私が今日ご紹介したいのは、長年ロシアの政治を観察してきた専門家・山添博史と、堀江貴文との対話から導き出した、ロシアがウクライナを侵攻した理由とプーチン大統領の未知の一面についてです。
なぜロシアがウクライナに侵攻したのか、そしてそれがなぜ衝撃だったのか。それを理解するためには、プーチン大統領の過去の行動を考慮に入れることが重要です。彼の政治キャリアは2008年から始まり、特に独特の政治手法が見受けられました。
彼は、恐怖心を抱かせることで国外からロシアを尊重させる道を選びました。その結果、彼が何を考え、何を計画しているのかを誰も理解できない状況になりました。それが、彼が侵攻に至った一因となったと見られます。
さらに驚くべきは、プーチン大統領がこれまでロシアの外国政策を支配してきた一方で、自国のロシア人すら彼の政策を理解できなくなりつつあるということです。これは、彼が自己独裁的なリーダーとしての道を歩み始めている兆候とも受け取れます。
この動向は2008年から続いており、その頃から彼の政策は独裁的と批判されてきました。そして2020年の憲法改正により、彼の権力はさらに強まりました。これにより、彼はロシアの民主的な選挙を自身の利益に利用し、競争相手を排除してきました。
プーチン大統領は、自身にとって脅威となる候補を様々な手段で潰してきました。これは、自身の権力を保持するためであり、彼が独裁的なリーダーに変貌しているとの声が上がる一因となっています。
今回のウクライナ侵攻は、その一連の流れの中で起きた出来事であり、それが専門家たちを驚かせた理由です。しかし、ロシアとウクライナの深い歴史的なつながりを考慮すると、この衝突は決して突発的なものではないと言えるでしょう。今後のロシアの行動には引き続き注意を払う必要があります。
一つには、プーチンがロシアの大統領として歴史に名を刻みたいという意志が強く働いていると考えられます。2014年のクリミア半島の併合はその一例であり、それは彼の地政学的な野心を示すものでした。しかし、それと同時に、彼はウクライナ全体を「失った」大統領として歴史に記録されるのを防ぐ必要があると感じている可能性もあります。
これは、ウクライナがどんどんロシアから離れていってしまう現状に、プーチンがどうにか手を打つ必要があると感じているためです。ウクライナがロシアから独立を深めると、それはプーチンの地政学的な覇権にとって脅威となります。
そして、2024年以降も政権を維持するためには、彼が人気を保つこと、そしてその正当性を得ることが必要です。そのためには、ウクライナに対する彼の政策が「成功」しているように見せる必要があるでしょう。
このように、プーチンの個人的な思考や感情がロシアの地政学的な動きに大きな影響を与えていると考えられます。それは、彼が政権の安定や自身の地位を保つため、そして自身の名を歴史に刻むために、非合理的な動きに出ることを厭わない可能性を示しています。
これらの要素が組み合わさった結果、現在のウクライナに対するロシアの侵攻が引き起こされたと考えられます。今後の動向を見守る中で、プーチンの個人的な動きや感情にも注目を払うことが重要になるでしょう。
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