努力中毒にする脳の作り方: 努力を無意識にする「努力依存脳」とは?

啓発

仕事や勉強など、すべての努力を楽しく続けられる「努力依存脳」という言葉を聞いたことはありますか?今回は、努力が楽しくてたまらなくなる、そんな脳の作り方についてお話しします。皆さんは「努力している人」と聞いて、誰を思い浮かべますか?野球選手やオリンピック選手、一流のビジネスマン、さらには、あなたの周りの身近な人が思い浮かぶかもしれません。彼らは大抵、私たちが羨むような大きな成功を収めていますよね。それに比べて、自分は努力ができない、何をやっても続かないと感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、これは決してあなたがダメなわけではありません。実際、努力を継続できる人の方が稀な存在なのです。

全員が努力できていたら、全世界の人間がイーロン・マスクのようになってしまいますよね。しかし、現実には、世界中のエリートたちのような一握りの努力できる人間と、すぐに投げ出してしまう人間がいるのも事実です。私たちがサボる間に、一握りのエリートたちは途方もない生産性で継続的に努力を続けているのです。この差は広がる一方で、どうしてこんな差が生まれるのでしょうか?その答えは、努力できる人たちの脳が普通とは違う「努力依存脳」にあるのです。

「脳がバグっている」なんてちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、実はこれは冗談ではなく、努力できる人たちは本当に脳の神経回路が普通の人とは異なっているのです。「え、脳の構造が違うならどうしようもないじゃん」と思うかもしれませんが、安心してください。これは遺伝や生まれつきの才能ではなく、後天的に私たちが脳の神経回路を変えることができるのです。もし自動的に努力する脳を意図的に作り上げることができるとしたら、そんな素晴らしいことはないですよね。今回はそんな「努力脳」の作り方について詳しく解説します。

私の経験:努力依存状態とは?

まず、私の体験からお話ししましょう。私は毎朝6時に掃除、トレーニング、朝食と昼食を作ります。そこから昼までぶっ通しで働き、昼からランニング。その時は完全に努力依存状態に陥っていました。信じられないかもしれませんが、私は今でも休日でも朝起きてモーニングルーティンの後すぐに仕事を始めないと気持ちが悪くなってしまうほどの体質になってしまいました。この「努力依存状態」から未だに抜け出せないのです。

この経験を通じて、努力が当たり前のようにできる人たちの脳の仕組みに興味を持ちました。そして、私自身がその仕組みを取り入れることで、努力を努力と感じずに継続できるようになったのです。ここで重要なのは、努力を「きつい」と感じることなく、むしろそれを楽しんで行うことができる脳の状態を作り出すことです。

努力を努力と感じない「努力脳」とは?

努力を努力と感じる時点で、実はもう負けているのです。9割の人間は「努力=きつい」というイメージを持っているため、継続することが難しくなります。しかし、努力できる人の脳は、そもそも努力を努力と感じていないのです。無意識に努力を続けてしまう、努力がやめられない、というバグった状態になっています。今回の内容では、この脳を作り上げる方法について詳しくご紹介します。

多くの人は「努力=きつい」と考えていますよね。でも、実はここから間違っているのです。努力イコールきついと考えると、私たちの脳は絶対にそれを続けることができないようにできているのです。なぜなら、私たちの脳は苦痛から逃れ、快楽を求める本能が備わっているからです。

例えば、ダイエットしたいのに、ついお菓子を食べてしまうのは、ダイエットという苦痛から逃れ、お菓子という快楽を求めた結果です。また、お金を稼ぎたいのにスマホをいじってしまうのも、作業という苦痛から逃れ、ゴロゴロするという快楽を求めた結果です。このように、努力脳に書き換えられていない人は、こうやって挫折を繰り返してしまうのです。

挫折を繰り返す理由とその解決策

こうした挫折を繰り返している方は多いのではないでしょうか。例えば、副業を始めようとしていたのに、本業で疲れて家に帰るとすぐスマホを触ってしまう。そして、2時間くらいスマホをいじった後、「ああ、もうこんな時間、もう寝ないと」と後悔する。しかし、なぜ私たちはこうなってしまうのでしょうか。それは、やろうとしていることを努力イコール苦痛と脳が認識しているからなのです。

脳は苦痛から逃れ、快楽を求める性質があります。あなたがやろうとしている行動は、脳にとって逃れたい苦痛であり、続くわけがないのです。ましてや努力脳ができていない状態で、根性で無理やり続けようとするのは愚の骨頂です。

このブログを見ている方は大丈夫だと思いますが、日本では未だに「根性で乗り切れ」とか「石の上にも三年」など、辛くても耐えるべきだという考え方が根強くあります。しかし、好きでもないことを無理やり3年間我慢しろというのは非効率的であり、無責任な言葉です。そういう人たちは、それがどれだけ非効率なことをやっているかを理解していないのです。

根性で乗り切ろうとすることは、人類が何万年もかけて作り上げてきた本能に抗っている状態です。これでは、仮に数日続けたとしてもすぐに燃え尽きてしまい、最悪の場合、それを二度とやりたくないと思えるほどのダメージが脳に焼きつけられます。理由もなく、ただ根性でやりきれという人がいたら、その話は聞かない方が良いです。

努力脳の作り方:脳の回路をコントロールする

では、どうすればいいのか。結論から言うと、脳の回路をコントロールすればいいのです。努力脳を持ち、努力依存症になっている人たちは、「苦痛から逃れ快楽を求める」という脳のシステムの回路を、普通の人と逆転させているのです。

例えば、ダイエットのために筋トレをやるとします。普通の人は「筋トレはきつい」「筋トレをしないことが快楽」という脳の回路が出来上がっています。しかし、努力脳の人は「筋トレが快楽」、逆に「サボることが苦痛」という回路になるように脳をプログラミングしているのです。だから、筋トレが続くんです。彼らにとってはジムに行ってトレーニングをすることがもはや快楽になっている。努力が努力と感じていないのです。

「そんなことできるの?」と思ったかもしれませんが、これが実際に可能なのです。なぜなら、この脳の回路の変化はちょっとした脳の習

慣で可能だからです。この方法を使って脳をプログラミングすることができれば、私たちは努力が努力と感じない脳を作ることができるのです。

大谷翔平選手の例:ストイックな生活を楽しむ

具体的な例を挙げると、大谷翔平選手はシーズン中、ほとんど外食に行くことはなく、遠征先でも街中に出るなどの外出もほぼしないと言われています。球場とホテルの往復のみをシーズン中やっているそうです。女性関係の噂も聞かないですし、現地の記者も「大谷に関しては野球以外の話題をほとんど聞かない」と証言しています。めちゃくちゃストイックですよね。

想像してみてください。この大谷翔平選手が「努力がきつい、早く解放されたい」と思って毎日この生活をしていると思いますか?そんなことをやっていたら、おそらく続いていないでしょう。彼はむしろその生活自体を楽しんでやっているのです。さすがに私たち全員が大谷翔平レベルまで到達することは難しいですが、私たちが成功を収めたいと思うレベルの努力なら、誰にでも快楽に変換することはできます。

脳の回路を変える方法

では、どうやってやるのか、その方法を教えます。脳の回路を変える方法はとても簡単です。それは、やりたい行動の先に自分にとってどれだけ良いことが起きるかをイメージするだけです。

例えば、副業を始めてお金を稼いだら、今の仕事を辞めてストレスから解放される。ダイエットして痩せることができたら、異性からモテる。こういう感じです。この時、必ずしもやる理由を立派なものにする必要はありません。よく、「社会の役に立つために」とか「人のために」とか、そういう高尚な理由にしないといけないと思う人もいますが、もっと自分の欲望に忠実にイメージした方が、ほとんどの人にとって成功しやすいと思います。

これをやることで何が起こるのか。それは、あなたの脳内で「プライミング」という現象が引き起こされるのです。プライミングとは脳科学でよく使われる言葉で、簡単に言うと、理想の結果をイメージし、この行動をすることで気持ちいいと考えると、先に快楽物質のドーパミンが脳に流れ、その行動に向かわせることができるという脳のメカニズムです。

例えば、若い男の子が気になる人を振り向かせようとする努力。これは尋常ではありません。相手から印象を良くするためにモテたいために筋トレをする。デートのために普段は面倒くさいはずの計画を一生懸命立てる。ファッションを気にする。こういった普段であれば苦になることを平気でこなす。もはやその努力の過程も楽しいと思えている、これがプライミングの効果です。

プライミングはもともと子孫繁栄の欲求のためにあるシステムで、人類だけでなく他の動物にも備わっているものです。若い男の子がなぜ自分磨きのためにここまで努力できるのか、それは努力そのものが気持ちいいからです。なので他人には努力に見えても、本人はそれをやりたくてやっているので、もはや努力ではない。

最終的にデートに行くことで気持ちよくなるのではなく、それまでの過程でドーパミンが流れるので先に気持ちよくなる。だからこの現象を「先行刺激プライミング」と言います。プライミングは繁栄のためにあるシステムなので、より本能に近い欲求に対して強い反応を示しやすい。「世界平和のため」より「モテたい」の方が多くの人にとってモチベーションになりやすいのは、「モテたい」の方が本能により近い欲求だからです。

前の動画でもお伝えしましたが、人間は他の動物とは違い、この地球上で唯一情報空間の変化でも脳の構造を変えられる生き物です。なので、もっと抽象度が高い「世界平和」とか「誰かの幸せのために」とか、そういうものでもプライミングを発動させることはできます。しかし、皆さんのほとんどは「世界平和」とか言われてもピンとこないと思います。私もピンときません。

だから、やりたい行動の先に自分にとってどれだけ良いことが起きるか、これをイメージする時、もっと自分の欲望に忠実にイメージしてくださいと言ったのはこれが理由です。本音でイメージすることが一番大切です。本音でイメージしなければ、そこに感情が乗ってこない。感情が乗ってこなければドーパミンは流れません。「世界平和のために自分は起業するんだ」と本気で思えるなら問題ないですが、嘘をついて響きがいい目標にしても、努力脳に書き換えることはできません。

努力脳への書き換えの注意点

ここで一つ注意点があります。それは、達成したいゴールは自分が本当にやりたいという感情があるかどうかです。誰かに言われたからやらないといけない、この「やらないといけない」というメンタルは最悪です。なぜなら、人間の無意識は「やりたい」と思ったことはそれを達成するために非常にクリエイティブに働きますが、逆に「やりたくないけどやらなきゃいけないもの」はできるだけやらなくても良くなるようにクリエイティブに働くからです。

例えば、さっきの大谷翔平選手の例に例えると、彼は「世界一になりたい」という目標のためにあれほどストイックな生活を自ら進んで送っていると思います。これが誰かから「世界一になりなさい」と言われて、大谷選手になる気がなかった場合、そこから生まれる行動は全て「やらないといけないもの」に変わる。結果、あの生活自体が好きでやるものではなく、しんどい努力になってしまう。あとは最初に言った通り、しんどい努力は続かないように設計されているので、いずれ限界が訪れる。こういうことになってしまいます。

皆さんもやりたくないことがあった時、どうしても会社や学校に行きたくない時、行かなくてもいい理由ややらなくてもいい理由を一生懸命考えた経験ありますよね。だからこそ、今一度ゴールを達成した時の感情、これには十分に気をつけてください。誰かに強制された目標はしんどくなる一方です。あなたが立てたその目標、達成した先に待つのはあなたが望む未来ですか? それとも誰かに強制された未来ですか?

最後に

今回は努力依存症になる脳の作り方についてお話ししました。この方法を使って、他人からは努力しているように見えるのに、当の本人はドーパミンどばどば状態になっているヤバい状態に是非なってください。

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