
🎌 7月20日、あなたの1票が未来を動かす——。
今年の参議院選挙は、物価高や政治とカネの問題、そして政権運営の安定性を左右する極めて重要な選挙です。でも、「参議院って何のためにあるの?」「選挙の仕組みがよく分からない…」という方も多いのではないでしょうか?
本記事では、参議院の役割から選挙制度、今回の選挙の見どころまでを、初心者にも分かりやすく丁寧に解説!これを読めば、ニュースの見え方が変わり、あなたの一票に自信が持てるようになるはずです。選挙前の準備として、ぜひ最後までご覧ください!

🔹1. 参議院選挙とは?なぜ重要?
◼️ そもそも参議院って何?
日本の国会は「衆議院(しゅうぎいん)」と「参議院(さんぎいん)」の2つから成り立っています。これを「二院制(にいんせい)」といいます。つまり、日本には2つの「議決する場所(部屋)」があるんですね。
このうち、参議院は“セカンドオピニオン”のような存在です。
どういうことかというと…
たとえば、衆議院で新しい法律を決めようとしても、意見が偏っていたり、スピード重視で議論が足りなかったりすることがあります。
そこで参議院がもう一度、冷静に・じっくりと法案を見直すことで、暴走やミスを防ぐ役割を果たしています。
◼️ 衆議院と何が違うの?
項目 | 衆議院 | 参議院 |
---|---|---|
解散 | ある(総理の判断で解散し選挙) | ない |
任期 | 4年(実際にはもっと短いことが多い) | 6年(解散がないので安定) |
選挙 | 一度に全員を選ぶ「総選挙」 | 3年ごとに半数(124人)ずつ選ぶ「半数改選」 |
◼️ 参議院の特徴:「良識の府」とは?
参議院には「良識の府(りょうしきのふ)」という別名があります。
これは、「国民全体のために、感情や一時的な流行に流されず、冷静で公平な判断をする場」という意味です。
たとえば、物価や景気の対策で、今すぐお金を配るべきか、それとも長期的な財政を考えるべきか……そんな議論も、参議院なら腰を据えてじっくり考えられるのです。
◼️ じゃあ、なぜ参議院選挙が重要なの?
参議院が重要な役割を持っているということは、どんな人が参議院議員になるかが、日本の法律や政策に大きく関わってくるということ。
特に最近は、物価高や政治不信、年金、外交など、私たちの未来に関わる重要な問題がたくさんあります。
そうした中で、どの政党や候補者に任せたいかを決めるのが、参議院選挙なんです。
✅ ポイントまとめ
- 国会は「衆議院」と「参議院」の2つでできている(二院制)。
- 参議院は衆議院で決めた法案をもう一度チェックする「セカンドオピニオン」的な役割。
- 衆議院と違って「解散がなく」「任期は6年」→ 安定してじっくり働ける。
- 3年ごとに半分ずつ入れ替えることで、経験と新しい意見のバランスをとっている。
- 日本の未来を左右する重要な選挙。それが参議院選挙。

🔹2. 参議院選挙の仕組みをわかりやすく!
◾️ 投票用紙は2枚ある!
参議院選挙では、1人につき2票投票します。つまり、投票用紙が2枚あるということです。
投票用紙の種類 | 投票する内容 | 議席数 | 投票方法 |
---|---|---|---|
① 選挙区選挙 | 各都道府県ごとの候補者 | 75議席 | 候補者の「名前」を書く |
② 比例代表選挙 | 全国単位の政党・候補者 | 50議席 | 「政党名」または「候補者名」を書く |
🔹① 選挙区選挙とは?
これは、自分の住んでいる都道府県から代表を選ぶ選挙です。
- たとえば、東京なら6人、大阪なら4人、鳥取・島根など小さな県は1人というふうに、人口に応じて「何人選ぶか」が違います。
- これを「1人区」「2人区」……「6人区」などと呼びます。
🗳 「一票の格差」ってなに?
たとえば、人口が少ない県で1人を選ぶのと、人口が多い県で1人を選ぶのでは、1票の重みが変わってしまうという問題があります。
→ これを解消するために、「鳥取・島根」「徳島・高知」などのように、隣り合った県を合区(ごうく)にして合同選挙区にする工夫もされています。
🔹② 比例代表選挙とは?
これは、日本全国をひとつの大きな選挙区として、政党や候補者を選ぶ方式です。
- 投票用紙には、「政党名」でも「候補者名」でもOK!
- たとえば「○○党」と書いてもいいし、「山田太郎」と個人名で書いてもOK!
🧮 議席の決め方:「ドント式」って?
難しそうな名前ですが、ざっくり言うと…
得票数をもとに、政党ごとに議席を公平に分ける計算方法です。
たくさん票を集めた政党は多くの議席をもらい、少ない政党はそれなりの数になります。
🎯 非拘束名簿式って?
簡単に言えば…
- 政党は立候補者をリストにしますが、
- 当選するかどうかは**その人がどれだけ票を集めたか(個人名で書かれた票数)**で決まります!
→ つまり、有名人だから当選するとは限らない!本当に支持されているかが大事!
🌟 特定枠ってなに?
政党によっては、「この人は絶対に当選させたい」という優先枠を設定できます。
これを「特定枠」といいます。
たとえば、障がい者、元被災者、移民支援の活動家など、社会的に声を届けにくい人たちを国会に送りたいときなどに使われます。
✅ ポイントまとめ
- 投票用紙は2枚:「選挙区」と「比例代表」。
- 選挙区選挙は、都道府県ごとに決まった人数を候補者名で選ぶ。
- 一票の格差対策として、合区(合同選挙区)も導入。
- 比例代表選挙は、全国区で政党名または個人名で投票。
- 「ドント式」で議席配分、「非拘束名簿式」で得票順に当選。
- 「特定枠」で政党が優先当選させたい候補者を指定できる。

🔹3. 今回の選挙の注目点(2025年7月実施)
🏛 政治のカギを握る「与党 vs 野党」
2025年7月に行われる参議院選挙で、最大の注目点は——
与党(自民党・公明党)が、参議院で過半数の議席を保てるかどうか。
🧩「ねじれ国会」って何?
万が一、与党が過半数を割ると、**「ねじれ国会」**という状態になります。
これは、衆議院では与党が多数だけど、参議院では野党が多数というねじれた状態のこと。
この「ねじれ」が起こると、政治がとてもやりにくくなります。
- 法律を通すのに時間がかかる
- 大事な政策が止まってしまう
- 与党が野党の協力を得ないと前に進めない
つまり、政府のスピード感ある政策実行が難しくなるのです。
💴 物価高にどう対応する?各党の経済政策
2025年現在、日本では食料や電気代、ガソリン代などが上がり続け、多くの家庭が困っています。
この「物価高」への対応も、大きな争点です。
与党(自民・公明)の主張:
- 現金給付で支援(1人2万円、子育て世帯などは最大4万円)
野党の主張(減税がメイン):
政党 | 主な提案内容 |
---|---|
立憲民主党 | 食料品の消費税を「0%」に(※期間限定) |
共産党 | 消費税そのものを「5%」に引き下げ |
公明党(与党の一部) | 「給付+減税」両方のアプローチ |
📌ポイント:
- 与党は「お金を配る」ことで、すぐに生活を助ける。
- 野党は「税金を減らす」ことで、家計の負担を減らそうとしている。
💰「政治とカネ」への不信感も争点に
近年、自民党の一部議員による「裏金問題(パーティー券収入の不記載など)」が発覚し、
「政治って本当に信用できるの?」という声が多く上がっています。
この問題は、特に若い世代にとっても深刻です。
- 税金を払っているのに、それが不正に使われていたら?
- 誰のための政治なの?と思ってしまう…
各政党の対策案も注目ポイント
政党 | 主な再発防止策 |
---|---|
自民党 | 幹部の連帯責任を強化/資金報告の厳格化 |
立憲民主党 | 政治資金の流れをすべて公開する「透明化法案」を提出予定 |
共産党 | 企業・団体献金の全面禁止を主張 |
🎯 つまり、今回の選挙は…
- 「ねじれ国会」になるのか?
- 物価高に、政府はどう対応するのか?
- お金の不正をどう防ぐのか?
これらが大きな争点になっています。
そして何より大切なのは、
「自分の生活に関係ない」と思っていた政治が、実はすごく身近な問題だということ。

🔹4. 有権者に求められる行動
「2枚とも投票しよう」――それが民主主義を育てる第一歩
参議院選挙では、2枚の投票用紙が配られます。
1枚目は「選挙区」の候補者名、2枚目は「比例代表」の政党名や候補者名を書くためのものです。
でも実際には、「1枚しか書かなかった」「どちらかを白紙で出した」などのケースも少なくありません。
それはつまり、自分の意見を正しく伝えるチャンスを半分逃してしまっているということです。
🧑🎓 若者の一票が、未来を変える力を持っている
若者の中には、「どうせ変わらない」「自分ひとりが行っても…」と思っている人もいるかもしれません。
でも、実際には若者の投票率が高い地域ほど、政治家が若者向けの政策をしっかり打ち出しているというデータもあります。
選挙に行かないと、政治家は「若者は投票に来ないから無視してもいい」と考えてしまう。
逆に、「投票する若者が増えた!」となれば、教育費、奨学金、就職支援、環境対策など、若い世代向けの政策が増える可能性が高くなります。
🔍「誰に投票したらいいか分からない」人へ
そんなときは、投票マッチングサービスを使ってみましょう。
これは、自分の考えに近い政党や候補者を教えてくれるオンライン診断ツールのようなものです。
質問に答えるだけで、自分の意見と一致する政党がわかるので、初めて投票する人でも安心です。
🗳 投票とは、「あなたが未来に参加する」という意思表示
選挙は、「政治家を選ぶ場」であると同時に、
「私はこういう社会を望んでいる」という意思表示の機会です。
・将来の日本がどうあってほしいか
・今の生活で不安なことは何か
・もっとよくしてほしいことは何か
その声を形にできるのが、投票です。
✅ 投票に行こう、2枚とも
- 2枚の投票用紙、両方をしっかり使おう
- 調べる時間がなくても、投票マッチングサービスを使ってみよう
- 「変わらない」じゃなくて、「変えられる」と信じて行動しよう
あなたの一票が、未来をつくる。
「政治に参加する」って、そんなに難しいことじゃないのです。

🧭 最後に:あなたの一票が、日本の未来を動かす
参議院選挙は、3年に1度、日本の進む道を選ぶ大切なチャンスです。
経済の仕組み、教育のあり方、年金制度、憲法、安全保障――
どれも、「私たちの暮らし」に直結するテーマばかり。
一見、自分とは遠い世界のように思えるかもしれません。
でもその決定が、数年後のあなたの就職、生活、家族の未来に影響するかもしれないのです。
「1票では何も変わらない」と思っていませんか?
でも、あなたと同じように感じている人が10人、100人、1000人といたら?
それは大きな波になります。
実際、若い世代の投票率が上がれば、政治家の姿勢も大きく変わるのです。
2025年7月20日(日)――
その日は、ただの夏の日曜日ではありません。
あなたの意思を、日本の未来につなげる日です。
迷っているなら、まずは調べてみてください。
そして、2枚の投票用紙をしっかり使って、自分の声を届けましょう。
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