辛い時、悩んだ時読んで欲しい名著『人生の勝算』著:前田裕二

仕事効率

今回は、前田祐二さんの著書「人生の称賛」について紹介したいと思います。この本は私のお気に入りで、自分のモチベーションを上げたいときには必ず読んでいます。

前田祐二さんといえば「メモの魔力」が有名ですが、私はこの「人生の称賛」の方が好きです。

一部の人には、前田裕二さんがメディアに出ているイケメンでチャラチャラしたイメージを持たれているかもしれませんが、彼の壮絶な人生と努力がこの本にはすべて詰まっています。彼の人生を知ることで、彼を尊敬し、ファンになること間違いなしです。

例えば、前田さんのエピソードとして、

彼が8歳で両親を亡くした後、お金を稼ぐためにギター1本でストリートライブを行い、月10万円稼げるまでになったこと。

また、就職活動の自己分析では、自分の自己分析のためにノートを30冊以上書いたこと。

さらに、外資系投資銀行に勤めていた時は、毎朝4時半から5時に出社し、休みなくほぼ毎日働いてトップ営業マンになったこと。

通勤のための自転車のサドルが盗まれた時、サドルなしで走ることでスピードが出て5分早く会社に着くことができると考え、1年間サドルなしの自転車で通勤したこと。

ニューヨーク勤務の時も、他の誰よりも早く出社し、遅くまで仕事をして「クレイジー裕二」という異名をもらったこと。これらは、前田さんの驚くべき努力の一部です。

私がこの本から感銘を受けた点は数多くありますが、その中でも前田さんの熱いメッセージを伝えたいと思う箇所を3つに絞ってお伝えします。

絆の重要性

前田さんの物語は、彼が家族を持たずに育ち、困難を乗り越えながら成長してきた経験について語っています。彼は小学校2年生の時に両親を亡くし、10歳年上の兄とともに親戚の家を転々として生活しました。彼らはお金に苦労し、前田さんは自分が知らない知識を持っている子どもたちと比べて自分の境遇に不信感を抱くようになりました。しかし、彼は努力を重ねて自分の運命を変えたいと考え、8歳の時にストリートライブでお金を稼ぐことを決意しました。

当初はオリジナルの曲を歌っていましたが、人々はあまり関心を示さなかったため、彼は当時流行していたアーティストの曲をカバーすることにしました。その結果、徐々にお客さんが増え始めましたが、それでもまだ十分な収入を得られませんでした。そこで彼は、より裕福な地域で歌うことを考え、東京の港区へと移動しました。しかし、そこではまた違った問題に直面しました。

彼は観客の興味を引くために、往年の名曲を歌うことを始めました。その結果、多くの人々が彼の歌に興味を持ち始め、彼はストリートライブでお金を稼ぐことができました。彼はさらに工夫を重ね、半年後には月に約10万円ほどの収入を得ることができるようになりました。

この話から、前田さんはストーリー性や人との絆が大切であることを学びました。彼はある時、リクエストされた曲をすぐには歌えなかったため、1週間後に再度来てもらう約束をしました。彼はその間に曲を練習し、約束の日にその曲を歌いました。その結果、彼は1万円という大金を得ることができました。

彼はビジネスにおいても、人々が価値を感じるものにお金を払うことを理解しました。そして、自分のビジネスの周りに濃い絆とコミュニティを形成できるかが成功の鍵であると気づきました。コミュニティ作りの成功には、先天的な要因よりも後天的な努力が重要であることも学びました。つまり、適切な方法で圧倒的な努力を続けることで、ビジネスの成功を手に入れることができると考えました。

前田さんは、このような価値観を自分のサービスであるショールームに反映させることで、さらなる成功を目指しました。彼が8歳でこれらの教訓を学んだことは、彼の強いモチベーションとなり、彼を支える原動力となっています。

見極めてから掘れ

2つ目の話は、見極めてから掘れという考え方です。

前田さんは、世の中の課題のほとんどはモチベーションで解決できると信じています。彼が小学生時代にギターで稼いだことや、外資の証券会社で働いてトップの営業成績を出したこと、そしてショールームを立ち上げたことも、モチベーションが大きな役割を果たしています。前田さんは、大きな成果を出すためにまず見極めることが重要だと考えています。

例えば、宝がある鉱山で宝石を見つける目標があるとしましょう。ほとんどの人は山の端からスコップでコツコツと掘り始めます。そして、掘り始めると仕事をしている感じに満足してしまい、思考停止に陥ってそのままひたすら掘り続けます。しかし、疲れてくると「もしかしたらここには宝がないのかもしれない」という不安が頭に浮かび、途中で挫折してしまいます。

しかし、前田さんの場合は違います。彼はまず、大きな鉱山のどこに宝が埋まっているのか、どのようにして効率的に掘ることができるのかを全力で考え、仮説を立てることにエネルギーを注ぎます。山の麓に住む人たちにヒアリングをしたり、実際に採掘に成功した地元の人に会ってみたり、あらゆる手段を使って効率的な採掘方法を見つけるための仮説を立てます。そして、鉱山のAからZの地点のうち、G、C、Dの地点に宝が埋まっている可能性が高いと分かると、他の地点は全て捨ててCとDを掘るのに全力を注ぎます。このポイントを見極めることが大切だと前田さんは考えています。

そして、見極めた地点にはひたすら掘り続けます。確かに、ギターで稼ぐ話の時も仮説を立てて行動していました。これはビジネスの基本であるPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)の原則に基づいていると、前田さんは言っています。モチベーションが維持できない人の多くは、この見極めの時点で甘くなってしまっていることが多いのです。

つまり、前田さんの成功の秘訣は、目標を達成するためにまず最初に効率的な方法を見極め、その後モチベーションを維持して計画通りに実行することです。

この方法を身につけることで、自分が取り組むべき課題や目標に対して、より効率的かつ効果的に取り組むことができるようになります。前田さんのように、見極めた後に全力で取り組む姿勢を持つことが、成功への大きな一歩となるのです。

人生のコンパス

3つ目は、人生のコンパスを持つことです。あなたが幸福になるために何よりも重要なのが、この人生のコンパスです。このコンパスとは、自分の人生の中で何が一番大切かといった価値観のことです。前田さんのお兄さんの話を例に説明しましょう。

前田さんのお兄さんのコンパスは家族です。彼は結婚しており、二人の子供がいます。そして、仕事を効率よく終わらせて午後の早い時間に帰宅し、子供と風呂に入ったり、一緒にゲームをしたり、公園で遊んだりして過ごします。このようにお兄さんは自分の人生のコンパスを家族と決めていて、他のどんなことよりも家族に時間を使い、家族を大事にすることを最優先にしています。彼が子供たちと毎日公園で遊んだりする姿は、昔から変わらないそうです。

一方で、前田さんは1日のほとんどの時間を仕事に費やし、自分の人生を選択しています。では、あなたはどちらの人生に憧れますか?これはどちらが上とか下ではないのです。家族を大切にするお兄さんのコンパスと、不平等な世界を変えるためにひたすら働く前田さんのコンパス。どちらが自分の人生において最も重要であるか、幸福の価値観は人それぞれなのです。だから、上も下もないのです。

そして、最も不幸なことは、自分の価値観というコンパスを持っていないことです。だからこそ、モチベーションが維持できなかったり、他人を羨ましく思ったり、隣の芝生が青く見えてしまうのです。

さて、あなたはどんなコンパスを持っていますか?

まとめ

今回前田裕二さんの「人生の勝算」について解説させてもらいました。

正直本を読んで、ブログを書いている時あんまり読んで欲しくないわ。。って思いました。それはカッコ良すぎて、みんなファンになるやん!!って思ったからです。

でも、どんな境遇であろうと努力やモチベーション、人生においてのコンパスを持つことによって、人生をより豊かにできる!閉塞した世の中で感じてもらいたいと思います。

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