
「なんでいつも自分ばかり責めてしまうんだろう……」
「我慢すればいつか報われるって、本当なの?」
そんなふうに感じながら、毎日心がすり減っているあなたへ。
今回は、**テストステロン著『脱・自責思考 マンガでわかる我慢しない生き方』**をご紹介します。
この本は、真面目で優しすぎるがゆえに「自責グセ」「我慢グセ」「他人に合わせすぎる」人が、もっと自分を大切にしながらラクに生きていくためのヒントを、マンガと実例でわかりやすく教えてくれる一冊。
心が軽くなる言葉がたくさん詰まっていて、「読むだけで救われる」と感じる人も多いはずです。
この記事では、本書のポイントをわかりやすく解説していきます。
「人生、ちょっとしんどいな」と感じている今こそ、ぜひ最後まで読んでみてください。
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① 自責からの解放 ――「悪いのは本当に自分?」を見直そう
あなたは何かトラブルや人間関係のもつれが起きたとき、つい「私が悪かったのかな……」と自分を責めてしまうことはありませんか?
でも実は、その“自責グセ”は、あなたのせいではなく、他人の身勝手な言動や、理不尽な環境に巻き込まれているだけかもしれません。
たとえば、上司や先輩に「お前には失望した」と言われたとき、あなたは「自分の努力が足りなかったからだ」と思いがちです。
でも著者のテストステロンさんは、それは違うと言います。
実はその言葉は、「あなたが私の思い通りに動いてくれない」という上司側の苛立ちや支配欲の現れにすぎないのです。
つまり、「失望した」はただの感情的な圧力。
それに対して、あなたが自分を責める必要なんて、どこにもないのです。
また、うつ病に関しても同様です。
「うつ病なんて甘えでしょ?」「ただサボりたいだけなんじゃないの?」といった心ない言葉に傷ついたことがある人もいるでしょう。
でもこれはまったくの誤解です。
うつ病は「甘えられない人」がなってしまう病気。
真面目で責任感が強く、頑張りすぎる人こそがなりやすいのです。
むしろ「甘えられる人」は無理をせず、自分を守る術を知っているとも言えます。
さらに、誰かに嫌なことを言われて怒ったとき、「え、冗談なのに?」「なんでマジになってんの?」と逆にあなたが責められることもあるかもしれません。
でもこれもおかしな話です。
人を傷つけたことに対して「冗談だよ」で逃げようとするのは、相手の誠実さの問題です。あなたが気にする必要はまったくありません。

悪いのは“あなた”ではない
あなたが今まで「自分が悪い」と感じていた出来事の多くは、環境の歪みや他人の勝手さに原因があります。
だからこそ、自分を責めるよりもまず、「私は本当に悪いのか?」と問い直し、自分を守る視点を持つことがとても大切です。
あなたには、自分を傷つける言葉を受け入れる義務もなければ、誰かの期待に応える義務もありません。
これからは「自分を守ること」こそ最優先にして、生き方を見直していきましょう。

② 「我慢は美徳」ではなく「悪」――その思い込み、今すぐ手放そう
私たちは子どもの頃から、ずっと「我慢することが立派」「辛抱できる人が偉い」と教えられて育ってきました。
たとえば、「石の上にも三年」「我慢しなさい」「みんな頑張ってるんだからあなたも」――こんな言葉を聞いたこと、ありますよね?
でも著者のテストステロンさんは、この考え方に警鐘を鳴らします。
それは**「我慢=美徳」ではなく、「我慢=悪」だ**というのです。
実際、理不尽な状況に耐えてばかりいると、心も体もすり減ってしまいます。
それでも「我慢しなきゃ」と思い込んでしまうのは、その方が大人にとって都合がいいから。
つまり、“みんなが黙って耐えてくれたほうが助かる人たち”によって作られた、一種の「洗脳」だったんです。
✅ 不要な我慢をやめると、人生は一気に楽になる
たとえば、職場でやりがいのない単純作業ばかり押しつけられ、「新人なんだから当然」「甘えるな」と言われることもあるかもしれません。
でも、それは本当に必要な“成長のための我慢”でしょうか?
自分にとって意味のない、誰かの都合のためだけの我慢は、ただの時間とエネルギーのムダです。
また、些細なことでイライラしてしまったとき、「自分は心が狭いのでは?」と感じることもあるでしょう。
でもそれは、あなたが悪いのではなく、単に疲れているだけなんです。
人は誰でも疲れているときには心に余裕がなくなり、感情も不安定になります。
だから必要なのは、自分を責めることではなく、おいしいご飯と睡眠、そして少しの甘え。
そうすることで、また優しい自分を取り戻せるのです。
✅ スキルや時間を安売りしないことも“我慢をやめる”こと
たとえば、あなたが得意なスキル(デザイン・プログラミング・文章作成など)を「ちょっと手伝ってよ」と気軽に頼まれることがありますよね。
しかも「友達価格で」とか「タダでいいよね?」と。
でも、それを引き受けることであなたがイライラしたり、時間に追われてストレスを感じたりするなら、その“やさしさ”は自分をすり減らす我慢です。
著者はこう言います。
あなたの時間やスキルは、お金と同じくらい大切な資産。
何の見返りもなく、あなたの資産を持っていこうとする人に対して、断ることはまったく悪いことではありません。
むしろ、自分を大切にするための当然の行動なんです。
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「大人だから我慢する」は時代遅れ
我慢しないとダメだ、という思い込みを捨ててみましょう。
我慢しなくてもいい道を探すことこそが、今の時代の“本当の大人”のあり方です。
もちろん、目標を達成するための一時的な努力や根気は必要です。
でもそれと、「意味のない苦しみに耐えること」はまったくの別物。
不要な我慢をやめたとき、あなたの人生は驚くほど軽く、自由になります。
そして何よりも、あなた自身を大切にする生き方が始まります。
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③ 忍耐と自分軸の使い方 ――「耐えること」と「自分らしく生きること」は両立しない
私たちはよく、「困難に耐えることが人を成長させる」「辛抱こそ美徳」と教えられてきました。
たしかに、夢や目標を実現するために努力し続ける“前向きな忍耐”は大切です。
ですが、その“忍耐”が向かう先が自分をすり減らすだけの環境だったとしたら、それは修行ではなく、自傷行為です。
✅ ブラックな環境に“耐え続ける”のは危険信号
たとえば、理不尽な上司に毎日のように怒鳴られたり、無茶な業務を押しつけられたり――
そんな職場で「これは試練だ」「これを乗り越えれば自分も強くなる」と無理に耐えていませんか?
でも、著者テストステロンさんはそれに明確にNOを突きつけます。
「自分を傷つける場所で使う忍耐は、ただの自己破壊」
パワハラ上司に当たるかどうかは“運”に近い。いわば「上司ガチャ」です。
あなたの性格や努力とは関係ないところで、理不尽な状況に置かれているなら、早くそこから抜け出すことが本当の強さなのです。
忍耐強いこと自体は素晴らしい資質です。
でもその力は、自分が成長できる環境や、自分を大切にしてくれる人のもとで発揮してこそ、意味があるのです。
✅ 自分らしさを犠牲にして合わせるのは「他人軸」
もうひとつ重要なのが、他人に合わせすぎて自分を見失ってしまうこと。
たとえば、職場の飲み会で本当はクラシック音楽に興味がないのに、上司に気に入られたくて「クラシック最高ですね」と話を合わせる。
デートで本当はカジュアルな服が好きなのに、相手に合わせて無理して綺麗めな格好をする。
こうした「合わせる生き方」は一見、円滑な人間関係を保つために必要に思えますが、それが続くと“自分が何者か”すらわからなくなってしまうのです。
そして、自分を偽って築いた関係は、どこかで必ず苦しくなります。
著者はこう語ります:
「私は私が好きだからこれをする」
――この“自分軸”の考え方こそが、あなたを自由にしてくれる。
✅「私はこうしたい」で生きていい
人生は一度きり。
他人の期待や評価の中で生きるのではなく、**「私はこうしたい」「私はこれが好き」**という思いを中心に据えて、自分の人生を選んでいきましょう。
本当の強さとは、理不尽な環境に耐えることではなく、自分を大切にする選択をする勇気です。
そして、自分らしくいられる場所を選ぶことこそが、あなたをもっと輝かせてくれるはずです。
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🎁 終わりに:頑張屋ほど「自責・我慢・他人軸」に苦しむ
ここまで読んで、「自分にも当てはまるかもしれない」と思った方へ。
実は、本当に一生懸命がんばってきた人ほど、
・「自分が悪いのでは?」と自分を責めたり
・「ここで耐えなきゃ」と我慢し続けたり
・「周りに合わせなきゃ」と他人の期待に応えようとしてしまいます。
でも、そんなあなたにこそ知ってほしいのです。
その苦しさは、あなたの努力不足ではなく、間違った価値観に縛られてきた結果かもしれません。
テストステロンさんのこの本には、そんな思い込みを一つずつほどき、
「自分を守る」「自分で選ぶ」生き方へとシフトするためのヒントがつまっています。
自分を大切にすることに、遠慮はいりません。
あなたには、自分らしく自由に生きる権利があります。
この本が、あなたが自分を責める生き方をやめて、
「本当のあなた」として生き直すための第一歩になりますように。
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