
「やりたいことが分からないのは、自分に才能がないからだ。」
そう思っていませんか?
本書『1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教えるやりたいことの見つけ方』は、その思い込みを根底から覆します。
やりたい仕事が見つからない原因は、能力不足でも努力不足でもありません。――脳の仕組みを知らないだけ。
30年迷い続けた著者が、難病をきっかけに脳科学と出会い、1万人規模のデータと200本以上の研究をもとに導き出した「科学的な適職発見法」。
精神論でも「好きなことを仕事に」といった抽象論でもない、再現性のある“探し方”がここにあります。
あなたの才能は、まだ眠っているだけかもしれません。
1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」 の見つけ方 [ 西 剛志 ] 価格:1815円 |
① 日本人の94%は“やる気ゼロ”状態とは何か?
■ データの意味
アメリカの世論調査会社
Gallup(ギャラップ社)
が世界規模で行っている「従業員エンゲージメント調査」によると、
- 🔥 仕事に熱意を持っている人:6%
- 😐 なんとなく働いている人:多数
- 😡 不満を抱えながら働いている人:一定数
つまり、日本では 約94%が“主体的に熱意を持って働いていない”状態 という結果になります。
ここで重要なのは、「能力が低い」という意味ではないことです。
“やる気ゼロ”とは、
- 仕事に意味を感じていない
- 自分ごとになっていない
- 内側からエネルギーが湧いていない
という心理状態を指します。
🔹3人の石工の寓話の本質
この有名な寓話は「同じ仕事でも意味づけで人生が変わる」という話です。
① 生活のために働く人(ライスワーク)
「親方に命じられたから石を積んでいる」
この人の動機は「給料」です。
脳は“報酬(お金)”を目当てに働いています。
特徴:
- 月曜が憂鬱
- 休日が唯一の楽しみ
- 早く定年になりたい
脳科学的には「外発的動機づけ(外からの報酬)」で動いている状態。
ドーパミンは一時的に出ますが、持続しません。
② ただの作業として働く人
「私は壁を作っている」
①よりは少し前向きですが、
まだ仕事は“タスク処理”。
感情はフラット。
やりがいよりも“責任感”で動いている状態。
③ 大聖堂を作っている人(ライフワーク)
「歴史に残る大聖堂を作っている」
この人は“未来の意味”を見ている。
脳科学的には:
- 内発的動機づけ(内側から湧く動機)
- ミッション意識
- 自己効力感
が働いています。
同じ「石を積む」という行為でも、
| 状態 | 脳の報酬系 | エネルギー |
|---|---|---|
| ライスワーク | 外発的 | 消耗する |
| ライフワーク | 内発的 | 充電される |
ここが決定的な違いです。
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🧠 なぜ「意味づけ」で脳が変わるのか?
人間の脳は、
- お金そのもの
- 作業そのもの
ではなく、
👉 “自分にとって価値があると感じるストーリー”
に強く反応します。
意味を感じると、
- 前頭前野が活性化
- ドーパミンが持続的に分泌
- ストレス耐性が上がる
つまり、同じ仕事量でも“疲れ方が違う”のです。
🧩 なぜ日本は94%がライスワークなのか?
考えられる背景:
- 安定重視文化
- 同調圧力
- 「我慢は美徳」という教育
- 終身雇用モデルの影響
- 失敗を恐れる社会構造
結果として、
「やりたいこと」より
「無難な選択」を優先する。
その積み重ねが94%という数字を生んでいます。
🌱 著者の体験が示す本質
本書の著者は30年間迷い続けました。
- ウェイター
- 塗装剥がし
- 特許庁勤務
安定した仕事に就いても虚しさは消えなかった。
しかし、原因不明の難病にかかり、
「死」を意識したときに初めて問いが変わります。
❌ 何をすれば安定するか
⭕ 何のために生きるか
その過程で脳科学と出会い、
👉 「人の才能を引き出す」という使命
を見つけました。
ここが重要です。
使命は“職業名”ではなく
意味と感情の接続点 から生まれる。
✔ やる気がないのは怠けではない
✔ 94%は構造的問題
✔ 同じ仕事でも意味で人生は変わる
✔ 脳は“ストーリー”に反応する
🎯 要点
あなたの今の仕事は、
- 石を積んでいますか?
- 壁を作っていますか?
- それとも大聖堂を作っていますか?
もし①だとしても大丈夫です。
仕事を変えなくても、
意味の再定義 で脳の状態は変わります。
ライフワークは
職業の変更よりも、
「意味の書き換え」から始まるのです。
② やりたい仕事が見つからない5つの原因
〜それは“能力不足”ではなく、脳のバグ〜
「自分は才能がないから、やりたい仕事が見つからない」
そう思ってしまう人は多いですが、本書が示すのはまったく逆です。
問題は能力ではなく、脳の使い方のクセ(=バグ) にあります。
ここではその5つを、より具体的に解説します。
1️⃣ 職業名で探している
■ なぜこれがバグなのか?
私たちは無意識にこう考えます。
- YouTuberになりたい
- 医者になりたい
- 起業家になりたい
しかし脳が本当に欲しているのは「肩書き」ではありません。
例えば――
| 表面上の願望 | 本当に欲しいもの |
|---|---|
| YouTuber | 自由・影響力・承認 |
| 医者 | 尊敬・社会的価値 |
| 起業家 | 自立・挑戦・支配感 |
👉 脳が求めているのは「感情」という報酬です。
■ なぜ職業名に執着してしまうのか?
脳は「ラベル化」すると安心します。
職業名はわかりやすい“箱”だからです。
しかしラベルに固執すると、
- その職業に向いていない=自分はダメ
- 競争に負けた=夢が終わり
という極端な思考になります。
本来は、
「自由を感じられる仕事は他にないか?」
と考えるべきなのです。
2️⃣ 「嫌い」のデータが足りない
■ 好きは曖昧、嫌いは明確
脳科学的に言うと、
- 好き → 高次判断(時間がかかる)
- 嫌い → 本能判断(0.1秒)
例えば:
- 満員電車 → 即ストレス反応
- パワハラ → 即危険信号
- 単純作業 → 即退屈反応
嫌いは、生存本能に直結しています。
■ なぜ12人理論が重要なのか?
シドニー大学の研究では、
理想の相手を見つけるには一定数の比較が必要とされています。
同じく仕事も、
- 実際にやってみる
- バイトする
- 副業する
- 話を聞く
こうした体験がないと、脳は判断材料を持てません。
👉 「これだけは嫌だ」というデータが集まるほど、理想は鮮明になる。
嫌いを避け続ける人は、逆に理想が曖昧になります。
3️⃣ 既存の職業から探している
■ なぜ既存職業に当てはめると苦しいのか?
世の中の職業は、
過去の誰かの都合で作られた枠
です。
その枠に自分を無理やり押し込むと、
- 違和感
- 消耗
- 無理な適応
が起こります。
■ 仕事は「要素の掛け算」
新しい仕事はゼロから生まれません。
例:
- ゲーム × スポーツ → eスポーツ
- 自然 × 映像 → ドローンカメラマン
- 心理学 × SNS → メンタル系発信者
つまり、
👉 自分の好きな要素を組み合わせればいい。
既存職業から探すのは
「既製服を無理やり着る」ようなもの。
要素思考は「オーダーメイド」です。
4️⃣ 人の意見を聞きすぎる
■ なぜこれが危険なのか?
人は社会的動物なので、
- 親の期待
- 上司の評価
- 世間体
に強く影響されます。
しかし他人基準で動き続けると、
🧠 脳の「内発的動機センサー」が鈍る
自分が何をしたいのか分からなくなるのです。
■ 協調性が高すぎるリスク
研究では、極端に協調的な人は
- 交渉を避ける
- 主張しない
- チャンスを譲る
傾向があり、収入が低くなりやすいというデータもあります。
成功者に共通するのは、
「嫌われても自分を選ぶ」
という姿勢です。
“いい子”をやめない限り、
ライフワークは見つかりません。
5️⃣ ワクワクしている人と出会っていない
■ ミラーニューロンの影響
脳には「ミラーニューロン」という機能があり、
他人の感情を自動的にコピーします。
つまり、
- 周囲が「仕事ダルい」と言う → 自分もダルくなる
- 周囲が情熱的 → 自分も熱くなる
これは無意識レベルで起きます。
■ なぜ環境がすべてなのか?
やる気は意志力ではなく「環境依存」。
いくら本を読んでも、
- 周囲が愚痴だらけ
- 挑戦者がいない
- 安定志向しかない
この環境では脳が変わりません。
逆に、
- 起業家
- 研究者
- 情熱的な職人
- 夢中で何かを作る人
と触れ合うと、
脳が勝手に「そっち側」に引っ張られます。
🔥 この5つの本質
| バグ | 本質 |
|---|---|
| 職業名で探す | 感情を無視している |
| 嫌いデータ不足 | 比較材料不足 |
| 既存職業依存 | 自分基準がない |
| 他人優先 | 内発動機の麻痺 |
| 環境固定 | ミラー効果の誤作動 |
🎯 要点
やりたい仕事が見つからないのは、
❌ 才能がないから
❌ 意志が弱いから
ではありません。
👉 脳の使い方が間違っているだけ。
職業を探すのではなく、
- 感情を探す
- 嫌いを集める
- 要素を組み合わせる
- 自分を優先する
- 環境を変える
この順番で動けば、
ライスワークから抜け出す道は必ず見えてきます。
③ 今すぐできる「2大ワーク」
本書の特徴は、「考え方」だけで終わらず、具体的な行動レベルまで落とし込んでいることです。
ここでは2つのワークを、より具体的に解説します。
🧠ワーク①:77の動詞から才能を見つける
🔑 なぜ“動詞”なのか?
私たちはつい「職業名」で考えます。
- 医者
- YouTuber
- 起業家
- デザイナー
しかし脳が本当に反応しているのは、
肩書きではなく「行為(=動詞)」です。
例えば、
- 医者 → 「治す」「支える」「判断する」
- YouTuber → 「表現する」「共有する」「驚かせる」
- 起業家 → 「創る」「挑戦する」「仕組み化する」
つまり、やりたいことの正体は
**“どんな行為をしている時に感情が動くか”**なのです。
🪄 ステップ①:動詞を7つ選ぶ
直感でOKです。
「ちょっと好き」「なんか気になる」で十分。
例:
- 分析する
- 育てる
- 作る
- 癒す
- 戦略を立てる
- 伝える
- 祝う
ここで大事なのは、
“かっこいいかどうか”ではなく、心が少しでも動くかどうか。
🧩 ステップ②:動詞を具体化する
抽象語のままだと意味がぼやけます。
必ず「何を?誰に?どうやって?」を足します。
❌ 作る
⭕ シンプルで無駄のない資料を作る
❌ 育てる
⭕ 部下が自信を持てるように育てる
❌ 分析する
⭕ 売上データを分析して改善策を考える
ここで初めて、あなた固有の才能の輪郭が見えてきます。
✍ ステップ③:文章にまとめる
選んだ動詞をつなげて、1文にします。
例:
現状を分析し、未来を描き、人の挑戦を支え、成功を祝う仕事
これはもう、
「コンサルタント」「コーチ」「戦略プランナー」などに近い。
重要なのは、
職業名を探すのではなく、動詞から逆算すること。
脳は「肩書き」よりも
「行為イメージ」に強く反応するからです。
🧩ワーク②:20の要素を組み合わせて仕事を発明する
🔑 発想の転換
私たちは無意識に、
「既にある職業」から選ぼうとする
しかし世の中の仕事はすべて、
何かと何かの組み合わせで生まれています。
🛠 例:要素の掛け算
要素の例:
- 言語
- 映像
- IT
- 守る
- 作る
- 自然
- 教育
- ホビー
- 分析
- デザイン
💡 組み合わせ例
ゲーム × スポーツ → eスポーツ
自然 × 映像 → ドローンカメラマン
IT × 教育 → オンライン教材開発
言語 × 戦略 × 育成 → ビジネスコーチ
「そんな仕事ないし…」
と思った瞬間がチャンス。
ないなら、作ればいい。
今ある職業のほとんどは、
最初は“存在しなかった”のです。
🔥 この本のメッセージ
❌ やりたいことが見つからない=能力不足
ではない。
✅ やりたいことが見つからない=脳の使い方を知らなかっただけ。
🧠 なぜ動詞が鍵なのか?
脳は
- 行動
- 感情
- 報酬
の回路で動いています。
「医者になりたい」よりも
「人を救いたい」と考えた方が
ドーパミンは出やすい。
肩書きはラベル。
動詞はエネルギー源。
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🌱 今日からできること
たった一つ。
👉 明日の仕事で、自分が選んだ動詞を意識する。
例えば「育てる」を選んだなら、
- 部下に一言アドバイスする
- 後輩の資料を一緒に直す
「分析する」なら、
- 会議で数字を深掘る
- 改善案を出す
小さくてもいい。
その瞬間、脳は
「これだ」
という方向へ配線を変え始めます。
🎯 要点
- 答えは職業名ではない
- 答えは「どんな行為で感情が動くか」
- 才能は動詞の中に眠っている
やりたいことは
外に探しに行くものではなく、
自分の行動パターンの中に隠れている。
そしてその扉は、
今日から自分で開ける。
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🎯最終まとめ
ライスワーク(我慢のための仕事)で終わるか、
ライフワーク(情熱の仕事)を生きるか。
違いは「才能の有無」ではなく
探し方を知っているかどうか。
やりたいことは遠くにない。
日常で繰り返している“動詞”の中に眠っている。

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