「4つの集中」を行き来すれば無限に集中できる【脳が冴えわたる4つの集中】
集中状態の作り方や高め方には法則性があり、その仕組みを知りやり方を学べば、誰でも何歳からでも集中力を育むことができます。
今回は青砥 瑞人さん、暇さえあれば医学論文に目を通す“脳オタク”である青砥 瑞人さんが書かれた『4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中』という本を解説します。この本はとてもおすすめです。
例えばこんな方におすすめです:
- やる気を出したい
- ワクワクしたい
- 集中力を上げたい
なぜなら、これらの要素には全て脳が深く関わっているからです。やる気や集中力、ワクワク感において最も重要な役割を担うのは脳です。脳について理解すれば、やる気や集中力、ワクワク感を自由自在に操ることができます。だからこそ、脳について学ぶことには非常に大きな価値があります。
では、いつも通り最初にこの動画の結論をお伝えします。
4つの集中「入門集中」「記名集中」「俯瞰集中」「自在集中」を使い分ければ、エンドレスに集中できます。
また、その他のポイントとして以下が有効です:
- 心理的安全状態を確保する
- ドーパミンとノルアドレナリンを味方につける
このブログでは次の順に解説していきます。
- エンドレスに集中する方法
- 緩やかな脳と激しく燃える脳
- 4つの集中力を操る
ぜひ最後までお楽しみください。
4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中【電子書籍】[ 青砥 瑞人 ] 価格:1650円 |
1. エンドレスに集中する方法
まず、結論から言うと、エンドレスに集中するためには、「心を整えること」と「脳内物質を操ること」の2つが重要です。
心を整える
集中力を高める上で、最初にやるべきことは「心理的安全」を確保することです。心理的安全とは、不安や恐れがない状態のことを指します。不安やストレスがあると、脳はそれを優先して対処しようとするため、集中力が大きく削がれてしまいます。
心理的安全を得るためには以下のポイントが有効です:
- 環境を整える
例えば、机の上を片付けたり、雑音を減らしたりします。清潔で整理された環境は、集中をサポートします。 - 小さな成功体験を積む
簡単なタスクをこなして達成感を味わうと、不安が軽減されます。
脳内物質を操る
集中に関わる脳内物質として、「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」が重要です。
- ドーパミンは私たちに「快楽」や「やる気」をもたらす脳内物質です。このホルモンは、何かしらの報酬を得るという期待感が高まることで分泌されやすくなります。例えば、大きな目標を達成する前に、いくつかの小さなステップやマイルストーンを設定してみましょう。たとえば、ダイエット中なら「1週間で1kg減らす」「今日はお菓子を食べない」など、達成しやすい目標を小分けに設定することが効果的です。達成感をこまめに味わうことで、モチベーションを維持しやすくなります。また、進捗を記録して目に見える形で成果を確認することも、ドーパミンの分泌を促進する良い方法です。
- ノルアドレナリンは「緊張感」や「注意力」に関わる重要なホルモンです。このホルモンは適度なプレッシャーを感じることで活性化します。たとえば、締め切りが近づいた状況や、時間制限のあるタスクを設定すると良いでしょう。学生なら、「30分以内にこの問題集を10ページ進める」といった短時間で達成可能な課題を作るのがおすすめです。また、仕事であれば、プレゼン資料を「1時間以内に下書きする」といった具合に、緊張感が適度に高まるような環境を自分で整えることがポイントです。過剰なストレスは逆効果ですが、軽いプレッシャーは集中力を引き出す助けになります。
このように、ドーパミンとノルアドレナリンの特性を活かして目標を設計することで、モチベーションと集中力をバランスよく高めることができます。
2. 緩やかな脳と激しく燃える脳
脳には、「リラックスした状態で広く情報を処理するモード」と、「一つのことに集中して深く考えるモード」の2つがあります。それぞれを意識的に切り替えることが、集中力を最大化する秘訣です。
リラックスモード
リラックスモードでは、脳が広範囲の情報を処理し、普段意識していない記憶や思考を結びつけることができます。この状態は、新しいアイデアを生み出したり、柔軟な発想をする際に非常に重要です。クリエイティブな仕事や問題解決を行う上で、リラックスモードを意識的に取り入れると効果的です。
では、どのようにしてリラックスモードに入ることができるのでしょうか?以下の具体的な方法を試してみましょう。
1. ゆっくり深呼吸をする
深呼吸は、体に酸素を行き渡らせるだけでなく、副交感神経を刺激し、心拍を穏やかにする効果があります。たとえば、4秒吸って、7秒間息を止め、8秒かけて吐く「4-7-8呼吸法」を試してみてください。緊張しているときや集中しすぎて疲れを感じたときに深呼吸をするだけで、自然とリラックスモードに移行できます。
2. 自然の中を散歩する
自然に触れることは、脳をリフレッシュするのに最適です。公園の木々や川の流れを眺めながらゆっくりと歩くと、頭の中に空間が生まれ、新しいアイデアが浮かびやすくなります。たとえば、仕事や勉強で行き詰まったときに、15分間だけ外に出て散歩をしてみてください。普段気づかなかった視点や解決策が思い浮かぶことがあります。
3. 軽い運動を行う
ヨガやストレッチ、軽いジョギングなどの運動もリラックスモードへの切り替えに役立ちます。特に、運動中に単純な動作を繰り返すことで、考えを整理する時間が持てるため、ストレスが和らぎ、創造的な発想が促されます。たとえば、朝の軽いストレッチや昼休みに体を動かす習慣を取り入れると、脳のパフォーマンスが向上するでしょう。
これらの方法はどれも簡単に始められるので、リラックスしたいときやクリエイティブなアイデアが必要なときに実践してみてください。リラックスモードを意識的に活用することで、脳が本来持っている柔軟性を引き出せるようになります。
集中モード
集中モードでは、脳が一つの課題に全エネルギーを注ぎ込み、深い思考や効率的な作業が可能になります。この状態は、特定の目標を達成したり、難しいタスクに取り組む際に不可欠です。しかし、集中モードに自然と入るのは難しい場合もあります。そこで、次のような具体的な方法を試してみましょう。
1. タスクを細分化して取り組む
大きなタスクをそのまま始めようとすると、どこから手を付ければよいかわからず、集中力が散漫になることがあります。タスクを小さく分けることで、取り組むべきことが明確になり、集中しやすくなります。
例: たとえば、レポートを書く場合、「情報を集める」「アウトラインを作る」「第1章を書く」のように、具体的な作業ステップに分解します。それぞれのステップに集中して取り組むことで、負担が減り、進捗を実感しやすくなります。
2. 時間制限を設けて作業する
制限時間を設けることで、「この時間内に終わらせる」という意識が働き、集中力が高まります。ポモドーロ・テクニックのように「25分集中、5分休憩」を繰り返す方法も効果的です。短い時間枠を設定することで、脳が「やらなければ」というスイッチを入れやすくなります。
例: プレゼン資料を作成する場合、「スライド1~3を30分以内に完成させる」といった目標を設定すると、タスクに没頭しやすくなります。
3. 休憩を定期的に挟む
長時間作業を続けると集中力が低下してしまうため、適度な休憩を挟むことが重要です。脳をリフレッシュさせることで、次の集中モードに入りやすくなります。休憩中には、軽いストレッチや水を飲む、外の空気を吸うなどを行いましょう。
例: 勉強や仕事を2時間続けたら、10~15分ほど立ち上がって体を動かしたり、目を休ませることで、その後の集中がより持続します。
これらの方法を取り入れることで、集中モードに入りやすくなり、生産性やタスク達成感を高めることができます。一日の中で「集中モード」と「リラックスモード」を上手に切り替えることで、より効果的に目標を達成できるでしょう。
3. 4つの集中力を操る
集中力にはいくつかの種類があり、それぞれ適切な場面で使い分けることが重要です。以下の4つの集中力を理解し、状況に応じて操ることで、生産性を劇的に向上させることができます。
1. 持続型集中力
持続型集中力は、一定時間、継続的に作業を進める際に必要な集中力です。たとえば、長時間の執筆や勉強などに適しています。
- 強化する方法
- ポモドーロ・テクニックを利用する:25分作業+5分休憩を繰り返す。
- エネルギーを適切に補給する:低GI食品や十分な水分を摂取することで、安定したエネルギーを維持できます。
2. 短期集中型集中力
短期集中型集中力は、瞬時に全力を注いで課題を解決する際に必要な集中力です。緊急の課題や瞬発的な判断が求められる場面で活躍します。
- 強化する方法
- 目標を明確化する:短期目標をはっきりと設定することで集中しやすくなります。
- タイムプレッシャーをかける:時間制限を設けることで、ノルアドレナリンが分泌され、集中力が高まります。
3. 状況対応型集中力
状況対応型集中力は、複数のタスクや問題を同時に処理するために必要な集中力です。マルチタスキングが必要な場面で用いられます。
- 強化する方法
- タスクを優先順位付けする:重要度や緊急度をもとに、何に集中するかを決める。
- 雑音を減らす:同時に進めるタスクの数を最小限に絞る。
4. 創造型集中力
創造型集中力は、新しいアイデアを生み出したり、問題解決に向けて独創的なアプローチを考える際に必要です。
- 強化する方法
- リラックスする時間を確保する:創造性はリラックスした脳の状態で最大化されます。
- 視点を変える:普段と異なる角度から物事を見ることで、新しい発想が生まれます。
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集中力を維持するための休息の重要性
どれだけ優れた集中力を持っていても、休息を取らなければ、その力は長く続きません。ここでは、集中力を高め、維持するための休息の取り方について解説します。
1 効果的な休息の種類
休息にはいくつかの種類があり、それぞれに適したタイミングがあります。
- 短時間の休憩
- 作業の合間に5~10分程度の短い休憩を挟むことで、脳をリフレッシュさせることができます。特に、デスクから離れて軽く体を動かすと、血流が促進され、集中力が回復します。
- 昼寝(パワーナップ)
- 10~20分程度の昼寝は、脳の疲労を回復させ、午後のパフォーマンスを向上させます。ただし、30分以上眠ると、逆にだるさを感じることがあるため注意が必要です。
- 深い睡眠
- 良質な睡眠を取ることで、脳が情報を整理し、翌日の集中力を最大化します。睡眠時間は個人差がありますが、7~9時間が目安です。
2 休息を効果的に取るコツ
- タイミングを決める 仕事や勉強に没頭しすぎると、休息を忘れがちです。あらかじめ休憩時間をスケジュールに組み込むことで、意識的に休息を取れるようになります。
- スクリーンから離れる パソコンやスマートフォンの画面を見続けると、目や脳に負担がかかります。休憩中は意識してデジタルデバイスから離れ、外の景色を眺めたり、目を閉じてリラックスすることをおすすめします。
- 心身をリセットする 呼吸法やストレッチなど、短時間で心身をリフレッシュできる方法を取り入れましょう。例えば、4秒吸って4秒止め、4秒吐く「4-4-4呼吸法」は、緊張を和らげる効果があります。
集中力を邪魔する要因を排除する
集中力を高めるためには、妨げとなる要因を排除することが重要です。ここでは、よくある妨げとその対処法について解説します。
1 環境要因
- 騒音 騒音が気になる場合は、ノイズキャンセリングヘッドホンを使用したり、集中力を高める音楽を聞くとよいでしょう。
- 散らかった作業スペース 散らかった環境は無意識に注意を分散させます。作業を始める前に、机の上を片付ける習慣をつけましょう。
2 デジタル要因
- 通知やメッセージ スマートフォンやパソコンの通知音は集中力を妨げる最大の要因の一つです。作業中は通知をオフにし、必要な場合だけ確認するようにしましょう。
- ソーシャルメディア 無意識にSNSをチェックする癖がある場合は、時間制限アプリを利用してアクセスを制限することを検討してください。
3 内的要因
- 疲労 疲労が溜まると、集中力は著しく低下します。適切な休息と栄養を取ることで回復を図りましょう。
- ストレス ストレスは思考力や判断力を低下させます。リラクゼーションや運動など、自分に合ったストレス解消法を見つけて実践しましょう。
集中力を高めるライフスタイルの工夫
集中力を持続的に高めるためには、日々の生活習慣を整えることが欠かせません。ここでは、ライフスタイルの改善に役立つ具体的な方法を紹介します。
1 食事と栄養
集中力を支えるためには、脳に必要な栄養を適切に摂取することが重要です。
- 朝食をしっかりと取る 朝食は一日の活力の源です。特に、全粒穀物や果物、卵などを取り入れたバランスの良い朝食は、集中力をサポートします。
- 低GI食品を選ぶ 血糖値を安定させる低GI食品(玄米、オートミール、ナッツなど)は、持続的なエネルギー供給に役立ちます。
- カフェインを適量に抑える コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは集中力を高めますが、過剰摂取は逆効果です。1日に2~3杯を目安にしましょう。
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2 運動とフィジカルヘルス
運動は脳を活性化させ、集中力を高める効果があります。
- 有酸素運動 ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、脳の血流を改善し、記憶力や集中力を向上させます。
- ストレッチ 長時間の座り仕事の合間にストレッチを行うことで、筋肉の緊張をほぐし、脳への血流を促進できます。
- 運動習慣をつける 毎日10分でも運動を習慣化することで、心身の健康を維持できます。
3 睡眠の質を向上させる
睡眠不足は集中力を大幅に低下させます。質の高い睡眠を取るためのポイントを押さえましょう。
- 睡眠リズムを整える 毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計が整い、深い眠りにつきやすくなります。
- 寝る前のルーチンを作る 就寝前にスマホを使うのを控え、読書や瞑想などリラックスできる習慣を取り入れましょう。
- 寝室環境を整える 静かで暗く、快適な温度の寝室は、良質な睡眠を促します。
集中力の自己評価と改善
集中力を高めるためには、現状を把握し、効果的な改善策を試していくことが重要です。
1 集中力の自己チェック
まず、自分の集中力を測定する簡単な方法を試してみましょう。
- 時間管理 どれだけの時間、途切れることなく集中できたか記録します。これにより、集中力の持続時間が把握できます。
- 気の散る要因を記録 作業中に気が散った原因をリストアップし、パターンを把握します。
- 達成感を評価 一日の終わりに、どれだけのタスクを完了できたかを振り返り、自己評価を行います。
2 改善策を取り入れる
- 試行錯誤 本書で紹介した方法を試し、自分に合ったものを見つけましょう。
- フィードバックを得る 周囲の人から集中力や作業効率に関する意見をもらい、改善に活用します。
- 成長を実感する 小さな成功を積み重ねることで、集中力向上のモチベーションを保ちます。
集中力を高める旅へ出よう
いかがでしたか?集中力を高めるための方法やヒントをご紹介しました。日々の生活や仕事の中で、集中力は私たちのパフォーマンスを左右する大切な要素です。一歩ずつでも今回ご紹介した内容を取り入れていくことで、確実に変化を実感できるはずです。
特に重要なのは、「完璧を目指さないこと」。どんなに効果的な方法でも、無理をして続けると長続きしません。小さな改善を積み重ね、自分に合った習慣を見つけていきましょう。
集中力を高めることは、単に仕事や勉強の効率を上げるだけではありません。心の余裕を作り、豊かな人生を築く第一歩でもあります。あなたの挑戦を応援しています!
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