています。

こうしたオーディンの決断は、彼の知識と知恵に対する飽くなき探求心を示しています。また、自らの身体の一部を犠牲にすることで得た知恵は、彼が北欧神話の中で最も尊敬される存在の一つである理由を示しています。

オーディンという神

オーディンは、すでに極めて強大な力を持っているにも関わらず、常に自己成長を求め、更なる力の獲得を望んでいました。彼の欲求とその行動の一例を、もう一つ紹介します。

ある日、オーディンはより大きな力を手に入れるため、全ての世界をつなぎ、生命の源とも言える世界樹ユグドラシルを訪れました。彼は自分自身をユグドラシルの枝に吊るし、自身の持つ神槍グングニルで自分自身の体を貫き、9日間の厳しい苦行を行いました。神である彼が自分自身を生け贄として捧げたのです。この苦行の結果、オーディンは魔法の文字、すなわちルーン文字を得ることができたと伝えられています。

ルーン文字は古代北欧で使用されていた実際の文字であり、それぞれが特定の意味を持ち、魔法を使用するための必要不可欠なものとされています。この経験によって、オーディンは魔術の神ともなりました。以後、彼は魔法を自在に操ることができ、カラスやヘビ、オオカミに姿を変えることができるようになったとされ、未来を予知したり、呪いをかける能力も手に入れました。

戦闘、知恵、魔術のそれぞれの分野で深い知識を持つオーディンは、一見すると完全無欠な存在に見えます。しかし、彼自身の性格は必ずしも完全無欠ではありませんでした。彼は競争心が強く、公平さを欠くことがあり、人々からは尊敬されるよりもむしろ恐れられていました。

ヴァイキング時代の北欧社会は戦争と略奪が頻繁に行われ、厳しい環境でした。そのため、最高神であるオーディンがこのような性格になったと推察されます。残された古文献には、オーディンの気まぐれで勇敢な戦士が戦死し、一見ふさわしくない者が勝利を収めるという記述が度々見られます。これは戦

争に負けて戦士を失った人々を慰めるために、「神の気まぐれ」と説明された可能性があります。

戦神トール

次に、オーディンの息子であり、戦いの神であるトールを紹介します。オーディン自身も戦いの神であるといえるのですが、北欧神話は戦争が頻繁に行われる社会を反映しているため、戦いの神は複数存在します。オーディンは戦略家や軍師に近い存在と説明しましたが、それに対してトールはまさに戦士そのものと言えます。

トールは筋骨隆々の大男で、ひげを蓄えています。彼の愛用する武器はミョルニルという名前のハンマーで、これは物を打ち砕くという意味を持つ。投げると必ず敵に命中し、投げた後には必ずトールの手元に戻ってくるという特性を持つ優れた武器です。また、トールは雷の神でもあり、彼がミョルニルを投げる行為は落雷を引き起こすと考えられていました。

トールは勇敢で豪快な性格の持ち主で、素朴で人当たりがよいため、多くの人々から愛されていました。元々はオーディンよりも古い神だったと言われていますが、後からオーディンの人気が高まるにつれて、トールはオーディンの息子とされるようになったとも言われています。

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女神フレイア

次に紹介するのは、女神フレイヤです。フレイヤは、その圧倒的な美しさと優れたスタイルで知られ、愛と豊穣を象徴する女神として崇められています。彼女はオーディンたちの属するアース神族とは異なる、ヴァン神族と呼ばれる神族に属しています。ヴァン神族は過去にアース神族と敵対したこともありますが、最終的には互いに同盟関係を結ぶこととなりました。

フレイヤは、その優れた美貌と底なしの欲望により、多くの神々を愛人としていたと言われています。その中には、最高神オーディンも含まれていたと伝えられています。さらに、フレイヤはヴァン神族に伝わる特別な魔法を使うことができます。この魔法は、エロティックな儀式を伴い、他人の魂を操る力があるとされています。彼女はこの魔法をオーディンに教えたという逸話が残されています。

その美貌と豊穣、そして愛と欲望を司る力を持つフレイヤは、北欧神話の中で非常に魅力的な女神とされています。

神ロキ

次に紹介するのは、ロキという神様です。ロキはとても美しい顔立ちを持ち、男性と女性の特徴を併せ持つ神様とされています。彼はアース神族でもヴァン神族でもなく、巨人の血を引いています。北欧神話では、巨人たちは多くの場合、敵役として描かれますが、ロキは例外的にアース神族と共にアースガルズに住み、神様の一員として扱われています。

しかし、ロキが善良な神様であったわけではありません。彼の役割はトリックスターと呼ばれるもので、神様たちの味方をしたり、敵に回ったりします。彼はずる賢く、気まぐれで、悪戯を好んで神々を困らせる存在でした。例えば、戦いの神トールの妻が眠っている間に彼女の髪を刈り取ってしまったり、さらに悪いことに、オーディンの息子を殺害するという、もはや悪戯ではない重大な犯罪を犯しました。これにより、彼は神々との間に決定的な対立を引き起こしました。

オーディンが率いる神々と、ロキやその子供たち、巨人や怪物たちとの間で、大戦争が勃発します。これまでに紹介した北欧神話の特徴的な三神の他にも、神話にはさまざまな神々や巨人たちが登場します。これらの神々は皆、一筋縄ではいかない性格を持ち、長所だけでなく短所も持つ、人間味溢れる存在です。このような特徴的な神々が、北欧神話の魅力を形成しています。

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ラグナロク

北欧神話の特徴の一つは、「世界の終わり」、つまり”ラグナロク”という概念が描かれていることです。ラグナロクは神々と巨人との最終戦争を指し、オーディンをはじめとする重要な神々が全て滅びるという、他の神話では見られない衝撃的な結末を持っています。

ラグナロクは、”神々の黄昏”とも呼ばれ、多くの物語のテーマとなっています。厳しい自然環境の中で生きてきた北欧の人々の信念に基づいたこの神話は、その絶えず変わる環境への対処法や美学を反映しているのかもしれません。

ラグナロクがいつ起こるのか、それが未来の予言なのか、それとも既に起きて現在我々が生きている世界はラグナロク後の世界なのか、それらの詳細は神話の中では明確に語られていません。しかし、ラグナロクの様子や進行については詳しく描かれています。

最高神オーディンは、ラグナロクが必ず起こると予言していました。そしてこの最終戦争に備えて、女戦士ヴァルキューレたちに優秀な戦士の魂を集めさせ、彼の宮殿ヴァルハラで訓練を行わせていたとされています。

一方で、オーディンの息子バルドルがロキによって殺害される事件が起きました。バルドルは不死身の神でしたが、ヤドリギの枝だけはダメージを受けるという運命を持っていました。ロキは他の神々を騙してヤドリギの枝でバルドルを貫かせ、その死を招きました。息子を失ったオーディンは深い悲しみに沈み、ロキは自身の悪戯が過ぎたことに気づき、慌てて逃げ出しました。しかし神々は彼を追い詰め、罰を与えました。彼は岩に縛りつけられ、頭の上に毒液を滴下させるヘビが置かれ、毒液が絶えずロキの顔に滴

り落ちるようにされました。ロキはこの痛みに苦しみ、その動きが地震となって人間の世界まで影響を与えたとされています。このようにして、神々とロキとの対立は決定的なものとなりました。

最終戦争開戦

最終戦争ラグナロクの開始は、異常な寒さと長い冬によって引き金が引かれました。北欧での冬が3年間も続くという厳しい状況が現れ、人々の生活は困難を極めました。食料が枯渇し、戦争が勃発し、人々は生き延びるために他の人々と闘わざるを得ませんでした。

さらに決定的な出来事が発生し、二匹の巨大な狼が太陽と月を飲み込み、世界は暗闇に包まれました。そして、これがラグナロク、つまり最後の戦いの開始の合図となりました。強大な地震が発生し、縛られていた者たちの鎖がすべてちぎれ飛び、ロキと彼の巨大な狼の子、フェンリル、そして大蛇ヨルムンガンドが解放されました。ヨルムンガンドは、その大きさが世界を一周し、自分の尾を噛むことができるほどでした。

ロキは、巨人たちを率いて神々の居城アースガルズを攻撃しました。彼は自分の娘、死者の神ヘルから託された死者の兵士を連れて行きました。また、中立の立場であったはずの炎の国ムスペルヘイムの首領、スルトも焔の巨人たちを率いて参戦しました。

対する神々も反撃しました。オーディンをはじめとするアース神族の神々が全て立ち上がり、ロキたちを迎え撃ちました。同盟関係にあったヴァン神族の神々も参戦しました。

しかし、激しい戦いの結果、相打ちとなりました。雷神トールはヨルムンガンドを打ち倒しましたが、自らも毒によって倒れました。ロキもアース神族の神と相討ちになりました。オーディンはフェンリルと激しく戦いましたが、最終的にはフェンリルに飲み込まれました。オーディンの死後、彼の息子ヴィーザルがフェンリルを打ち倒し、父の復讐を果たしました。

そして、最後に残ったのは焔の巨人スルトでした。スルトは自身の持つ炎の剣を世界へ投げつけ、全てを焼き尽くしました。この炎は世界中に広がり、すべてを焼き尽くしました。これが最終戦争ラグナロクの結末です。

神話の終わり

スルトの放った炎によって世界は一度滅亡しましたが、神々の物語はそこで終わるわけではありませんでした。オーディンや他の神々は滅んでしまいましたが、その中には生き残った者もいました。その息子たちは以前のような特別な能力や権威を失いましたが、新たな家を建て、そこで静かに暮らしているとされています。また、フェンリルによって飲み込まれた太陽には娘がいて、彼女は成長し、母のように全世界を巡り始めました。

炎によって世界が焼き尽くされ、人間も滅びたかに見えましたが、ユグドラシルの幹の中に隠れていた一組の男女だけが生き残りました。この二人が新たな子どもを産み、新たな人類の物語が始まりました。こうして新たな時代の始まりを感じさせながら、北欧神話の物語は幕を閉じます。

まとめ

北欧神話は、そのファンタジーのような世界観から、進撃の巨人やダンまちなどのアニメやゲームなどのストーリーの一部として感じ取られるかもしれません。しかし、今回全てを語り尽くすことはできませんでした。北欧神話には、ジグルズやヴァルキューレのような人間の英雄も存在します。彼らの物語もまた、独自の深みと魅力を持っています。

これらの神話は単なるフィクションではなく、古代の人々が真剣に信じ、生活の中で大切にしてきたものです。厳しい時代を生き抜く中で、人々は生き延びるための強さと哀しみをこれらの物語に託しました。また、オーディンが目を差し出してでも知恵を得ようとしたことから、知識や学ぶことの価値を示す教訓も込められています。

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