仕事でミスをした経験はありますか?締め切りに遅れたり、依頼された仕事を忘れたり、誤送信のメールを送ったり。誰もが一度は経験したであろう、そんな失敗。その後の絶望感は半端ないものですよね。しかし、この失敗があなたにとって大きなチャンスに変わるかもしれません。
それは「ミスを最大のチャンスに変えるリカバリーの技術」によるもの。後田良輔さんのこの素晴らしい著書から学べるリカバリー術を用いれば、失敗してもその後の印象が段違いに変わります。この技術を覚えておけば、5年後、10年後に信頼が崩壊することなどありません。
今回はこのリカバリー技術を紹介していきます。たった10分程度で覚えられるこの方法を用いれば、あなたのリカバリー力は数段上がります。失敗した後の行動が変わる公式を知ることで、失敗しない人になれるのです。ぜひ、明日からの業務に活用してみてください。それでは、今日も楽しく学んでいきましょう!
ゲートの方式
失敗は避けられない人間の特性ですが、優秀な人々がなぜいつも仕事で成功しているのか、その理由が「ゲートの方式」という素晴らしい理論でした。この方式を学べば、あなたもビジネスのエリートの仲間入りができるでしょう。
1. ゴール(目標の設定)
失敗をどう挽回するのか、その最終的な目的を明確に設定することから始めます。目標を持つことで、具体的なビジョンを形成し、時間の有効活用、前向きな思考が可能になります。ディズニーランドのアトラクション待ち時間が明示されているように、待ち時間が分かれば、その間に何をするか行動の優先順位を決められます。目標に向かって進捗が感じられれば、ポジティブな思考が強まります。
2. アクション(正しい行動の実践)
失敗した時、人々は自己中心的になりがちです。しかし、大事なのは自分が許されることではなく、迷惑をかけた相手や周囲が良い方向へ解決していくことです。したがって、他者の望みに基づいたゴールを設定し、それから逆算して適切な行動をすることが重要になります。
3. テクノロジー(効率的なリカバリー術)
この部分では、1分あれば実践できるリカバリー術を採用します。これは、小さな行動で最大の成果を出すテコの原理のような方法です。具体的なやり方は後ほど紹介します。
4. エモーション(相手の感情への共感)
人々は感情の生き物ですから、相手の感情に寄り添い、謝罪することが大切です。実は、感情に配慮することで、失敗がなかったことにできる状況が生じることもあるのです。
この「ゲート公式」は、ゴール、アクション、テクノロジー、エモーションの頭文字から成る、業種や年齢に関係なく共通して使える素晴らしい方法です。この公式を今日あなたもマスターすれば、失敗した時の対応策がみるみる身につきます。
さらに深く理解するために、次の章では具体的な方法を2つ紹介していきます。このゲート公式を使いこなすことで、あなたも成功への道を切り開くことができるでしょう。
リカバリー術という話
この本では、私たちがついつい犯してしまうミスと、それらのリカバリー方法がたくさん紹介されています。この中から、特に私が意外と知られていないと感じ、この動画で皆さんに知ってほしいと思った2つの方法をピックアップして説明します。
遅延ミスのリカバリー
まず、約束の時間や締め切りに遅れるというミスです。このミスは人生で何度も起こることがありますよね。例えば、私自身も、この学識サロンの動画を17時配信するつもりが、違う時間に設定してしまったミスが過去5年間で3回以上あります。本当に申し訳ありません。
では、あなたは遅れたとき、どう対応していますか?もし、遅れた理由から説明していたら、それは実は間違いです。人々はあなたの言い訳よりも結論を先に知りたいと思っています。正解は、「あと何分で対応できます」という結論を最初に伝えること。ゲート公式で考えると、ゴールは相手に安心感を与え、被害を最小限にすること。アクションは、相手が知りたいこと、つまり結論を先に伝えることが正しい行動になります。具体的な対応は、真っ先に結論を伝え、その後に理由を語ること。これによって、ミスのリカバリーが格段に上達します。
財布忘れのリカバリー
次に、財布を忘れたといううっかりミスについてです。例えば、先輩にランチに誘われ、会計しようと思ったら、財布を忘れていた、あるいは所持金がなかったという状況。このミスは、ほとんどの人が経験したことがあるでしょう。
しかし、1000円を借りる場合でも、「残念な1000円」と「品位を感じる1000円」の2種類があります。残念な1000円は、すぐに現金で返す行動。品位を感じる1000円は、封筒に1000円を入れて返す方法です。ゲート公式に当てはめてみると、ゴールは感謝の気持ちを形にして相手に伝えること。アクションは借りたお金を封筒に入れて返すこと。エモーションは、「ありがとうございました」ではなく、「助かりました」と感謝の気持ちを伝えること。
このように、同じ1000円でも封筒に入れるだけで印象が180度変わります。このテクニックは、財布を忘れた時だけでなく、仕事やプライベートなど、うっかり忘れてしまった場合の応用でも使えます。相手に「さすがだな」と思わせるような気配りでリカバリーすることで、ポジティブな評価を引き寄せることができるのです。
これらの具体的な方法は、様々な場面での対処法として有用です。もしこのようなうっかりミスが過去にあった方は、ぜひこの本を読んで、案外うまくいくリカバリー術を学んでみてください。
失敗しない人が使っている質問
「失敗しない人が使っている質問」というテーマ性が非常に魅力的で、その話は超面白かったので、詳しくご紹介します。この著者が3000人以上の優秀な人々を調査した結果、彼らが失敗しない秘密として、ある5つの特定の質問を常にしていることが明らかになりました。今回、その中から特別に2つだけをご紹介します。これらの質問を使うことで、あなたも成功者に一歩近づくことができるでしょう。
1つ目の質問は、「目的は何ですか?」
例えば、上司からA社の情報を集めてくれと頼まれたとします。単に情報を集めるだけではなく、上司が「A社が潰れそうという噂を聞いたから財務状況を知りたい」など、具体的な目的が隠れていることが多いのです。上司がここまで細かく指示することは稀であるため、自分からこの質問をすることで、目的を明確にし、失敗する確率を大幅に減らすことができます。
2つ目の質問は、「理想のゴールは何ですか?」
これは、提案や意見を求められた際に有効な質問で、日常業務では現実的な落とし所に行き着くことが多いです。しかし、最初からその落とし所を目指すのは退屈で、相手も罠にはまってしまっていることがあるのです。この質問をすることで、相手の本当の願いや、特別な工夫を入れたい意図などを引き出すことができます。そして、その本音を取り入れたプランを提案すると、採用率が高まるのです。
この2つの質問は、他人の求めていることに100%対応するためのツールとなります。もちろん、この世にはこれ以外にも、失敗しないための質問が3つ紹介されているので、これらに興味を持った方はぜひ続きを読んでみてください。失敗を減らし、より効率的かつ成功に繋がる働き方への扉が開かれることでしょう。
まとめ
もちろん、ミスを繰り返すことが良いというわけではありませんが、私がミスで大事だと思うもう一つのことは、普段から「この人ミスするキャラだよな」と思ってもらえるように行動することです。ある程度のミスは人間らしさを感じさせ、親しみやすい印象を与えることがあります。
この本で紹介されているような、やってしまいがちなミスと、それに対するリカバリー術が全部でなんと30個も紹介されています。細かいミスってやっぱりたくさんありますよね。私も本当によくミスするんですが、この本のおかげで、その対処法を学びました。言い訳を絶対に先に言わないようにすることや、終戦案だけまず話して謝罪、そして戦法が理由を訪ねてきたらその時に初めてミスした理由をしゃべるといった、順番にするだけでも相手に与える印象は違うのです。
これらのリカバリー術を試してみることで、私たちはミスを避けるだけでなく、相手に対して信頼される関係を築くためのスキルを磨くことができるでしょう。私たち人間は完璧ではなく、ミスは避けられないことも多いです。でも、そのミスからどう立ち直り、どう対応するかで、人間関係が変わってくるのです。
この本は、ミスからのリカバリーだけでなく、人間関係を深化させる方法も教えてくれます。めちゃくちゃ有益な本でした。
あなたもぜひ、この本を読んで、普段のミスをうまくカバーし、人々とのつながりを強化する方法を学んでみてください。ミスをした際に焦らず、冷静にリカバリーする術を身につけることで、人間関係がより豊かになることでしょう。
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