地頭が良くなる本【本要約】眠れなくなるほど面白い能の話

仕事効率

今回は、脳科学者の茂木健一郎さんが著した「眠れなくなるほど面白い能の話」という本を紹介します。この本は非常にお勧めで、例えば、賢くなりたい、仕事や学業で成果を上げたい、脳について知りたいという方に特におすすめです。本書では、脳に関する知識をわかりやすく学ぶことができます。脳の話は本当に面白く、非常に役立ちますが、本書の特徴としては、とても分かりやすく読みやすいという点が挙げられます。ですので、お勧めの一冊です。

さて、この動画の結論から始めます。結論として、地頭の良さに関わっているのは脳の前頭前野という部分です。脳の前頭前野は、思考力や活力、コミュニケーション能力などを担う重要な部分です。そのため、前頭前野について知り、前頭前野を鍛える方法を知ることは非常に価値が高いと言えます。

この動画では、以下の順番で解説していきます。まず、地頭がいいとは何か、次に、頭を鍛える8つの方法、そして、AI時代に必要な能力です。

地頭が良いとは?

まず、地頭が良いとはどのような意味でしょうか。辞書によれば、「地頭」とは、大学などの教育で与えられたものではない、本来の頭の良さを指します。一般的には知識量ではなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などを意味します。要するに、地頭とは本来の頭の良さで、特に思考力やコミュニケーション能力が重要です。

では、地頭は鍛えられるものなのでしょうか。答えはもちろん、「鍛えられる」です。結論として、脳の前頭前野を鍛えることで地頭が向上します。

脳の前頭前野は、どのような役割を担っているのでしょうか。前頭前野は脳の最高中枢であり、賢さや活力に関わっています。さらに詳しく言うと、前頭前野はやる気、集中力、記憶力、論理的思考、客観的判断、行動や感情のコントロール、コミュニケーションなどを司る部分です。人間らしい大人の活動を担う部分であり、人を人たらしめる部分とも言われています。

前頭前野が発達している人は、人間関係が良好であり、目先の利益にとらわれず、長期的に見て有利な選択ができる傾向があります。その結果、社会的地位や経済的地位が高くなることが多いです。ですので、脳の前頭前野を鍛えることは非常に価値が高く、最高の自己投資と言えます。つまり、地頭を良くするためには、脳の前頭前野を鍛えることが重要です。

それでは、地頭を鍛える8つの方法について見ていきましょう。

すべての社会人のための業務効率アップ講座【速読解Biz】

雑音を利用する

一つ目の方法は、雑音を利用することです。例えば、意図的に雑音のある環境で作業や勉強を行うことで、前頭前野を鍛えることができます。なぜかというと、雑音があることで脳に負荷がかかり、特に集中力が向上するからです。雑音のある環境で集中することで、ノイズを無視し、目の前の課題に注意を向け続ける力が鍛えられます。その結果、前頭前野の発達が促されます。

具体的な方法としては、カフェやリビングで作業や勉強を行うことが効果的です。また、多くの東京大学の学生が幼少期からリビングで勉強していたという話が有名です。これが、雑音を利用する方法の一例です。

タイムプレッシャー

2つ目の方法はタイムプレッシャーです。これは、あらかじめ時間を決めて、その制限時間内に作業を終わらせるようにチャレンジすることです。このようにすることで、脳に負荷をかけることができ、前頭前野が鍛えられます。例えば、30分で仕事を終わらせると決めて、タイマーを使って時間を測りながら作業を行うような方法があります。

制限時間を設けることで、作業にメリハリがつき、効率が向上します。さらに、脳も鍛えられるという効果があります。これがタイムプレッシャーを利用する方法です。

マインドフルネス

3つ目の方法はマインドフルネスです。マインドフルネスとは、「気づき」を意味し、これを実践するには十分な時間が必要です。最もオーソドックスなマインドフルネスの方法として、瞑想があります。このトピックに関しては、以前に解説動画で詳しく説明していますので、そちらをご参照ください。

マインドフルネスは、前頭前野を鍛える方法の中でも特に重要なものです。そのため、ぜひ復習してほしいと思います。今回の動画の最後でもう一度復習について呼びかけますので、この動画を最後まで視聴した後、ぜひ復習してみてください。

有名アスリート、著名人が通う【筋肉食堂】が提供する宅食サービス

多様な体験を通じて、脳の様々な部分に刺激を与える

4つ目の方法は、さまざまな体験をすることです。多様な体験を通じて、脳の様々な部分に刺激を与えることができます。例えば、スポーツ、芸術、映画鑑賞、読書、散歩など、日常生活のあらゆるインプットが脳に刺激を与え、成長を促します。

脳は思考、感情、伝達、理解、運動、視覚、聴覚、記憶など、さまざまな役割を担っています。これらの機能をバランスよく使うことで、脳全体が活性化し、全体的なパフォーマンスが向上すると考えられています。そのため、脳に様々な種類の刺激を与えることが効果的です。

普段やらないことを試すことで、脳が活性化され、前頭前野が発達します。特に、予測不可能性がある体験は脳にとって良いとされています。予測不可能性とは、結果がある程度予想できるものの、完全には予想できず、ランダムな要素が含まれることです。これには、意外性、不確実性、ランダム性などが含まれます。

予測不可能性がある遊びや体験には、他人との会話、ボードゲーム、スポーツなどがあります。これらは脳にとって良い刺激を与えます。特に旅行、特に知らない土地や文化の異なる地域への旅行は、予測不可能性が働きやすく、脳にとって効果的です。

予測不可能性がある経験では、自分で考え、仮説を立て、検証することで、脳が鍛えられます。また、このような経験ではドーパミンが分泌しやすく、脳を刺激する効果があります。ドーパミンは、人のやる気、快楽、中毒性などに関わる重要な脳内物質です。

ギャンブルやゲームなどは、予測不可能性があり、面白くてハマりやすいですが、金銭的な損失があることを理解しておく必要があります。

一方で、予測不可能性がありながらも、ハマるほど得をするものが存在します。それは人生そのものです。趣味、恋愛、入試、キャリア、仕事、結婚など、人生には様々なイベントがあり、人生自体に予測不可能性が存在します。

意外性、不確実性、ランダム性が人生にはありますが、努力によって結果や成果をプラスにしやすいのも人生の特徴です。人生には辛いことや大変なこともありますが、楽しさや喜び、達成感が最も大きいのも人生だと言えます。

話が少し逸れましたが、4つ目の方法として、様々な体験をすることで前頭前野を発達させることができます。特に、普段やらない体験や予測不可能性がある体験が効果的です。

以上が、前頭前野を鍛える方法の第4項目である、さまざまな体験をすることです。これらの方法を実践して、前頭前野の発達を促し、脳のパフォーマンスを向上させましょう。

通わないフィットネススタジオSOELU オンライン英語コーチ「スピークバディ パーソナルコーチング」

脳に良い栄養を摂取する

5つ目の方法は、脳に良い栄養を摂取することです。脳にとって有益な栄養素は、主に5つあります。それらは、DHA、チロシン、トリプトファン、ポリフェノール、ビタミンB6です。

まず、DHAについては、脳の発達を促し、脳を活性化させて記憶力や集中力を向上させます。DHAは青魚(イワシやサバ)やアボカドなどに含まれます。

次に、必須アミノ酸であるチロシンとトリプトファンについてです。チロシンはドーパミンの原料となり、トリプトファンはセロトニンの原料となります。これらのドーパミンとセロトニンは、非常に重要な脳内物質です。チロシンが含まれる食品には、アーモンド、バナナ、牛肉、鶏肉、チョコレート、コーヒー、卵、緑茶、ヨーグルトなどがあります。トリプトファンが含まれる食品には、豚肉、牛肉、豆腐、納豆、味噌、ゴマ、乳製品などがあります。

続いて、ポリフェノールについてです。ポリフェノールは、記憶力や思考力を高めるとともに、抗酸化作用があり、体にとても良いです。ポリフェノールを含む食品には、チョコレート、大豆、緑茶、紅茶、コーヒー、赤ワイン、そば、タマネギ、柑橘類などがあります。

最後に、ビタミンB6についてです。ビタミンB6は、脳のエネルギー源であるブドウ糖の吸収を助け、脳内物質の生成を促します。ビタミンB6を含む食材としては、お米、じゃがいも、牛肉、豚肉、鶏肉、卵、乳製品、野菜、ナッツ類などがあります。

つまり、積極的に摂りたい食品は、全粒穀物、野菜、果物、魚、鶏肉、豆類、オリーブオイル、コーヒー、お茶です。また、意識して摂りたい食品には、キノコ類、海藻類、芋類、卵、ダークチョコレート、質の良いバターなどがあります。これらの食品も脳や身体に良い効果があるため、適度に摂取することが望ましいです。

一方で、減らすべき食品は、お菓子、加工肉、揚げ物、ファストフードなど、身体に悪影響を及ぼす可能性のあるものです。これらの食品を過剰に摂取することは、脳や身体の健康を損なうことがあるため、控えめにすることが重要です。

結局、脳に良い栄養素を摂取するためには、バランスの良い食事を心がけることが最も重要です。健康的な食品を積極的に摂取し、不健康な食品は控えめにすることで、脳の健康を維持し、記憶力や集中力を向上させることができます。

心理的安全性を高める

6つ目は、心理的安全性を高めることです。心理的安全性とは、心理的に安全な状態、つまり危険や恐怖、不安、曖昧さが少ない状態を指します。逆に、これらの要素が多い状態は心理的危機状態であり、この状態では前頭前野の機能が低下してしまいます。従って、心理的安全性を高めることが脳の働きを活性化させる上で非常に重要です。

具体的には、安定した生活環境、貯金があること、整った生活リズムなどが心理的安全性に寄与します。子供の場合、親からの愛情を受けていることが大きく心理的安全性に影響します。一方、大人の場合は、経験やスキル、人脈、揺るぎない自分の価値観なども心理的安全性を高める要素となります。つまり、健康や価値観といった要素がやはり重要であることが分かります。

ノーシーボ効果を排除する

7つ目は、ノーシーボ効果を排除することです。ノーシーボ効果を排除するとは、悪い思い込みを取り除くことを意味します。なぜなら、悪い思い込みは脳のパフォーマンスを低下させ、脳の発達を妨げる原因となるからです。例えば、「どうせ私には無理だ」とか、「やったって意味がない」といったネガティブな思い込みがあると、実際に能力が低下し、脳の発達が阻害されます。これがノーシーボ効果というもので、ネガティブな思い込みが能力を下げる現象です。

では、ノーシーボ効果に対抗するため、つまりネガティブな思い込みを排除する有効な方法は何でしょうか。いくつかの対策が挙げられます。自分の良い面や強みを理解し、自分が好きなことや得意なことを磨くこと。目標のハードルを適切なレベルに調整すること。周囲と比較せず、自分の価値観に基づいて生きることなどが考えられます。

著者の模擬先生は、「最初は根拠のない自信でも、努力によって実績を作り、根拠のある自信に変えていく」と提案しています。また、適度な自信を持ちつつ、最悪の状況も想定しておくというスタンスが良いと考えています。これは、自信があることでさまざまなチャレンジができる一方、最悪の状況を想定しておかないと、後で取り返しのつかないことになる可能性があるためです。

さらに、現実的な視点も持つことが重要です。つまり、ポジティブな思考とともに、最悪を想定したり、困難を認識したりする現実的な視点も持つことで、行動能力が向上するとされています。この考え方は、心理学において「現実的楽観主義」と呼ばれる思考に近いものです。ぜひ参考にしてみてください。

外出せず3時間で履歴書に書ける資格がとれる!伝え方コミュニケーション検定

アハ体験

8つ目はアハ体験です。アハ体験とは、「なるほど、分かった」と感じる瞬間や、理解が一気に深まったり、腑に落ちる瞬間、あるいは忘れていたことを思い出す瞬間を指します。このようなアハ体験が起こると、私たちの脳の回路、特にクリエイティブに関わる部分が強化されると考えられています。ちなみに、アハ体験は英語では”Aha Experience”と言います。

ど忘れした時や思い出せない時に、すぐにスマホで検索して答えを見つけるのではなく、自力で思い出そうと努力することが、実は脳にとって良いとされています。自力で思い出すことができた時、そのアハ体験を通じて脳が成長します。また、難しい内容の本を読む時にも、理解するのが困難であっても諦めずに取り組むことで、脳が成長します。ですので、アハ体験を大切にしましょう。

次に、AI時代に必要な能力について簡単に触れます。結論として、AI時代に重宝される能力は、コミュニケーション能力、想像力、直観力、センスです。なぜなら、人間らしさこそがAIに対抗できる部分だからです。

人間がAIに勝てる部分は、発明、コミュニケーション、直感、センス、想像力、アイディア、創造性などです。これらの能力が今後さらに重要視されるでしょう。いずれにせよ、前頭前野を鍛えることが有効です。なぜかというと、前頭前野はやる気、集中力、記憶力、論理的思考、客観的思考、行動や感情のコントロール、コミュニケーションなどを担うからです。

前頭前野を鍛えることができる人は、人生を充実させることができると考えられます。また、柔軟な思考力を持つことは、時代の変化に対応する能力も高まります。だからこそ、前頭前野を鍛えることが最も賢い自己投資になります。

まとめ

それでは、今回紹介した8つの方法を用いて前頭前野を鍛えましょう。最後に、内容をまとめます。地頭が良いとは、論理的思考やコミュニケーション能力が優れていることを指し、脳科学的には脳の前頭前野が発達していることに関連しています。

地頭を鍛えるための8つの方法は以下の通りです。

  1. 雑音を利用する
  2. タイムプレッシャー
  3. マインドフルネス
  4. さまざまな体験をする
  5. 脳に良い栄養を摂取する
  6. 心理的安全状態を作る
  7. ノッシュ効果を排除する
  8. アハ体験を追求する

AI時代に必要な能力は、コミュニケーション能力、想像力、直観力、センスなど、人間特有の強みです。

地頭を鍛えることや知識を増やすことは、脳への投資として非常に費用対効果が高いと考えられます。人から奪われるリスクがなく、一生効果が続く投資先だと思います。

スキルアップ、書籍、時短アイテム、環境整備、経験、人間関係、そして睡眠、運動、食事にお金や時間、労力を割くことが、人生を豊かにするために大変有効だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました