今回はベストセラー頭に来てもアホとは戦うな!|半沢直樹はビジネスマンとして最悪だったを解説します。
今日から、あなたの人生を変えるために、田村耕太郎さんが書いた「アホとは戦うな」という本を紹介します。身の回りには、どうにもならないアホな人がいて、そのような人への怒りや悩みに時間を無駄にしていませんか?そして、本当に大切なことに力を注ぐべきなのに、おろそかにしてしまっていませんか?
この本は、煽り気味でキャッチーなタイトルではありますが、内容はMBAホルダーの田村さんが書いているだけあって、経営戦略を日々の生活に反映させたようなものです。限られたリソースや資源を戦略的に集中させ、限られた時間や労力を無駄遣いしない生活を送るためのマインドテクニックが詰め込まれた一冊です。
皆さんにお伝えしたいポイントは、この本が提案する方法を使って、大切なエネルギーを無駄にせず、アホと戦わずに生きていくためのアプローチです。田村耕太郎さんの本によって、あなたの人生も変わるかもしれません。
この本のポイント
この解説では、以下のポイントについて説明します。
- アホの罠にはまって戦ってしまいがちな人の特徴
- アホとの戦いに挑む前に知っておかなければならない2つのポイント
- アホとの戦争における本当の価値についての2つのポイント
- 明日から実践できる具体的な対策3ステップ
職場やプライベートでアホに振り回されている人は、最後まで見て、繰り返しチェックして欲しいです。一方で、自分の周りにどうにもならないほどのアホな人がいないと感じる方は、大変失礼ですが、あなた自身がアホ側にいる可能性があります。そんな方にもぜひこの解説を見ていただきたいと思います。
アホに困らされている方も、自分自身に疑惑が浮上している方も、皆さんで最後までこの解説を見ていただければと思います。
通勤中に本が聴けるアプリ – audiobook.jpアホとは?
まず、この文章で何度も「アホ」という言葉を使っていることをお詫びします。それでは、そもそも「アホ」とはどのような人なのでしょうか?本書で述べるアホの定義は、一言で言うと、あなたの足を引っ張る人です。例えば、あなたの発言にだけ突っかかる人や、同じ職場にいるチームメイトでありながら敵意をむき出しにする人、明らかにこちらの意見が正しいのに強い口調や権力を使って意見を押し付ける人などを指します。
この定義では、単に鈍いだけの人や、空気が読めない人は含まれません。アホとは、理由もなく意図的にあなたに害を与える人を指します。そして、アホな人に挑発されてすぐに戦いに巻き込まれる人ほど、相手の思惑通りに足を引っ張られることになります。だからこそ、アホと戦ってはいけないというのが本書の結論です。
しかし、戦いを避けることは難しいです。なぜなら、アホはバトルを望んでいるからです。彼らにとって、誰かの足を引っ張ることで周囲に誰が敵で誰が仲間かを示し、チームの結束を固めるメリットがあるからです。このような状況で戦いを避けることが困難ですが、まずはアホとの戦いを避けられない人の特徴を知っておくことが大切です。自分がその特徴に当てはまっていないかチェックしましょう。
正義感が強いアホ。責任感が強いアホ。
本書にはいくつかの特徴が述べられていますが、僕が特に重要だと感じたのは、正義感が強い人と責任感が強い人です。正義感や責任感があることは素晴らしいことですが、それらが強すぎると、アホとの終わらない戦いに一生を捧げることになりかねません。
まず、正義感が強い人とは、物事の判断をする際に、善悪や正義を最も重視する人です。学生時代には、正義感が強くても問題なかったでしょう。しかし、大人の世界では、正義とは曖昧で、答えが明確ではない問題に直面します。また、権力や金など、子供の頃に汚いと思っていた要素が現実社会で通用していることにも気づくでしょう。正義感を重視しすぎると、あらゆるアホと戦わなければならなくなってしまいます。
もう一つ、責任感が強い人も注意が必要です。彼らは自分が所属する組織に貢献することを重視し、その規律を守ろうとします。このタイプは、特にサラリーマンに多いです。本来は素晴らしいマインドを持っており、会社として大切にしたい人材です。しかし、アホとの相性は最悪です。アホは、組織や会社全体のことを考えず、自分の利益や他人を陥れることしか考えていません。責任感が強い人とアホは、間違いなく衝突し、バトルが始まります。
正義感が強くて責任感が強い人は、本来素晴らしい人格者ですが、アホとの相性は最悪で、最初に標的にされるタイプでもあります。では、どうすればいいのでしょうか?具体的な対策に入る前に、まず前提となる非常に重要な2つのポイントをお伝えさせていただきます。
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それは、「半沢直樹のような物語は現実ではあり得ない」そして、「本当の価値とは何か」というポイントです。この2つは、アホとの戦いを始める前に絶対に知っておいて欲しいので、詳細に解説させていただきます。
半沢直樹のような物語は現実ではあり得ない
まず、「半沢直樹のような物語は現実ではあり得ない」というポイントについて説明します。これは、いわゆる勧善懲悪の世界で、地道に良い行いをしてきたヒーローが最後には華々しく悪を打ち破ることは、現実世界ではほぼ起こらないということです。アンパンマンから半沢直樹、水戸黄門まで、勧善懲悪の物語を見続けてきた我々は、最後に正義が勝つストーリーをイメージするよう、いわば洗脳されている側面があります。
しかし、現実世界ではアホがアホ軍団を作り、アホのままに完全勝利を成し遂げることがあるどころか、非常に多いのです。半沢直樹はテレビの世界だけで楽しみましょう。間違ってもビジネス現場で半沢直樹のような行動が有効だと思って上司を呼び捨てにしないでください。現実世界で大和田常務のような人を論破することは不可能です。逆に不利益を被り、周囲からも敬遠されてしまいます。
現実のビジネスの世界は、残念ながら我々にとって都合の良いものではありません。むしろ、不条理なことが多いという前提に立つべきです。「なんで俺だけがこんな目に」と思うかもしれませんが、悲しいかな、大半の人は少なくとも2-3人のアホに囲まれながら、ターゲットにされ、不条理な世界を生き抜いています。人生において常に現れるアホは、人生に添えられた一種のスパイスと思って、華麗にスルーしましょう。
本当の価値とは
そしてもう一つ、本当の価値とは何かというポイントも前提として非常に大事なので押さえておきましょう。勘違いしがちですが、アホに対しての勝利は決して論破することや降参させることではありません。結論として、アホに対して1秒たりとも時間を使わないことがアホへの完全勝利です。逆に、アホに対して時間を割くことは敗北です。
あなたの貴重な時間は、その時間が積み重なったものがあなたの人生であり、命です。その貴重な時間を絶対にアホに捧げてはいけません。もし私が復讐を計画して、昔パワハラしてきた上司に成功したとしても、その復讐計画に例えば1年をかけていたら、本質的な意味では大きく負けていることになります。
大嫌いな上司のことを考え続けてしまうことは、恋心に近いほどの執着です。最も愛する人に捧げなければならない時間と熱量をアホに使ってしまっている時点で、大負けです。しかも、勧善懲悪はドラマだけの世界ですから、おそらく綿密に計画した復讐はほぼ100%失敗に終わります。
アホであればあるほど、降参することはまずありません。そのアホはさらに時間をかけて復讐してくるでしょう。そして、復讐のためだけに膨大な時間とエネルギーを使っているあなたを見て、大事な人まで離れていってしまうでしょう。復讐はせめて妄想ぐらいにとどめておくべきです。
それよりも、大嫌いなアホには1秒たりとも時間もエネルギーも使わず、徹底して完全勝利を収めましょう。
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アホな人と戦わないための前提、勧善懲悪は現実にはないという話、そして時間を割かないことが真の勝利であることを理解いただいた上で、ここからはさらに具体的な話に移ります。明日から実践できるアクションプランとして、アホへの具体的対策を3ステップでご紹介します。
1. プライドよりゴールを持つ
2. 口でなく紙で吐き出す
3. 花を持たせて終わらせる
これら3ステップについて解説させていただきます。
プライドよりゴールを持つ
まず、第一ステップとして「プライドよりゴールを持つ」についてです。これは、高いプライドを持つとアホと戦いたくなってしまうので、大きなゴールを持ちましょう、ということです。アホと戦わないためには、まずアホがどれだけちっぽけで、アホを無視しても自分の人生に大して影響がないと理解することが大切です。
例えば、極端に大きいゴールを持っている人、例えば世界平和を本気で目指して行動している人は、Twitterでアンチとバトルしたりしないでしょう。また、心から愛する子どもがいて、その子供のために働くという明確な目的を持つ親は、出世のために陰険な同僚がいても、復讐するよりも早く家に帰って子供を可愛がるでしょう。
この考え方は、以前紹介した苫米地先生の本から学んだ「抽象度を上げる」という考え方です。アホと対立しているからと言って、アホの一挙手一投足を追い続けるのは、抽象度が低く視野が狭くなっている状態です。自分を俯瞰して抽象度を上げていくことで、アホとの対立がどれだけちっぽけなものであるかに気づくことができます。
プライドやこだわりは、抽象度を上げていく過程で邪魔になることが多いです。それよりも、大きな目標や守りたいもの、そして人生全体を俯瞰することが重要です。いつ事故や病気で死ぬか分からないのに、アホの相手をしていていいのか、自分が死ぬときにアホのことを考えたいかどうか、そういった視点で人生を見つめ直すことが効果的です。アホの存在を脳から排除し、人生をより大きな視点で捉えましょう。
口ではなく紙で吐き出す
続いて、二つ目のステップ「口ではなく紙で吐き出す」についてです。これは、私の動画をよく見ている方ならご存知の精神コントロールの基本中の基本です。ネガティブな感情はすぐに世の中にアウトプットするのではなく、まず客観的に観察し、アウトプットすべきものなのか判断することが重要です。
例えば、職場の同僚に何の正当な理由もなく嫌味を言われた場合、口頭で応戦するような嫌味を吐き出すのではなく、紙やパソコンのメモに書き出しましょう。どのような言葉で言い返したいと思っている内容を、口に出す前に文章にして書き出すことで、自分の怒りを客観視し、冷静になることができます。
それでも、正直なところ、引き続き腹が立つかもしれませんが、冷静になった状態で今日の動画の内容を思い出してみてください。本当の価値は論破することではなく、できるだけアホ相手に時間を使わないことです。パソコンに打ち込んだ言葉を成仏させることが、実際の勝利であり、最善の選択です。
モヤモヤするかもしれませんが、人生全体を見ると、確実にそちらの方がお得です。感情的になって嫌味を言い返すことを後悔することはありません。たとえば、学生時代の陰湿なイジメで感情的にブチ切れたことが、状況を変えることがあるかもしれません。しかし、私が話しているのはビジネス現場での対処法です。
ビジネス現場で感情をあらわにして出世していくのは、現実社会では難しいです。感情的になると、穏やかな性格の人や優秀な人まで離れていってしまいます。感情的になることは、100%損です。そうならないために、感情を冷静に客観視する際の鉄則である「紙に書き出す」ことを徹底しましょう。
花を持たせて終わらせる
最後に、三つ目のステップ「花を持たせて終わらせる」について説明します。これはかなり上級編で、一般的なアホ対策として前提となる2つのポイントを押さえて、ステップ2まで実行できれば十分効果があると思います。しかし、どうしても仕事の状況で対立しているアホを無視できない時、特にそのアホが自分の仕事を進める上でのキーパーソンである場合には、このステップが必要です。
そんな場合、そのアホから離れるだけでなく、逆に仲間にするしかないわけですが、その方法はただひとつ、そのアホに花を持たせてあげることです。アホな人は基本的に多くの人から嫌われていますが、だからこそ誰かに愛されたい、認めてもらいたいという気持ちが強い人が多いです。その欲望を逆手にとって、褒めてあげましょう。
もちろん、褒める場所はそう簡単に見つからないかもしれませんが、例えば若者だったらこだわりがあるとか、変な人でも個性が豊かとか、適切な言葉で言い換えて褒めてあげることができます。全面的に褒める必要はありませんが、許せる範囲で限定的にでも褒めてあげましょう。謝ったり、へりくだったりする必要はありませんが、相手を認めてあげることが大切です。
このステップは難しいですが、できると大きな効果があります。ただ、アホ対策して時間やエネルギーを使うことになります。褒める、認める、花を持たせるということをするためには、下調べが必要になります。そのアホにとって、どこを褒められると一番気持ち良く、どこに触れると地雷になるかを調査しなければなりません。部署内での評判、今までの実績、出身地、家族構成、趣味、結婚、離婚、子供の有無などを調べる必要があります。
この上級者編に挑戦するのであれば、必ず必要なスキルです。このステップができたら、それは本当に素晴らしいことです。私自身、正直できる自信はありませんが、これができたらそれこそアホへの完全勝利です。
なぜなら、アホに花を持たせて仲間にできたら、その仲間になったアホの人生の持ち時間を自分のために使わせることができるからです。これにより、仕事の効率が上がり、職場の人間関係も改善されるでしょう。しかし、このステップに挑戦するには、相手をよく観察し、理解する努力が必要です。
結局、アホとの付き合い方は、自分の感情をコントロールし、冷静に対応することが大切です。そのためにも、ステップ1からステップ3までの方法を上手に活用し、職場でのストレスを軽減しましょう。それが、自分自身の成長や人間関係の改善につながるはずです。
【日本統合医学協会】アドラー心理学検定1級講座 公式サイトアホに対しては謝るべきではない
今回は、田村耕太郎さんが書かれた「頭にきてもアホとは戦うな」という本について解説いたしました。本書の主旨は、自分の大切な人生を無駄にすることなく、アホと戦わずに済む方法を提案しています。私が特に重要だと思ったポイントを抜粋し、以下のように解説しました。
- 正義感や責任感が強い人ほど、アホとのバトルに巻き込まれやすい傾向がある。
- アホとの戦いを避けるために、知っておくべき2つのポイントがある。それは、半沢直樹のような過剰な戦い方は現実では効果的ではないことを理解することです。
- アホへの対処法として、3つのステップを紹介しました。それらは、「プライドよりゴールを持つ」「口ではなく紙で吐き出す」「花を持たせて終わらせる」です。
最後に、アホに対しては謝るべきではないという点を補足させていただきます。ビジネスの現場では、謝罪の意味が非常に大きく、安易な謝罪は自分や組織全体に悪影響を及ぼすことがあります。ですので、本書では腰を低くして相手を褒めることを提案していますが、謝罪は最後の手段として考えるべきだと思います。
謝罪をする場合は、範囲を明確にし、誰に対して、どのミスで、何が起きたことに対して謝罪しているのかをはっきりさせるべきです。それによって、謝罪の範囲を限定し、相手に対して自分の立場を明確に示すことができます。
最後に、謝罪は勝ち負けの問題ではなく、今後のより良い仕事をお互いにするための大きな目的があることを理解することが重要です。そのためにも、謝罪のポイントや改善すべき点を謝罪を通して指摘し合うことが望ましいでしょう。しかし、ビジネスの現場では、謝罪を乱発しないことが重要であると言えます。無闇に謝罪を繰り返すことは、自分や組織全体の信頼や評価を下げる可能性があります。そのため、謝罪をする際には慎重になる必要があります。
家庭や友人関係では、謝罪をもっと柔軟に行っても問題ないかもしれませんが、ビジネスの現場においては、謝罪を適切に使い分けることが非常に重要です。状況に応じて、感謝の言葉や改善の意志を示すことで、謝罪の代わりになる場合もあります。例えば、「ご指摘ありがとうございます。改善させていただきます」という言葉は、謝罪ではなく、感謝と改善への意志を伝えることができます。
また、謝罪する際には、相手の立場や気持ちに配慮しつつ、自分の意見や立場も適切に表現することが大切です。相手に誤解や不満を与えないように、謝罪の言葉や態度を丁寧に選ぶことが求められます。
このように、アホと戦わずに済む方法や、謝罪の適切な使い方を理解し、実践することで、ビジネスの現場での人間関係を円滑にし、自分の人生を無駄にすることなく過ごすことができるでしょう。田村耕太郎さんの「頭にきてもアホとは戦うな」という本は、そのための有益なヒントを提供してくれます。
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もしかしたら、「アホな人と戦わない」ということが、つまり全面的に屈服することだと誤解されるかもしれませんが、それは間違いです。この点を少し補足させていただきたいと思います。「戦わない」というのは、無闇に反撃したり、自分が傷つくまで対立を続けることではなく、より大きな目標や勝利を最終的に目指す行為です。
この考え方を理解していただければ嬉しいですし、あなたの生活で無駄な争いが起きないように願っています。大切なのは、大きなゴールを常に意識し、そのためにどのような行動が最善かを判断することです。
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