人生100年時代を生き抜く考え【ベストセラー】死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33

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【ベストセラー】「死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33

大津秀一さんの著書「死ぬ時に初めて気づく人生で大切なことを33」から、大切な教訓を紹介したいと思います。私たちは日常の多くをさまざまな事柄、例えば仕事や人間関係に振り回されながら過ごしています。しかし、結局のところ、どんなに科学や医学が進歩しても、私たち人間はいつか必ず死を迎えます。そして多くの人はその死の瞬間に、自分にとって何が本当に大切だったかを悟り、それまでの人生で大切なことを見過ごしてきたことを後悔します。

そこで今日、私たちは一度きりの人生を無駄にしないために、大切にしたいことをあなたに伝えたいと思います。具体的には以下の3つのテーマを取り上げます。

  • 健康への過度な執着
  • 死に際して初めて気づく大切なことについて
  • 後悔しない生き方について

まず最初に、健康への過度な執着について話します。健康は大切ですが、それに固執するあまり他の大切なことを忘れてしまうのは問題です。次に、死の瞬間に初めて気づく人生の大切なことについて話します。そして最後に、後悔のない生き方についての5つのアドバイスをお伝えします。

健康を追求しすぎて他の大切なことを忘れてしまう

多くの人が死に際して後悔することの一つは、健康を追求しすぎて他の大切なことを忘れてしまうことです。健康は大切ですが、それにこだわり過ぎると、他の大切なことが見えなくなってしまうことがあります。

皆さんがこのメッセージを読んでいるということは、健康に対する意識が高いと思います。私たちの幸せの基盤は健康であると言えます。しかし、その健康への追求が、死に際しての後悔につながるとは思えないかもしれません。

しかし、人生というのは残酷なもので、どれだけ健康を大事にしようとも、いつかは病気になって亡くなることが避けられないのです。私たちはいつか必ず病気になり、そして死んでしまいます。だからこそ、健康に対して執着しすぎると、それが自身の人生を窮屈にしてしまうかもしれません。

例えば、健康診断で異常が見つかり、生活習慣を見直したり、運動を始めたりする人がいます。それ自体は素晴らしいことですが、健康に対する執着が強すぎると、他の大切なことを忘れてしまうことがあります。

大津氏の患者さんの中に、体を鍛えるために日々ジムに通い、見事な筋肉をつけていた方がいました。しかし、ある日突然、痛みを感じるようになり、悪性の腫瘍と診断されました。入院が始まり、肉体を失うかもしれないという恐怖に毎日怯えていました。

がんは体を痩せさせ、食事や運動だけでは栄養が追いつかなくなります。これは「ガンによる悪性痩せ」と呼ばれ、治療が難しい状況です。この患者さんは、自分が健康に気を使いすぎて他の大切なことを見失っていたと気づきました。

健康は大切ですが、その執着が後悔を生むこともあります。なので、健康を大切にすると同時に、人生で他にも大切なことを見つめ直すことも必要です。

どれだけ健康を大切にしようとも、私たちはいつか必ず病気になり、死んでしまう運命にあります。

だから、大切なことは、健康を追求することと同時に、他の大切なことも見逃さないで生きることです。人生は一度きりですから、大切なことを見失わないように、バランスを保つことが求められます。

富を追い求めること

「富を追い求めること」ついて。私たちはみな、お金がないと困難な生活になることを知っています。したがって、私たちには一定の金銭が必要です。しかし、このお金の問題は非常に難しいものです。無駄なお金を使ってしまい、本当に必要な時に手元にお金がないという経験をした人もいるでしょう。

有名な言葉があります、それは「私たちはお金を死後の世界に持っていけない」というものです。これは、金持ちでも貧乏人でも、死んだら誰もが平等になるということを意味します。

ここで、著者が体験した実話を紹介します。ある時、著者の元に裕福なAさんと貧乏なBさんという、金銭的に全く反対の状況の二人の患者さんがいました。

Aさんは大変な富を持っていましたが、その財産を巡って家族間で争いが起こり、彼はその結果不幸な最期を遂げました。一方、Bさんはお金がないという事が悩みで、進行中の肺がんの治療費を捻出するのに苦労していました。しかし、彼には一人息子がいて、彼を宝物のように思っていました。

AさんとBさんの物語から学ぶべきは、お金があることが必ずしも幸せをもたらすわけではなく、貧乏であることが必ずしも不幸をもたらすわけでもないということです。お金を追い求めることに固執しすぎると、その結果不幸な結末を迎えるかもしれません。

競争のみに走って大事なことをないがしろにする

それでは、次に、「競争のみに走って大事なことをないがしろにする」ことについて説明しましょう。人間は競争的な生き物です。しかし、常に他人と競争していると、絶えず自分が負けてしまうのではないかという疑心暗鬼に苦しむことになります。

このような不安から、人は他人に負けたくないという思いから全てを捨てて仕事に没頭してしまう傾向があります。そうなると、家族や友人と過ごす時間はほとんど無くなり、仕事ばかりが生活の中心になってしまいます。

しかし、そうした生活は一度病気になると、あっけなく終わりを迎えてしまうことがあります。長い間家族や友人をないがしろにしていた人が入院すると、病院はとても孤独な場所になります。他の病室では来客がありますが、自分のところには誰も来ない。なぜなら、仕事ばかりしてきて他の人間関係を築いてこなかったからです。

それでは、一人ぼっちで亡くなるという最期はどうでしょうか。あなたの人生が良かったかどうかは、死ぬ瞬間に「生きててよかった」と思えるかどうかにかかっています。もし一人ぼっちで死んでしまったら、それは本当に良い人生だったと言えるでしょうか。

競争にのみ焦点を当てた人生は、最後に何も残しません。仕事ばかりに打ち込んで他の大切なものを犠牲にしてしまったと気付いたら、一度立ち止まって、自分にとって本当に大切なものは何かを考えてみてください。

人間が生を終える瞬間に、本当に大切なことに気づくこと

人間が生を終える瞬間に、本当に大切なことに気づくことがあります。それは次の3つです。

  • 美容や健康はもういらない
  • 夢や目標はなくても良い
  • この世界に何も残さなくても良い

以上の3点は、私たちが生を終えるときに、初めて気づくかもしれない大切なことです。

この3点について詳しくみていきましょう。

美容や健康はもういらない

私たち人間は、いつか年老い、外見も健康も衰えていくことが避けられないということについて考えることがあります。年を重ねると、どんなに美容や健康に気をつけても、体は年齢とともに変化していきます。それは怖いことかもしれません。頚椎症や腱鞘炎、ひざ関節症など、年齢による病気が増えてくると、心も影響を受けてうつ病になったり、認知症のリスクが高まったりすることもあります。

特に、自分自身の健康や美容を大事にしてきた人は、鏡を見て自分の変化を見つけるとショックを受けることがあります。そのショックがきっかけで引きこもってしまう人もいます。

しかし、年を重ねるというのは、多くのものを失うことだけではありません。もし、その喪失感をマイナスと捉えてしまうと、私たちの人生は下降線でしかありません。それは、20代から30代のピークを境に、残りの人生をただ転げ落ちていくような感じになるかもしれません。

でも、その喪失をプラスに捉えることはできないでしょうか。例えば、若い頃に筋骨隆々だったことや、容姿端麗だったことは素晴らしいことですが、それは若い頃の価値観です。年を取ったら、価値観そのものを変えてしまっても良いのではないでしょうか。

年老いて、多くのことを失う一方で、新たな視点や理解、心の余裕など、若い頃には得られなかったものも手に入るのです。このような視点で老いと衰えを見ることで、人生の終わりに向かって自身が衰えていくことを前向きに捉えることができるのではないでしょうか。つまり、美容や健康がすべてではないということを理解することが、年老いてくるという過程を受け入れる一つの方法なのです。

夢や目標はなくても良い

皆さんの中には、自分の夢や目標に向かって頑張っている人がいるかもしれません。それは素晴らしいことです。しかし、もし夢や目標がないと感じている人がいたとしても、それは全く問題ありません。これが、人生で大切なことの2つ目です。

最近、インターネットの発達により、誰もが自分の好きなことを追求して生きる時代になったと言われています。その結果、夢や目標に向かって努力することが過度に美化され、それが唯一の幸せの形とされがちです。

しかし、実際には、夢や目標を追い求めることが全ての人にとって幸せではないことを理解することが大切です。夢を追い続ける過程では、喜びもありますが、同時に苦しみや悲しみもあります。そして、年を重ねると、どんなに頑張っても、夢を追い続けることが難しくなることがあります。

そんな時、自分の過去と現在を比較してしまうと、失ったものを感じてしまい、喪失感や虚無感に陥ってしまうかもしれません。しかし、幸せを感じるために重要なのは、「今」を大切に生きることです。夢に囚われることなく、夢から解放されることこそが人生で大切なことです。

過去の成功に浸ることなく、目の前の現実に集中して今日一日を生きることが、心から満足感を得るための鍵となります。

この世界に何も残さなくていい

死について考えると、自分自身がこの世からいなくなることが怖いと感じる人が多いかもしれません。その理由の一つは、自分が見ているこの世界も同時に消えてしまうような感覚があるからかもしれません。だからこそ、多くの人は自分が生きた証として何かをこの世界に残そうと苦しみます。

しかし、実は何も残さなくてもいいんです。たとえ自分が残したものがあったとしても、時間が経つとその存在は忘れられてしまいます。どんなに偉大な人でも、死んでしまえばその存在は徐々に忘れられていきます。私たちは急流に流される小石のようなもので、少しずつ削られていき、最後には完全に消えてしまう運命にあります。

人生がそうした過程を経て消えていくことを虚しいと感じるか、美しいと感じるかは、あなた次第です。例えば、ある患者さんは、人生は大木と同じだと言いました。大木は若木から成長し、高く枝を広げます。しかし、時が経つと大木は老い、枝や葉が落ち、やがては枯れて土に戻ります。

その大木が存在していたこと自体は、時間が経つと忘れられてしまいます。しかし、それは決して虚しいことではありません。大木は何も残そうとは思わず、ただ存在していました。その事実は消えることはありません。大木がそこにいたという確固たる証拠がなくても、大木は確かに生きていました。

私たちの人生も同じです。いつか私たちの存在は人々の記憶から消えてしまうかもしれません。しかし、私たちが生きたという事実は消えることはありません。だからこそ、「何も残さず消えていく人生」というのは、むしろ美しく、哀愁に満ちたものと感じることができます。

後悔しない人生を送るための5つの方法

後悔しない人生を送るための5つの方法について説明しています。

  • 不条理でバカバカしい運命を受け入れる
  • 生きる意味を考えるのをやめる
  • 性欲を断ち切って執着から自由になる
  • 死の恐怖は消すことができる
  • これだけは絶対にやれ、特定のことをやめる

今回は箇条書きで要点をまとめています。(長くなるから、、、)

不条理でバカバカしい運を受け入れる

「絶対に後悔しない人生を送るための5つの生き方」の中で一つ目、つまり「不条理でバカバカしい運を受け入れる」

  • 人の寿命は運によるもので、病気や死は不可避であり、それを受け入れることが重要です。
  • 著者は、医師として多くの死を見てきた経験から、人生には運だけで決まる部分が多いと述べています。
  • 成功や才能も運による部分が大きく、運がなければどんなに努力してもアインシュタインやイチローにはなれない。
  • 生まれた環境も運の一部であり、それがあなたの生涯を大きく左右します。
  • 私たちができることは、この不条理でバカバカしい運の世界を受け入れ、自らの死を覚悟し、与えられた日々を楽しむこと

つまり、運を受け入れ、自分自身の受け止め方を変えることこそが私たちができる最善の行動とされています。

生きる意味を考えるのをやめる

「生きる意味を考えるのをやめる」について説明しています。

  • 人間の存在や生きる意味に対する答えは存在しないということを認識しています。私たちは偶然に生まれ、特別な理由や意味はない
  • 多くの人々は生きる意味を作り出し、それを信じ込むことでこの残酷な真実から目を逸らそうとします。
  • しかし、作者は人生を「壮大な暇つぶし」と捉え、与えられた時間を自由に楽しむこと
  • 生きる意味を求めることから自由になることで、私たちはもっと自由な人生を楽しむことができる

つまり、私たちが生きる意味を考えるのをやめ、ただ生きることを楽しむことこそが重要であるとされています。

性欲を断ち切り、執着から自由になる

「性欲を断ち切り、執着から自由になる」について説明しています。

  • 性欲が満たされると、私たちの脳内では非常に多くのドーパミンが放出され、大きな快楽をもたらします。これは食事やアルコール、モルヒネよりもドーパミンの分泌量が多いとされています。
  • この性欲による快楽に我々は依存しやすく、それが執着の正体であります。
  • 異性への執着は憎しみともなり、私たち自身の感情の暗い部分を増大させる可能性があります。
  • 私たちが本当に充実した人生を送るためには、性欲を断ち切り、執着から自由になることが重要であると主張しています。

つまり、性欲をコントロールし、自由になることが、後悔のない人生を送るための一つの方法であるとされています。

死の恐怖は消すことができる

「死の恐怖は消すことができる」について説明しています。

  • 人間の死亡率は100%であり、どんなに健康で豊かであろうとも死は避けられない現実です。
  • 死ぬことに対する恐怖は、宗教などを熱心に信じていない限り、消し去ることはできない。それは生命の防御機構の一部であり、私たちが生きている理由の一つです。
  • しかしながら、著者は死の恐怖を消すことができた患者さんがいたと語ります。その患者さんは健康マニアで死ぬことを極度に恐れていましたが、病気にかかったことで死を受け入れることができ、その恐怖を克服しました。
  • 著者は、死の恐怖を忘れるよりも、今を精一杯生きることが重要であり、それこそが今を輝いて生きる方法であるとしている。

つまり、私たちが後悔しない人生を送るためには、死ぬことに対する恐怖を受け入れ、今を精一杯生きることが重要であると述べています。

比較するのをやめる

「比較するのをやめる」について説明しています。

  • 人間の悩みの大部分は自己と他者との比較から生じます。例えば、自分が持っているお金が少ないと感じたり、自分の仕事に満足できないのは他人と比較した結果であることが多いです。
  • 人間は相対的に物事を受け取るため、比較することが容易です。しかし、比較は自分だけでなく他人をも不幸にする可能性があります。
  • 人生の大部分を他人と比較に費やすことは時間の無駄であり、死ぬ瞬間にはその比較が何の意味もないという事実を認識するべきです。
  • 比較をせず、自分自身の人生を精一杯生きることが、死ぬ瞬間に心から「生きていて良かった」と感じる人生を創り出すキーである。

つまり、他人と比較するのではなく、自分自身の人生を全力で生きることが、後悔しない人生を送るための重要な手段であるということです。s

まとめ

昔友人に、「人生は暇つぶし」ということを言ったら、ものすごく怒られたことがありました。友人には自分の人生や、他人の人生というの意味のあるものだという、生き方の考え方があったのだろう。

人間だけが生の意味があると勘違いしているが、我々は多種族の生き物と同じ、動物なのです。ただ、記憶し、高度に物事を理解し、使うことができるだけなのです。

それでも、せっかく日本人として生を受けた、この幸運を精一杯堪能することが大切だと思う。

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