
「もうダメかもしれない…」
仕事、恋愛、健康、人間関係。人生には、誰にでも「どん底」と感じる瞬間があります。
努力しても報われない。頑張っても空回りする。そんなとき、私たちはつい立ち止まり、自信を失いがちです。
でも――それは、本当に“終わり”なのでしょうか?
今回ご紹介するのは、メンタルトレーナーとして多くのトップアスリートを支えてきた西田文郎さんの著書『どん底はツキの始まり』。
この本では、逆境の中にこそ眠る「成功の種」を見つけ出し、そこから人生を立て直すための具体的な思考法・行動法が語られています。
もしあなたが今、つらい状況の中にいるのなら――それは“始まり”のサインかもしれません。
どん底をチャンスに変える脳の使い方、一緒に学んでみませんか?
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1. 不快のあとには、大きな“ごほうび”が待ってる
人生って、ジェットコースターみたいなもの。
上がったと思ったら急降下、落ちたと思ったらまた上がる。感情も同じで、「うれしい!」「楽しい!」ってときがあれば、「つらい…」「もうムリ…」って感じるときも当然あるんです。
でも実は、落ちているときって、それだけ次に“上がるチャンス”が近づいているサインでもあるんです。
たとえば、感情は“振り子”みたいなものだと言われています。振り子って、左に大きく振れたら、右にも同じくらい大きく振れますよね?
つまり、今「つらい」「もう底だ…」と思うくらい不快な気持ちになっているなら、それと同じ分だけ、次に「うれしい!」「やった!」って思える快感がちゃんとやってくるんです。
イメージしてみてください。
ずーっと坂道を登って汗だくになったあと、ようやく山頂に着いて、そこから見下ろす景色。
あの爽快感って、最初からエレベーターで山の上に運ばれてたら味わえないんですよね。
しんどいときこそ、「この先には最高の景色が待ってるかもしれない」と思って、あと一歩だけ踏ん張ってみてください。
その“振り子”が次に動くとき、きっと今よりずっと明るい方向に向かっていますよ。

2. 反省より、まずは動こう!考えすぎると沼にハマるよ
どん底にいるとき、ついやっちゃうのが「自分を責める」こと。
「なんであのときああしなかったんだろう」「やっぱり自分ってダメだなぁ」って、ぐるぐる反省モードに突入してしまう…。
でもね、それ実は逆効果なんです。
人の脳って、不安や落ち込みモードのときにあれこれ考えすぎると、余計にその“沼”にはまっちゃうようにできてるんです。
ちょうど、ぬかるみに足を取られて「どうしよう…」って立ち止まってるうちに、さらにズブズブ沈んでいくような感じ。
じゃあどうしたらいいの?
答えはシンプルで、「動くこと」。考える前に、まず何かやってみる!
たとえば、営業の成績が落ち込んで「どうしよう…」と悩むよりも、深く考える前にとにかく誰かに電話してみる。
スランプの野球選手が、何も考えずに黙々と素振りを続けるように。
これって、「思考停止しろ」って話じゃないんですよ。
頭の中でぐるぐる悩むより、体を動かしてるほうが、気持ちが切り替わって前に進みやすいってこと。
たとえば、部屋がぐちゃぐちゃで「どこから片付けていいかわかんない…」ってなってるとき。
とりあえず目の前の靴下だけでも拾ってみたら、不思議とエンジンがかかって、気づいたら部屋がキレイになってたりするでしょ?
落ち込んでるときほど、「動くこと」が一番の薬。
頭じゃなく、体を先に動かす。それが、どん底を抜け出す第一歩なんです。

3. 「なんとかしてやる!」って悩み方が、自分を強くする
落ち込んだとき、人は誰でも悩みますよね。
でも、実は“悩み方”にも種類があるって知ってましたか?
ひとつは「積極的な悩み方」。
もうひとつは「消極的な悩み方」。
たとえば、もしあなたが突然リストラされてしまったとします。
このとき、こう考える人がいます。
「これからどうやって食べていこう…」
「なんとか生きていくにはどうすればいい?」
「自分にできることってなんだろう?」
この悩み方は“積極的闘争本能型”。
つまり、「この状況をなんとか乗り越えるぞ!」っていうエネルギーが前に向かってる状態です。
一方で、
「なんでこんな目に遭うんだよ…」
「あの上司がちゃんと評価してくれなかったせいだ」
「会社が終わってるわ」
って考えるのが、“消極的闘争本能型”。
これは「自分は悪くない、環境や他人のせいだ」と外に原因を求めるパターン。
これ、たとえるなら、道に迷ったときに
・「どうやって目的地まで行けるか地図を見よう!」って考える人と
・「ナビが悪い!誰も教えてくれない!」ってキレて座り込む人の違いです。
積極的に悩む人は、自分を動かして道を見つける。
消極的な人は、文句を言いながら動かず、いつまでもその場にいる。
もちろん、落ち込むのは当たり前。
でも、そのあと「よし、どうにかしてやろう!」と思えるかどうかが、成長できるかどうかの分かれ道なんです。
逆境は、ゲームでいえば“ラスボス”。
でもそのラスボスを倒したときこそ、経験値も一気に上がってレベルアップできる。
悩むなら、前に進むための悩みをしよう!
それがどん底から抜け出すための、最強の武器になるんです

4. 嫌な記憶も“塗り替え”できる!脳は上書き可能なんです
「過去の失敗がずっと頭から離れない…」
「自分は何をやってもダメだ…」
そんなふうに、心の奥にズシンと残る“負の記憶”ってありますよね。
でも、ちょっと待ってください。
それって実は、脳が勝手に“そう思い込んでるだけ”かもしれません。
脳ってね、パソコンのフォルダみたいなもので、記憶を「これはツライ」「これは嬉しい」って分類してるんです。
でも、その記憶――実は“上書き保存”できるんですよ。
たとえば、「ピーマンが苦手」だった人。
ある日、バーベキューで焼いたピーマンを何となく食べたら「あれ? 意外とイケるじゃん」ってなること、ありませんか?
それまで「嫌い」って思ってたのは、たまたま昔まずいピーマンを食べた記憶のせい。
でも“美味しいピーマン”の記憶が新しく上書きされたことで、「苦手」だったイメージが消えるんです。
これ、仕事や人間関係でもまったく同じ。
「自分は営業が向いてない」と思い込んでた人が、ある日たまたま話がうまく決まった瞬間、
「あれ、自分も意外とできるかも?」って思ったら、その記憶が塗り替えのきっかけになる。
つまり、過去のマイナス記憶は、“新しいプラスの経験”で書き換えられるんです。
どん底にいると、「このまま一生ダメなんじゃないか」って思っちゃいますよね。
でも、ちょっとした成功体験や、前向きな出来事がひとつあるだけで、脳は「もしかしていけるかも?」って切り替わります。
だからこそ、まずは「動くこと」が大事なんです。
小さな成功体験を、自分の手で作っていけばいい。
落ち込んだときは、「どうせ変わらない」じゃなくて、「今から塗り替えていこう」って考えてみましょう。
あなたの脳は、いつだって“書き換え可能”なんですから。

5. 失敗は“バツ”じゃない。“ヒント”として受け取ろう
「うわ、やっちまった…」
「もう終わった…俺、完全にミスった…」
誰にだってありますよね、失敗したって感じる瞬間。
でもここで大事なのは、その失敗をどう受け止めるかなんです。
多くの人がやりがちなのが、「逃げる」or「責める」。
つまり、「もう無理!忘れたい!」ってフタをして見なかったことにしたり、
逆に「なんであんなことしちゃったんだ…」って自分を責め続けたり。
でもね、それだと失敗って“ただの嫌な思い出”で終わっちゃうんです。
本当にやるべきなのは、失敗をちゃんと受け入れて、“材料”にすること。
失敗って、いわば料理で言う「苦いスパイス」みたいなもので、
扱い方次第で、そのあとの味をグッと引き立てることができるんです。
たとえば、あなたが仕事で大事なプレゼンに失敗したとします。
あまりにショックで寝れない…そんなときに、
「何が悪かったんだろう?」「どうすれば次はうまくいくかな?」
って冷静に振り返ることができれば、それは次に活かせる“経験値”になる。
逆に、「あーもうダメ」「アイツが悪い」って思考で終わったら、同じミスをまた繰り返すことになります。
ここで思い出してほしいのが、ゲームです。
ボス戦で一回負けても、「なんで負けた?」って考えながらリトライするじゃないですか。
そこで「やっぱ回復アイテム持ってないと無理か」とか「次は防御優先しよう」とか、戦略を変えて、再チャレンジして、
最終的には「やったー!勝った!!」って大喜びできる。
人生もそれと同じです。
失敗は“やり直し”のヒントでしかない。
だからこそ、まずは深呼吸して、
「失敗したけど、それは成長のきっかけなんだ」って受け入れてみてください。
その瞬間から、あなたの中で“どん底”は、次の“成功の土台”に変わり始めます。

6. 成功する人は“都合よく勘違い”する天才だった!?
「なんかこの人、根拠もないのに“自分は絶対うまくいく!”って信じてるな…」
あなたの周りにも、そんな人いませんか?
実はね、それが最強の武器なんです。
成功する人って、「うまくいく未来」を勝手に思い込む=錯覚するのがうまいんですよ。
たとえば、経済が不景気になったとき。
多くの人が「ヤバいな…仕事減るかも…」と不安になりますよね。
でも、成功者タイプの人はこう考えるんです。
「今こそチャンスかも」
「周りが止まってるからこそ、自分が動けば目立つじゃん!」
…ちょっと“おめでたい”ように聞こえるかもしれませんが、
この“ポジティブな錯覚”があるからこそ、落ち込まずに行動を続けられるんです。
つまり、未来がどうなるかなんて誰にも分からないんだから、どうせなら「いい方向にいく」と思い込んだほうが得!
これはただの気休めじゃなくて、心理学的にも効果があるんですよ。
たとえばあなたがリストラされたとします。
普通なら「終わった…」って落ち込みますよね。
でもここで、「いや、むしろこんな会社を辞められたのはラッキー!新しい道が見つかるかも!」って考えられたら?
前を向いて、行動できますよね。
この「都合のいい勘違い=肯定的錯覚」がある人ほど、どん底から這い上がる力が強いんです。
これ、ちょっとした“脳の使い方のクセ”なんです。
だから、才能とか運じゃない。鍛えられるし、身につけられるんです。
言ってみれば、「自分は絶対モテる!」と思い込んでる友達が、なぜか本当にモテちゃうみたいな現象。
実際には普通でも、“自信オーラ”で魅力的に見えることってあるでしょ?
同じように、「きっとうまくいく!」って信じてる人のもとには、ちゃんとチャンスが引き寄せられてくるんです。
だから、つらいときほど自分に言ってあげてください。
「まだ終わってない。むしろ今から何かが始まるかも。」
未来に対して“希望を錯覚する力”、これがどん底から抜け出すカギになるんです。

7. 「夢目標」があると、人生にワクワクが戻ってくる
「頑張らなきゃとは思うけど、なんか気持ちが乗らない…」
そんなとき、もしかしたら足りないのは“夢”かもしれません。
ここで大事なのが、“夢目標”と“処理目標”の違いです。
- 処理目標っていうのは、「やらなきゃいけないこと」。
たとえば、「今日は営業の電話を100件かける」とか、「レポートを明日までに提出する」とか。 - 夢目標は、「心がワクワクすること」。
「いつか海辺の小さなカフェを開きたい」とか、「世界一周してみたい」みたいな、自分だけの“ちょっと大きな願い”です。
処理目標って、正直しんどいし、やらされてる感がありますよね。
でも夢目標があると、日々の地味な努力にも意味が生まれるんです。
たとえば――
「100件の営業電話なんてめんどくさい…」と思ってたのに、
「将来は独立して、自分の店を持ちたい」って夢を持っていたら、
「この経験がその夢に活きるかも」って思える。
すると、あれ? なぜかちょっと頑張れる。
まるで、マラソンを走っているときに、ゴールの向こうに大好きな人が待っているようなものです。
その姿が見えた瞬間、足が自然と動くんです。
夢って、そういう“心のエンジン”になります。
しかも、夢って別に大きなものでなくてもいいんです。
- 「毎月ひとりで温泉旅行に行ける生活がしたい」
- 「おばあちゃんに海外旅行をプレゼントしたい」
- 「平日昼間にカフェでのんびりする暮らしがしたい」
そんな“ちょっと先の未来”を想像するだけで、今がちょっと前向きになる。
だから、どん底のときこそ、自分に問いかけてほしいんです。
「本当は、どんなふうに生きたい?」
夢が見つかったら、日々の“やらなきゃ”も、自然と“やりたい”に変わっていきます。

8. 夢を語れる仲間がいれば、どん底でも前を向ける
「夢を持っても、どうせ笑われるし…」
「こんなこと言ったら、変な人って思われるかも…」
そんなふうに、自分の夢を心の中に閉じ込めてしまう人って、実はすごく多いんです。
でもね――夢は“ひとりで抱えるもの”じゃない。誰かと“共有するもの”なんです。
この章で出てくるのが、トヨタグループの創始者・豊田佐吉さんのエピソード。
彼は「機械で織物を自動で織る機械をつくる!」っていう、当時では夢物語のような構想を語っていたんです。
でも周りの人は、「何バカなこと言ってんだよ」って笑ったり、呆れたり。
奥さんにも逃げられてしまったそうです…。
それでも佐吉が夢をあきらめなかったのは、たった一人でも、自分の夢を信じてくれる人がいたから。
それが母親と、再婚した麻子さん。
彼女たちは、佐吉の夢を「変な話」と切り捨てずに、朝まで耳を傾けてくれた。
その“味方の存在”が、どれだけ心の支えになったか――想像できますよね。
私たちも同じです。
- 「バカにされても、話を聞いてくれる人」
- 「できるか分からなくても、“やってみなよ!”と笑って言ってくれる人」
そんな人が一人でもいれば、どんなに落ち込んでても、前に進むエネルギーが湧いてきます。
それが“夢とも”です。
夢ともは、あなたの夢を一緒に育ててくれる存在。
それは親友でも、恋人でも、SNSの仲間でも、誰でもいい。
大切なのは、安心して「こうなりたい」を話せること。
たとえば、夜中のファミレスで将来の夢を語り合ってた学生時代の友達。
あのときのワクワク感、覚えていませんか?
あの感覚こそが、落ち込んだときに自分を支えてくれる“心の燃料”なんです。
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💬 おわりに:どん底は、終わりじゃなくて始まり
人生に落ち込む時期は、誰にでもあります。
でもそこで止まるか、動き出すかで、未来はまったく違うものになります。
西田文郎さんのこの本が教えてくれたのは、
「逆境は、“ツキ”のはじまりかもしれない」
ということ。
大切なのは――
✔ 行動すること
✔ 自分を責めすぎないこと
✔ 成功をポジティブに“錯覚”すること
✔ 夢を持つこと
✔ そして、夢を一緒に語れる仲間を大切にすること
あなたの“今のどん底”は、
きっと未来の“飛躍のジャンプ台”になるはずです。
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