茂木健一郎著書「前頭葉トレーニング」について要約第2弾。実践編

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前回、茂木健一郎氏の著書「前頭葉トレーニング」の魅力を少しご紹介しましたが、今回はさらに深く、その第二章を中心に掘り下げていきます。

こちらの章では、前頭葉の働きを最大限に引き出し、あなたを“メンタルモンスター”へと導くトレーニング方法を詳しく解説しています。今回の記事で、その中から特に注目の3つの方法をピックアップしてご紹介いたします。お楽しみに!

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雑音のある環境での集中力トレーニング

前頭葉トレーニングは、最強のメンタルを手に入れるための方法として注目されています。今回は、このトレーニングのいくつかの要点に焦点を当てて詳しく解説します。

まず、第一のトレーニング法は「雑音のある環境での集中力トレーニング」です。興味深い研究結果がありますが、雑音を無視できる人のIQが高い傾向にあるということが実証されています。2013年に発表された研究によれば、周囲のノイズを無視して集中する能力がある人のIQスコアが高いことが示されました。

この研究では、特定の視覚テストが行われました。明るい色の背景の中で、暗い色の棒が左右に移動する映像を被験者に見せた後、その棒の移動方向を質問しました。結果として、IQスコアが高い人は、画像中の不要な情報(ノイズ)を無視し、必要な情報により迅速に集中することができました。

これに対する具体的なトレーニング方法はシンプルです。雑音のある場所で難易度の高い本を読む、または複雑な課題に挑戦することです。このような環境で継続的に取り組むことで、集中力を高めることができます。

実際に、人は難しいと感じる課題に挑戦することで、その成果に喜びを感じ、さらに次の課題に向かう原動力となります。しかし、多くの人々は自分の能力や限界を過小評価してしまっているかもしれません。子供であれ大人であれ、自分の能力を過小評価せず、常に挑戦する心を持つことが大切です。

便利なものを意図的に使わない

トレーニング方法の2つ目は、「便利なものを意図的に使わない」というものです。一見すると、なぜこんなことをするのか不思議に感じるかもしれません。例えば、茂木さんは、便利なツールやテクノロジーを使用しないことで、前頭葉の能力を向上させることができると言っています。

例として、彼が参考にした本の中には、Googleマップを使わないで旅行を楽しむ方法が紹介されています。実際に、茂木さんの知人の子供は、友達と遊ぶ際に、帰り道をGoogleマップを使わずに帰ることを提案し、実際にそれを実行したそうです。結果としては、道に迷ってしまい時間がかかったものの、子供たちはその経験が新鮮で楽しかったと話しています。このような経験は、私たちの前頭葉を鍛えるのにとても効果的です。例えば、未知の場所で迷子になる経験や、飛行機が突然キャンセルされてしまい、次の行動を考えなければならない状況など、困難な状況に直面することで前頭葉は活性化されます。

そして、現代の技術の進化により、AIなどの技術が私たちの生活の中で非常に便利なツールとして活躍しています。例えば、Amazonの商品推薦機能など、AIが私たちの好みや嗜好を分析して、必要な情報や商品を提案してくれます。これらの技術は非常に便利ですが、頼りすぎると、私たちの前頭葉の能力が低下する恐れがあるのです。

経済の世界でも、競争が激しい市場(レッドオーシャン)と競合が存在しない新しい市場(ブルーオーシャン)という2つの市場があります。レッドオーシャンは競争が激しく、明確な目標が存在する一方、ブルーオーシャンは未知の市場であり、新しい可能性を追求することが求められます。このようなブルーオーシャンの探求は、前頭葉を強化する絶好の機会となるのです。

ストレスの原因となるものに対して、意識的に反応しないこと

多くの人がSNSを使用しており、その中には批判や否定的なコメントを受け取ることも少なくありません。そのようなコメントの中には、明らかに攻撃的なものもありますが、そのすべてに過剰に反応するのは適切ではありません。茂木さんは、必要以上に反応しない能力を「スルー力」として提唱しています。

人間は日常生活の中で多くのストレスや他人との摩擦を経験します。茂木さんのSNSが攻撃的なコメントで炎上することもあるようですが、こうした状況に対してどのように対処するかが重要です。感情が高ぶることは人間の本能で、これは扁桃体という脳の部分が関与しています。しかし、その感情をそのまま表現するかどうかの判断は前頭葉が行います。

怒りや不安が湧き上がった瞬間に、一度立ち止まってその感情の原因や意味を再評価することを「リアプレイザル」と呼びます。人は怒りという感情を持つことは避けられませんが、それをどのように表現するかはコントロールすることができます。

リアプレイザルについての解説と、具体的な方法
「リアプレイザル」とは、感情や反応を調整・変容させるための認知的評価のプロセスです。心理学において、これは感情の調整やストレスの管理において重要な役割を果たしています。簡単に言うと、私たちが体験する出来事や状況をどのように解釈するかによって、それに対する感じ方や反応が変わるという考え方です。
リアプレイザルの基本的な考え方
初期的評価: 何か出来事が起こったとき、我々は自動的にそれを評価します。例えば、友人があなたに冷たく接した場合、最初に「彼/彼女は私を嫌っている」と感じるかもしれません。
リアプレイザル: その後、その初期的評価を再評価することで、感情や反応を変更することができます。例えば、「彼/彼女は忙しいだけかもしれない」「最近何か問題があったのかも」と考え直すことで、感じ方や反応が穏やかになります。
リアプレイザルを実践する方法
感情や反応に気づく: まず、自分の感情や反応に気づくことが重要です。何を感じているのか、どんな反応を示しているのかを認識しましょう。
原因を考える: 次に、その感情や反応の原因やトリガーを考えます。なぜそう感じたのか、どの出来事や言葉がその反応を引き起こしたのかを特定します。
異なる視点を試す: その原因やトリガーに対して、異なる解釈や視点で考えることを試みます。他の可能性はないか、別の角度からの評価はどうかと考えることで、感情や反応を変更することができます。
実践: 繰り返しリアプレイザルを実践することで、このスキルを養うことができます。
リアプレイザルは、感情の調整やストレスの軽減、さまざまな状況での適応能力を高めるのに役立つスキルです。日常生活での出来事や状況に対して、この方法を取り入れてみることで、より穏やかな気持ちで日々を過ごすことができるでしょう。

SNSや日常生活でのネガティブな情報やコメントについて、あえてそれを無視する選択も大切だと茂木さんは指摘しています。この考え方は、自分の精神的な健康を守るために、ネガティブな情報源から距離をとることが重要であるというものです。ネガティブな感情や情報は感染力が強く、それに触れるだけで自分もネガティブな気持ちに引き込まれる可能性があります。したがって、ネガティブな情報や人から距離をとることが、精神的な健康を保つための有効な手段であると言えます。

まとめ

強いメンタルを持つための3つのトレーニングとして、以下のことが挙げられます。

  1. 外部のノイズの中で難易度の高い課題に取り組むこと。
  2. 便利なツールをあえて使用しないこと。
  3. ストレスの原因となるものに対して、意識的に反応しないこと。

皆さんも、周りを気にしない、メンタルモンスターになりましょう!

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