ハーバードの研究員が教える 脳が冴える33の習慣 

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脳が冴える33の習慣 ハーバードの研究員が教える

変化したいという願望を抱きつつ、同時にその変化への恐怖に捉えられていませんか?もし答えが「はい」なら、今からご紹介する方法を試してみてください。これを実践することで、あなたの脳の使い方、そして人生の進行方向が大きく輝く方向へと変わり始めることでしょう。こんにちは、今回のブログを担当するサムです。今回、私が解説するのは川崎康彦さんの名著、「ハーバードの研究員が教える 脳が冴える33の習慣」です。

この本は、自己に満足できないと感じ、より良い人生を追求したいものの、その具体的な方法が見つからない方々に特にお勧めします。著者川崎康彦さんは、世界が認める一流機関、ハーバード大学で研究員として活躍していました。その卓越した経歴を聞くと、彼が昔から頭角を現す優秀な人物だったと思いがちですが、実は彼も学生時代には学問やスポーツにおいて中程度の成績で、いわゆる平凡な学生でした。

しかし、彼の人生を変えるきっかけとなる出来事があり、それ以降、彼の意識や人生の方向性は大きく転換しました。今回紹介するこの本は、その人生を変革するための有益な習慣を伝授してくれる一冊となっています。それでは、その内容について早速見ていきましょう。

驚くような発想力と実行力で、数々の実績を生み出しているハーバードの研究員たち。
彼らが日々意識していたのは「自由な発想をすること」。
そのためには脳を刺激して、思考回路がパターン化しないようにします。
「明日から世界一周旅行をしてください」
そう言われても、時間もないし、お金もないし、急にはできない。
「できない理由」を探すのではないでしょうか。
でも、ハーバードの研究員は違います。
それが可能かどうか、真剣に「できる理由」を探すのです。
本書では、ハーバードの研究員のように柔軟な発想で、アイデアがあふれ出す脳の使い方を紹介!!ぜひ手に取って読んでみて下さいね!

脳を目覚めさせる基本 – 感謝による心の開放と発想力の増進

この章では、”脳を目覚めさせる基本”というテーマを探求し、その中から2つの重要な要素を選び出して詳しく解説します。まずは、「感謝の言葉」を活用して心を開放し、それに続いて「ゲームを用いた発想力の磨き方」について見ていきましょう。

感謝の言葉

1つ目のポイントは「感謝の言葉」です。「脳が冴える」と聞いて、何を思い浮かべますか?記憶力の強化か、あるいは次々と湧き出る新鮮なアイデアでしょうか?それらも確かに重要ですが、ハーバードの研究所で最も重要視されるのは、固定観念や経験に囚われない自由で柔軟な思考です。それはビジネスや研究の最終的な成果は、人間の発想から生まれるからです。常識や知識に縛られない、個々の自由で固定観念から離れた思考が重要なのです。

このような自由な発想を脳に許すためには、思考を制約する「ブロック」を取り除く必要があります。その第一歩として、心の状態をオープンに保つことが大切で、そのためには「感謝の言葉」を口に出すことが効果的だというのが本書の主張です。

しかし、そんなことで本当に効果があるのか疑問に思うかもしれません。ですが、”ありがとう”という言葉は、脳にポジティブな信号を送り、次に起こる事象が良い結果に繋がるよう誘導します。ハーバードの研究所では、愛情や感謝の言葉を遠慮せずに表現する人が多いのだと言います。

この感謝の表現が、自由な発想を生む心のオープンさを維持する秘訣とされています。感謝や愛情を他人に伝えることで、私たちの心はオープンな状態、すなわち「オープンハート」の状態になり、その結果、脳が自由に思考できるようになるのです。

具体的には、人間の脳はネガティブな感情によって思考が制約され、固定化されてしまう傾向があります。そして、この思考の固定化は、脳内の情報伝達システム(シナプス)の働きをパターン化し、新しい発想が生まれにくくなるという結果を生み出します。これに対する有効な対策が、感謝の心を持ち、「ありがとう」という言葉を口にすることなのです。

これにより、心はオープンになり、以前は固定化されていたシナプスの働きが変化します。「ありがとう」という感謝の言葉が、脳細胞と脳細胞、そして新たに生まれた脳細胞のシナプスを結びつけ、その結果、固定化された観念や信念から解放され、自分自身の真心に基づいた行動が可能になると言います。次に、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

感謝ゲームで発想力を磨く – 言葉の力と日々の練習

次に取り組むべきポイントは、「感謝ゲームを通じた発想力の鍛錬」です。日々の生活の中で感謝の言葉を意識的に口に出し、相手に伝える習慣を持つことで、誰に対しても容易に「ありがとう」という言葉を発することが可能になります。

しかしながら、実際には上司や同僚に対しては感謝を示せても、身近な人々に対する感謝の表現を忘れがちです。なぜなら、何かをしてくれるのが当然という期待や、感謝の気持ちを直接伝えることの恥ずかしさ、そして親しすぎて悪い面ばかり目立つ、といった心情が介在するからです。

そんな状況で感謝の表現が難しい場合には、「感謝ゲーム」が有効です。これは、著者がハーバードの研究所でのミーティングなどで実施していた一つの儀式で、以下のようなステップで行います。

  1. ステップ1: まずは、近くに座っている同僚などと2人以上で集まります。
  2. ステップ2: その次に、自分が現在感謝している事柄について、順番に一つずつ挙げていきます。
  3. ステップ3: そして最後に、このプロセスを2分間、なるべく深く考えずに、即座に次々と行います。

このゲームを行うことで、感謝の表現が苦手な人でも、様々な事象に対する感謝の習慣が自然と身につきます。そして、その習慣が周囲の人々との関係性を改善し、更に多くの感謝の機会を生むという良好な循環が生まれます。

もし、自分が恥ずかしさから感謝の言葉を口に出すのが難しいと感じている場合でも、最初は一人で内心に感謝の感情を積み上げていくだけでも、同じような効果が期待できるとされています。

今回の章では、”脳を目覚めさせる基本”というテーマに沿って、「感謝の言葉による心の開放」と「感謝ゲームを通じた発想力の強化」の二つの重要なポイントを詳細に解説しました。これらのテクニックを試し、自身の脳と人生をより充実させる一歩を踏み出してみてください。

脳を上手に使う人の習慣

次のテーマは、”脳を上手に使う人の習慣”です。この章では、そのテーマに基づいて、本書から選び出した2つの主要なポイントについて詳しく説明します。具体的には、「思考よりも即時の行動」そして、「失敗を成功への最短経路とみなす」という2つの観点から解説を行います。それでは、それぞれのポイントについて深く探っていきましょう。

思考より行動

最初のポイントは、「思考よりすぐ行動」というテーマです。ハーバードの研究者たちは、膨大な量の知識を吸収(インプット)し、それを応用して成果を生み出す(アウトプット)ことから、その卓越した業績を築いています。我々が一般的に想像する流れは、まず知識を吸収し、その情報が研究価値があるかを検証し、そして結果を出す、というプロセスです。

しかし、実際のハーバードの研究所では、アウトプットはインプットと同じくらい、またはそれ以上に重視されています。その理由の一つは、自分自身の経験から得た知識が実際の行動に繋がる可能性が高いという考え方に基づいています。知識を蓄積することだけに集中していると、すでに行動を起こすのに遅すぎる場面があります。そしてその知識があるからこそ、「私にはできない」と自己制限をかけてしまい、未来の可能性を狭めてしまうことさえあります。

この点を強調するために、著者はハーバード在籍時の経験を共有します。彼は指導者たちが共通して持っていた一つの特徴に気付きました。それは、インプットした知識をアウトプットに移すまでの時間が非常に短いということでした。つまり、彼らはアイディアを持ったらすぐに行動に移すのです。

また著者は、ボスがテレビで見た唐辛子の特集から着想を得て、その情報を基に新たな研究を提案したエピソードを紹介します。この例は、インプットから即時のアウトプットへの移行が、予想外の発見へと繋がる可能性を示しています。また、インプットからアウトプットまでの時間を短縮することは、自身の目指す結果が早く具体化するという利点も持っています。

この学びを通じて、著者自身も新たなアイディアを得た際には、先に行動することを考えるようになったと述べています。この経験から得られる教訓は、研究者だけでなく、あらゆる分野の人々にとっても有益でしょう。何か新しい情報やヒントを得た際には、その知識をすぐにアウトプットすることが、個々の成長のための養分となるのです。

失敗を成功への道筋と捉える

次に取り上げるポイントは、「失敗こそ成功への最短距離と考える」というテーマです。一般的に「失敗」という言葉は、なるべく避けたい、と思うイメージが強いかもしれません。しかし、ハーバードでの著者の体験はその逆で、失敗はむしろ成功への道筋としてポジティブにとらえられ、歓迎されていました。

彼らの共通の見解は、失敗は成功の過程の一部であり、自分自身が諦めずに繰り返し挑戦することで、常識を覆すような大きな発見が得られるというものでした。私たちが失敗を経験すると、落ち込む傾向があります。それをネガティブに捉え、隠そうとするかもしれません。しかし、それは逆に自身を負のスパイラルに巻き込む結果をもたらすでしょう。

大きなプロジェクト、特にパイオニア的なものには、うまくいかないことが付き物です。著者自身、ハーバードでの電気生理学の研究でも、成功と失敗はほぼ半々で、試行錯誤を繰り返しながら研究を進めていました。小さな誤差が失敗を招くことも多かったのですが、その失敗を乗り越えてこそ成功への道が開ける、ということを経験から学びました。

そのため、失敗を捉える視点を変えることを推奨します。失敗を「成功のためのチャンス」と捉えることで、脳は新たな回路を作り出します。これを繰り返すことで、脳内の「失敗=成功のチャンス」の認識が強化されます。

ただし、注意すべき点として、同じ失敗を繰り返すことは避けるべきです。特に防げる失敗、ケアレスミスなどを繰り返すのは時間の無駄となります。同じ失敗を防ぐためには、その原因を客観的に探ることが重要で、これは著者がハーバードの上司からしばしば耳にした助言であり、その重要性を痛感したと述べています。

失敗を二度と繰り返さないためのメソッド

著者は、同じ失敗を二度と繰り返さないために、特定の手法を用いてきたと述べています。その具体的な手法とは、失敗の原因を5つ以上探し出し、それに基づいた改善の計画を作成し、それを視覚的に確認できる位置に貼り出すというものです。

5つ以上もの原因を挙げることは難しいかもしれませんが、再び同じ失敗をしないためには、ミスの原因を徹底的に特定し分析することが重要となります。例えば、著者自身が同じ実験で失敗したときには、以下のように様々な可能性を探求しました。

  1. 温度設定の誤り
  2. 流速の誤り
  3. 酸素量の誤り
  4. 薬剤の濃度の誤り
  5. 測定単位の誤り

このように失敗の原因を列挙するだけでなく、上司や同僚、後輩に意見を求めることで、さらに有益なフィードバックを得られることも多かったそうです。

これを営業の現場に置き換えて考えてみましょう。例えば、何度訪問しても断られてしまう場合、その原因を一度深堀りしてみてください。

  1. アポイントの取り方が強引だった
  2. 訪問のタイミングが悪かった
  3. 話の進め方が適切でなかった
  4. 提供した資料に誤りがあった
  5. クライアントからの質問に即答できなかった

このように、多角的に原因を探求することで、それを防ぐためのプランもより精密になります。また、次に失敗をしてしまったとしても、それが異なる段階や種類のミスになるはずです。

誰でも人間的なミスを犯すことがあります。しかし、その原因から目を背けず、それを追求することで、必ずその問題は克服できると著者は主張します。

まとめ

私たちのブログ記事の終わりに向けて、本日取り上げた主なポイントを再度まとめておきます。

  1. 脳を活性化する基本的な方法 – “ありがとう”というキーワードと”感謝ゲーム”を用いて創造力を磨くこと。
  2. 脳を上手く使いこなす人が心掛けていること – 思考よりも早く行動に移し、失敗こそが成功への最短距離と考えること。

本日紹介したのは、「ハーバードの研究員が教える 脳が冴える33の習慣」という一冊からの抜粋でした。しかしこの本は、まだまだ掘り下げて解説できる豊富な内容を持っています。本記事では紹介しきれなかった部分についても、ぜひ直接書籍を手に取ってご覧いただきたいと思います。脳の力を最大限に引き出すための習慣や手法が詰まったこの本を、私たちは心からお勧めします。

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