その差は30歳!!?科学で証明された老化する人と老化しない人の差

ビタミン

「ある日、僕は鏡に尋ねてみた。”世界で最も美しいのは誰か?” 瞬時に返ってきた答えは、何とも厳しいものだった。さらに最近職場に新しく来た人。彼女は僕よりもはるかに若々しく、美しく、年下だと思っていた。ところが、話のついでに年齢を聞いてみると、なんと僕と同年代だった。そんな彼女を見て、この世には若さを保ち続ける人々が確かに存在していることを改めて実感した。

何がその違いを生んでいるのだろう? 遺伝子の関係? 立地? 高級エステや化粧品をたくさん使っているから? いくら探し求めても、一瞬で答えが見つかるわけではない。

しかし、私たちは諦めない。たとえ時間を戻す魔法の薬が存在しないとしても、自分自身を最善の状態に保つ方法を見つけることはできるのだ。それこそが科学の力だ!!」

と言うことで、最近の研究によれば、老化しない人には確かな特徴があり、それは遺伝子だけでなく、食事や生活習慣などの影響も大きいとされています。そして、それらは私たち自身の手でコントロールできる要素であることが明らかになってきました。

そこで今日、私たちは科学が証明した”老化しない人の原因と特徴”について、深く掘り下げてみようと思います。魔法の薬が存在しないからこそ、今という時間を最大限に活かし、自分自身をより良くする努力を続けることが大切です。

40代、50代のあなたへ。若々しさを保ち続ける秘訣を探しに、一緒に旅を始めましょう。

“老化する人”と”老化しない人”

では、”老化する人”と”老化しない人”の差について、実際に行われた驚くべき科学的研究を紹介しましょう。まず、ニュージーランドで行われた有名な研究から見てみましょう。この研究は「ダニーデン研究」と呼ばれ、同じ町で生まれ育った約1000人の男女(1972年から1973年に生まれた)を対象に、年齢と老化の進行にどのような差が生じるかを長期間にわたり追跡調査しています。

研究者たちは、全身の機能と細胞のテロメア(染色体の末端部分で、細胞の老化を示す指標)の長さを詳細に測定し、これらをもとに生物学的年齢を算出しました。驚いたことに、実際の年齢が38歳であるにも関わらず、生物学的年齢には最大で30歳の差が見られたのです。つまり、同じ年齢の人でも、生物学的には20代のような人もいれば、60代のような人もいたということです。

さらに、その差の理由について説明するために、日本の研究結果を参考にしましょう。慶應義塾大学医学部の総合研究センターは、イギリスのニューカッスル大学と共同で、健康に長生きできる人の特徴について研究を行いました。85歳から99歳までの約1500人を対象に、なぜ彼らが健康に長生きできているのかを調査した結果、体内の「慢性炎症」がキーになることが明らかになりました。

具体的には、体内で慢性的に炎症が起きていると、その人の体や脳の機能が衰えやすいことがわかりました。逆に、慢性炎症の数値が低い人は、体の機能や認知機能が高く、健康に長生きできることがわかりました。ですから、生物学的な老化を防ぐためには、慢性炎症の管理が重要なのです。

老化しない人は、体だけでなく、思考や感情の面でも若々しさを保つことが特徴的です。この点については後ほど詳しく解説します。

慢性炎症のリスクを防ぐための7つのチェックポイント

慢性炎症のリスクを防ぐための7つのチェックポイントを書いていきます。

  1. 「肥満」: 肥満は生活習慣病の源泉とされていますが、それに先立ち、慢性炎症を引き起こす可能性があります。しかし、極端に痩せることも問題です。したがって、適切な体重を維持することが重要です。
  2. 「運動不足」: 運動習慣の欠如は健康リスクで、特に肥満に繋がる可能性があります。忙しくて運動をする時間がないという方は、日常生活の中で体を動かす習慣を意識的に作ることが推奨されます。例えば、仕事前の軽いストレッチや、車での買い物ではなく、自転車や歩行を選択するなどです。
  3. 「喫煙と飲酒」: タバコのパッケージにも書かれているように、タバコには多くの有害物質が含まれており、これらが体内で慢性炎症を引き起こす可能性があります。また、飲酒も体内の老化を早めるとされていますので、摂取量をほどほどにすることが重要です。
  4. 「便秘」: 通便が不規則だと、それが慢性炎症を引き起こす可能性があります。食物繊維を摂取することで、腸の健康を保つことができます。
  5. 「ストレス」: ストレスは物理的、生理的、社会的心理的なものの3種類あり、これらが体内で慢性炎症を引き起こす可能性があります。ストレスを軽減する方法を見つけることが重要です。
  6. 「睡眠不足」: 研究によれば、1日7から9時間の睡眠が最適とされています。しかし、休日に過度に長く寝ることも問題となります。
  7. 「体に悪影響を及ぼす食事」: 慢性炎症を引き起こす可能性がある食事は、体の老化を速めるとされています。AGE(Advanced Glycation End products)と呼ばれる物質が集積し、慢性炎症を引き起こす可能性があります。健康的な食事を摂ること、特にAGEを避けることが推奨されています。

以上の慢性炎症のリスク要因を理解し、これらを避けるように生活を心掛けることで、より健康的な生活を送りましょう!

老化に打ち勝つ人々の特徴

次に、老化に打ち勝つ人々の特徴や、常に若々しい思考を維持するための方法について詳しく説明します。私たちがこのテーマを理解する上で最も重要なのは、我々の脳、特に大脳です。大脳は前頭葉、即答用頭頂用、東京用、高等用の4つの部分に分けられます。私たちが胎児の時から、東京用や即答用の部分が発達を始め、最終的には前頭葉が発達し、脳の成長が完了します。

この前頭葉は、我々の思考や感情を制御する重要な部分であり、思考や感情の老化は記憶力の低下や体力の衰えよりも早く始まると、精神科医の和田秀樹さんは説明しています。前頭葉の衰退はなんと40代から始まります。つまり、前頭葉は一見短期間で成長し、老化が始まると考えられます。

前頭葉は脳の中で最初に老化が始まる部分であり、思考や感情、自発性、理性、創造性、意欲などを制御する知的な機能の中枢です。そのため、前頭葉が老化を始めると、思考が硬直化し、自発性、創造性、意欲が低下し、感情が高ぶりやすくなるのです。

例えば、他人の言動に対する我慢がきかなくなったり、無理に不機嫌な態度を取ったりします。一度感情が爆発すると、コントロールが効かなくなり、「感情失禁」という状態に陥ることもあります。また、新しい考えや環境を受け入れることが難しくなり、自分の行動や考え方を頑固に守ろうとします。このような状況は、老化している人々の一般的な特徴ですが、私たちはこのような状況を避けたいと思います。

このような老化を避け、常に若々しい思考を保つためには、次の3つの思考パターンが有効です。まず第一に、生活をルーティン化せずに、日々新しい刺激を経験することです。前頭葉の老化により、我々は創造性や意欲が低下し、既存の方法を変えることが難しくなります。そのため、日常生活に小さな変化を加えることで、若々しさを保つことができます。

次に、自分の考えに固執しないことです。前頭葉の衰退により、思考の切り替えや物事を客観的に捉える能力も低下します。そのため、新しい考え方や視点に耳を傾け、物事を全体的に見直すことが有効です。

最後に、チャレンジ精神を忘れないことです。前頭葉の機能が低下すると、我々は意欲や自発性、創造性を失いがちです。そのため、未経験のことに挑戦したり、新しい環境に飛び込むことを避ける傾向にあります。しかし、若々しさを保つためには、心が動くものに対してチャレンジすることが重要です。

これらの思考パターンを持つ人々は、年齢に関係なく、いつも生き生きとしており、アクティブな印象を与えます。だからこそ、私たちも常に新しい情報に触れ、新しい環境に適応し、新しい挑戦を恐れずに進んでいきましょう。

若々しい人々が日常

それでは、ここからは常に若々しい人々が日常的に実践している行動について詳しくご紹介します。

1つ目の行動は、「笑顔を常に心掛ける」ことです。これは、口角を意識的に上げて笑うことによって、表情筋である降格筋などが鍛えられるからです。年齢とともに、顔の筋肉は下向きになる傾向があるため、全体的に上向きにすることを意識し、笑顔を保つことが重要です。また、首回りの筋肉のトレーニングも忘れてはなりません。年齢を重ねると首周りにシワが出来やすくなり、それが見た目の老化を感じさせます。しかし、首から顔に向かって上に引き上げるように笑顔を作ることで、首回りの若々しさを保つことができます。さらに、目の周りの筋肉、特に眼輪筋を意識することも大切です。年齢を重ねると、まぶたが下がり目が細くなりがちですが、眼輪筋を鍛えて大きく目を開けることで、笑顔にはつらつとした印象を加えることが可能です。

2つ目の行動は、「抗酸化作用のある食事を心掛ける」ことです。近年の研究では、酸化が老化に多大な影響を与えることが証明されています。体内にAGEs(終末糖化最終生成物)を溜めないためには、揚げ物などの食事を控えるほか、血糖値を急激に上げないことも大切です。清涼飲料水や甘い菓子パンなどは血糖値を急激に上げるので、これらをなるべく控えることが望ましいです。

3つ目の行動は、「体の冷えを取り除く」ことです。冷えは体調不良の元とも言われており、放置すると血管年齢を上げる可能性があります。私たちの体は、内臓を37度前後に保つことで生命を維持しています。冷えると体は危機を感じて血流を内臓に集中させます。実は、体内には約10万kmの血管があり、そのうち9割が毛細血管です。内臓の冷えで血流が滞ると、毛細血管に血液が行き渡らず、末端冷え性になることもあります。

4つ目の行動は、「男性ホルモンを活性化させる」ことです。男性の性ホルモンであるテストステロンは、女性にとっても重要なホルモンで、社会性ホルモンとも呼ばれています。テストステロンが多いと、意欲的に人と関わり、社会貢献ができます。女性には、男性の約1割程度しか存在しないですが、更年期になってもテストステロンはあまり減らないのです。その仕組みを活用して、有酸素運動を習慣にし、ストレスを溜めないようにすることで、テストステロンを維持できます。長期

的には緩やかには減少してしまいますが、必要な栄養素を意識した食事で増やすことも可能です。

これらの行動を日々の生活に取り入れることで、いつまでも若々しい自分を保つことができるでしょう。

テストステロンを増加させる主要な栄養素

テストステロンを増加させる主要な栄養素としてタンパク質とビタミンDがあります。タンパク質を摂取するためには、肉、卵、魚を適度にバランスよく食事に取り入れることが重要です。特に、卵はバラエティ豊かな栄養素が含まれている理想的な食品であり、肉や魚は優れた動物性タンパク質の供給源です。

調理法についても注意が必要です。特にAGEs(終末糖化最終生成物)の生成を避けるためには、高熱で焼くよりも蒸し料理の方がおすすめです。とはいえ、時折揚げ物を楽しみたい時は、レモンや酢玉ねぎと一緒に摂取することで、AGEsの生成を半分に抑えることができます。

さらに、テストステロンの増加にはビタミンDの摂取も有効です。きのこ類はビタミンDの良い供給源であり、また、秋刀魚などの魚にもビタミンDが含まれています。特に秋刀魚などの青魚はDHAという飽和脂肪酸も豊富で、これが脳の健康にも寄与します。このような食品を意識的に食事に取り入れることがおすすめです。

年齢とともに神経伝達物質であるセロトニンの量が減少すると、それが更年期のうつ症状を引き起こし、やる気をさらに低下させる可能性があります。これを避けるためには、トリプトファンという栄養素を意識的に摂取することでセロトニンを増やすことができます。トリプトファンが豊富な食材としては、マグロ、豆腐、アーモンドなどがあります。ミックスナッツを購入して間食に摂取するのも一つの方法です。ナッツ類は飽和脂肪酸も含んでおり、体内の炎症を抑える効果も期待できます。

若々しさを保つためには、新たなことへの挑戦を恐れず、チャレンジ精神を持つことが大切です。あらゆることに挑戦することで、常に若々しい自分自身を維持することが可能です。これが良い状態を保つためのキーとなるでしょう。

まとめ

若々しさを保つためには、栄養のバランスと新たな挑戦への意識が非常に重要です。タンパク質とビタミンD、そしてトリプトファンを食事から意識的に摂取することで、テストステロンやセロトニンの生成を助け、心身の健康を維持します。また、新しい事への挑戦というのは、若々しさを保つための精神的な糧とも言えるでしょう。チャレンジ精神を持って積極的に新しいことに取り組むことで、心と体の活性化が促され、自然と若さも保たれます!

いつまでも若々しく、素敵なあなたでいてくださいね!

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