純資産1500億の男アレックス・ホルモジが教える「人生の優先順位」
誰もが羨むようなことを成し遂げている人たちがいます。こういう人たちは成功の道を歩んできた時、必ずやってきたことがあります。それは人生の優先順位をつけることです。今、自分の人生を理想のものにしたいと考えている人は多いと思います。今の会社を辞めて贅沢できるほどの収入がある仕事がしたい。自分の好きなことをやって生きていきたい。
海外を旅できる自由な時間が欲しい。皆さん、それぞれ理想の人生があると思います。しかし、理想を持っているのにそれを達成する人といつまでも達成できない人がいます。
周りを見渡してみてください。ほとんどの人はやりたくない仕事をいやいややり、週末は居酒屋で愚痴を言い、休日も「今週も耐えたご褒美」と言って少ない給料の中からお金を使います。そして、もう手遅れになるほど年を取り、夢を諦めてしまいます。街を歩いていると死んだ目をしている人が多くいます。ひょっとしたら現状そうなりかけている人もいるのではないでしょうか。
ですが、一部の人間はそうではありません。彼らは好きなことをして生き、仕事をゲームのように楽しんでおり、さらにそこで莫大な富を得ながら周りからも感謝されるという、そんな生き方をしています。
どうしてこれだけの差が生まれてしまうのか。それは最初に行った優先順位。彼らはこれをしっかりと決めてきたからです。逆に私たちがなかなかうまくいかなかったのは、優先順位をつけていなかったから。優先順位をつけずにただ目の前のことをやり続けてしまった。この差がかなり大きいです。
しかし、こうなってしまうのも仕方ありません。なぜなら、私たちは優先順位をつけさせないように教育されてきたからです。言われてみればそうですよね。勝手に各自の優先順位をつけて好き勝手にやられるより、言われたことだけをやる人間の方が上の人間には都合がいい。
そこに気づかれてしまってはコントロールできなくなるからです。そして残念なことに、いい人ほどその人にとって優先順位が低くても頼まれたら断れずに引き受けてしまう傾向が強いです。しかし、そういうことをやっていてはいつまでも理想の生活はできません。こういう人たちがいつまでもうまくいかないのはおかしいと心の底から思います。
ただ、これはチャンスでもあります。こういう頑張っている人ほど、今回の優先順位の話を実践すれば大きな結果を残すことができるようになります。
32歳で3000億円規模のビジネスを展開し、30代で純資産が1500億あるアレックス・ホルモジの動画を参考にしています。前回大反響をいただいたアレックスの言葉をさらに皆さんに共有していきます。この優先順位の話はアレックスだけでなく、多くの成功者たちが大事にしていることでよく話されることです。
まず、最重要項目である優先順位について話してくれたアレックス・ホルモジとはどういう人なのでしょうか?
アレックス・ホルモジ氏とは
アレックスは全くのゼロの状態からフィットネスジムのビジネスを立ち上げ、10年たらずで世界5000以上のジムにライセンスを提供するまでに拡大し、2023年には32歳で純資産15億円まで登り詰めました。
そんなアレックスはYouTubeをやっており、彼自身の経験を元にしたビジネスアドバイスのチャンネルはここ2〜3年で200万人以上急激に増え、今やアメリカで最も熱いビジネス系インフルエンサーの一人です。
優先順位の話
私たちの想像を絶するレベルの成功者であるアレックスが言う「優先順位」の話。まず最初にやるべきことは「何をするか」より「何をやらないか」これが最も大切だと言います。個人資産20兆円を持つと言われている投資家ウォーレン・バフェットはこう言っています。「本当の成功者はほとんど全てにNOと言う。それが成功者と本当の成功者との違いだ」と。アレックスはこの言葉を実践し、自分の成功の足を引っ張っていることをやめたと言います。
彼がやめたのは3つ:
- 友達とのつながり、
- 安価なドーパミン、
- コミュニティへの参加。
アレックスはこれを断ったことで、自分は短期間で大きな成功を掴んだと言います。もちろんこの期間は永遠に続けるものではなく、1ヶ月から3ヶ月という短い時間スパンで始めるだけでもいいと言っています。ちなみにアレックス自身は最長でこれを3年間続けたそうです。
では具体的に何をやめていったのか、順番に解説していきます。
友人とのつながり
まず1つ目、友達とのつながり。あなたは成功したいと思っている、もしくは理想の生活を手に入れようと本気で考えていますが、友達はあなたと同じ考えでしょうか?
心のどこかではちょっとは成功したいと思っているかもしれませんが、あなたほど本気ではありません。もしあなたが今の生活を脱却したいと思って行動し始めた時、絶対に次のようなことが起きます。
それは、周りの人、友達、彼氏、彼女、あなたに近い人が必ず足を引っ張るようになります。しかもタチが悪いのが、彼らには悪気がないということです。あなたのことを思ってと言って本気で説得しようとしてきます。
コーチングの世界では「ドリームキラー」と呼ばれる人たちです。ドリームキラーの影響力は凄まじく、ほとんどの人はドリームキラーに説得されると次第に本気で変わろうとしたことさえ忘れてしまいます。
まずは友達との関係を減らしていってください。
特にあなたの夢を邪魔するような友達と言えるのか微妙な関係の人はすぐに切ってください。本当の友達というのは時間が経っても変わらずあなたと接してくれます。そしてあなたが結果を残した時、それに比例して新しい友人もできるようになります。
その時にできる友人は確実にレベルが高い友人になっているでしょう。こういう言葉はあまり使いたくありませんが、私も結果を出すにつれて関わる人の質はかなり高くなっています。いわゆるサラリーマンとして働いている時と独立して働いている時では、関わる人も話す内容も全てが違います。そして面白いのが、何かを達成している人ほど非常にいい人が多いんです。
特にお金持ちは実はいい人が本当に多いです。世間ではお金持ちイコール冷たい人、傲慢といったイメージがあるかもしれませんが、それは違います。結果を出すことの苦しさを知っているので、基本的にリスペクトを持って接してくれます。逆に収入が低い人ほど、不平不満、愚痴、悪口といったことばかり言っています。
これはその人の性格が悪いとかではなく、そこにいる環境がそうさせているので仕方ありません。裏を返せば、置かれる環境によってこれだけ人が変わるということです。
話がそれましたが、関わる友人というのはかなり重要です。関わっている友人が足を引っ張っていると感じるなら、一度一人になってみるのもいいと思います。
安価なドーパミン
2つ目は安価なドーパミンです。安価なドーパミンとは、酒、タバコ、SNS、ポルノ、ゲーム、ジャンクフードなどです。
安価なドーパミンを取ることの最もやばい弊害は「満足してしまう」という部分です。人間の脳は一度満足してしまうと、その後の行動が全て面倒くさくなります。
例えば、休日の午後に「今日こそ生産的に過ごそう」と本を読もうとしたり、ランニングの準備をしたり、参考書を開いたり何かをやろうとする計画があったのに、その前にSNSで1時間2時間スクロールしてしまった。「ああもう夕方になっている。今日はもういいや」となってしまったこと、一度はあると思います。さらに安価なドーパミンは中毒性があり、ダメだと分かっていてもやってしまうのは脳が本能的に反応してしまっているからです。
アレックスは「自分は極端だったけど、特にアルコールは完全に断った。これらのものはせっかくうまくいっていてもその成功を台無しにする。それが怖かったんだ」と話しています。これに関しては私も完全に同意で、私自身も安価なドーパミンで脳がやられていた時は何一つ成長しませんでした。
それだけでなく、今思えばこの安価なドーパミンたちに脳がやられていた時、その中毒性からどんどんマインドがそっちに引っ張られる。これが今思うと恐ろしいです。なんていうか、自分の成功のためにじゃなくて、家に帰ってゲームをやるためにとか、お酒を飲むためにとか、だんだんそっちのために時間が過ぎるのを待っている、こういう考えになっている。これが恐ろしいですね。
実際にポルノなどの強烈なドーパミンは脳を変形させるということも科学的に証明されています。脳が努力できない形に変えられるんです。この安価なドーパミンに関してはアレックスだけでなく他の成功者たちも警鐘を鳴らしています。
こういうものに集中を阻害されていると、いつまでたっても成功できないと。私はお酒を飲まないようにして本当に良かったと思っています。
これらに集中を阻害されていたら、これほど短期間でフォロワーを伸ばすことはできなかったでしょう。SNSやお酒、タバコはいきなりゼロにするのは難しいですが、徐々に減らしていくことをお勧めします。
コミュニティへの参加
最後3つ目はコミュニティへの参加。簡単に言うと「群れることをやめろ」とアレックスは言っています。彼は自分が本当に何かに集中したい時は、群れたりコミュニティに時間を割くのは無駄だと言っていました。
アレックスもかつて500万円払って入ったコミュニティも、自分が集中すべき期間とちょうど重なったため、結局一回も足を運ばなかったということがあったそうです。入会金500万円は私には想像できませんが、ここで理解したいのは「集中すべき時には何を差し置いても自分の時間に集中すべきだ」ということです。これは私たちの生活レベルに落とし込んでも応用できることだと思います。例えば、会社の飲み会、友達からの誘い、惰性で属しているコミュニティ。このようなものを自分の成功
のために「NO」と言えるかどうか、これが重要だと思います。ゼロから結果を出した人は必ず一人の時間を過ごしています。お金がないなら時間をかけるしかないからです。私も色々なつながりに顔を出していた時期がありましたが、そういった集まりに参加することはかなり減らしました。
特に学生時代に頑張っていた部活関係のつながりを減らすのは正直辛かったですが、社会人になってから思い切ってコミュニティからは距離を取るようにしました。結果的にその選択は正しい選択でした。確かに社会人になってもスポーツを続けることはできて、コミュニティに属することもできたと思います。大会に出れば気の合う同期や先輩、後輩とも再会でき、そこそこ結果も出せたでしょう。
しかし、そこで得られるものは私の理想とは直結していないことに気づきました。縁を切れと言っているわけではありません。ただ、短期間で結果を出したいならその間は距離を取る。
このマインドが大事だと思います。実際に部活の同期や先輩、後輩と会う機会はぐっと減りましたが、それでも何年かぶりに会っても変わらず接してくれています。
アレックスはシンプルにコミュニティへの参加を減らすことも大切だが、最も大切なことは「スマホに通知が来ないようにしろ」と言っています。これは通知設定をオフにするというのもそうですが、そもそも無駄な連絡をしてくる人が来ないようにしろ、これが肝心だということです。
要するに孤独になれというわけです。アレックスも「これは正直最も難しいことだが、やらないといけない。だから、かかってくる電話、メッセージ全てに反応していれば君は膨大な時間と集中力を失うだろう」と言っています。アレックスが言うには、例えば10分の電話で話した時、あなたから奪われる時間は10分に収まりません。
電話に出る時に何を話そうかと考える時間、電話が終わった後に考える時間、そして作業から返信、返信から作業に切り替える時間。
切り替えの時間はあなたの生産性をかなり削ぎ落としていると言っています。
科学的な研究でも、タスクの切り替えを行わないグループは、タスクを切り替えて作業するグループより生産性が4倍も高かったということが分かっています。
これはつまり、Aの作業とBの返信を交互に切り替えながらやっている人は、シングルタスクでやっている人より4倍も多く時間がかかっているということです。とにかくスマホの通知を切る、これはアレックスだけでなく以前出した24歳で70億円のビジネスを展開するイマン・ガジも同じことを言っていました。
友達とのつながり、安価なドーパミン、コミュニティへの参加。以上の3つがアレックスがやめた結果、短期間で成長できた「やめるべき悪習慣」です。
3つ辞めたら次は?
では成功の足を引っ張るものをやめたら、次はどうやって自分がやるべき優先順位をつけていくのか。アレックスはこれもウォーレン・バフェットの有名な言葉を例に出して説明していました。まず達成したい目標を25個書き出す。
その中から5個だけに丸をつけて、それ以外は捨てる。私たちには時間が限られていて、いかに手放すことが大事かというのを説いた有名な言葉です。
アレックスは「これだけではまだ足りない。その5つの目標のうち最も重要な目標を1つだけ選んでそれに全力で集中しろ」と言っています。かなり思い切った方法ですよね。
なぜ成功できないのか?
アレックスは「ほとんどの人が成功できないのは、重要なことだけをやり続けることができないか、その行動自体が完全に間違っているかのどちらかだ」と言います。そしてその行動自体が完全に間違っているパターンはあまりなく、成功できない人は重要なことだけをやり続けることができない。こっちのパターンがほとんどだと言います。
そしてビジネスにおいて計画さえしっかりと出せれば、大抵のものはうまくいくとアレックスは言います。しかしなぜ成功しないのかというと、それだけに集中して続けることができないから。ほとんどの人は続けたら成功するものを簡単に諦めてしまうと言います。
改善はするものの、他に気を散らさずに1つのことに絞って突き進むべきだと。アレックス自身もこれは何度も失敗してきたと言います。彼はジムの経営からビジネスをスタートしましたが、途中でサプリメント会社を始めたり、他のビジネスを同時進行で始めたりしたそうですが、正直それはやる必要がなかった。もっとジムの経営に集中していれば、世界中でもっと早く拡大することもできただろうと彼も反省しています。
確かに私たちは色々なことを同時にやろうとしてしまいます。SNSを伸ばそうとしても、Instagramをやるのか、Twitterをやるのか、YouTubeをやるのか、TikTokをやるのか。ライブ配信としてYouTubeとTikTokで同時配信するという相乗効果を生み出すものならやるべきですが、Instagramではファッション系をやって、YouTubeではエンタメをやって、TikTokではビジネス系をやってなど分散すればするほど本質からそれ、あなたの力も分散されどれも中途半端になってしまう。自分の理想からずれたことには手を出さない。
皆さんも3年以内に達成したいことを25個、最低でも10個紙に書き出してください。そしてそれを5個まで絞ってください。5個まで絞ったら、その中でも真っ先に達成したいことを1つに決めてください。決まったらひたすらそれに集中する、何度もやり続ける。これがアレックスが教えてくれた優先順位のつけ方です。
終わりに
今回は純資産1500億の男アレックス・ホルモジが教える「人生の優先順位」という話をしました。優先順位の上位に何を置くか。この違いによって大きく差が開きます。
何をするより何をやらないか。よく聞く言葉ですが、成功している人、特に経営者はこの言葉を大切にしている人が多いです。私たちは多くのことをやりすぎている。そのやりすぎていることを減らすだけでも、成功は意外と簡単にできるかもしれません。理想を手にしたいけどなかなかうまくいかないと悩んでいる人。色々やってしまってはいませんか?
焦る気持ちも分かりますが、ここは一度手を止めて何が自分の成功の足を引っ張っているかじっくりと考える時間が必要です。安心してください。この作業を行うことで、新たな一歩を踏み出す準備が整うでしょう。
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