「続ける思考:やりたいこともやるべきことも全部できる」井上新八著を要約してみた。

啓発

続ける力:やりたいことも、やるべきことも、すべてを手に入れる方法とは?

私たちの日常には、「やりたいこと」と「やるべきこと」がありますよね。しかし、これらをどのように両立させることができるのでしょうか?今日は、井上新八さんの著書「続ける思考:やりたいこともやるべきことも全部できる」を読んで要約した内容を共有しましょう。

この本では、継続の力がいかに私たちの人生に大きな変化をもたらすかを明らかにしています。最初は目に見えない小さな変化かもしれませんが、続けることで次第に大きな成果を生むことができるのです。本書は、続けることの困難さ、苦痛、そして時には面倒くさいと感じることすらも、どのように克服し、私たちの生活を豊かにするかを教えてくれます。

今回の解説では、以下の3つのポイントに焦点を当てます:

  1. 続けることで夢中になれるものを見つける – 継続することの魅力とその見つけ方。
  2. 続けることへの苦手意識を克服する – 継続するための心構えとテクニック。
  3. 継続のポイントを理解する – 長期的な目標達成のための具体的な戦略。

続けることが、どのようにして私たちを変化させ、最後までやり遂げる人へと成長させるのか。この興味深い旅に、一緒に出かけましょう。

「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考 [ 井上 新八 ]

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続けることで夢中になれるものを見つける:継続することの喜び

最初の重要なポイントは「継続趣味」です。井上新八さんは、自分にとって特別なもの、心から情熱を傾けることが何かを長い間見つけられずにいました。しかし、ある日、彼にとっての転機が訪れます。突然、「継続は私の趣味だ」という言葉が彼の心に浮かんだのです。彼にとって、全力を注ぐ価値があるのは、何かを続けること自体でした。

この発見を体現する一例として、井上さんは自身のブログ「ノート」を挙げています。これは、週に1回、自身の気づきを言語化して記録するプラットフォームです。彼が「継続は趣味だ」と気づいた瞬間も、このノートに詳細に記されています。継続することが趣味であると自覚したことは、彼にとって人生を変えるほどの重要な気づきでした。

では、井上さんがどうして継続することを楽しいと感じたのか、その理由に迫りましょう。彼は継続することによって、自己成長の過程を楽しむことができると語っています。毎週のブログ更新は、彼の成長と進化を映し出す鏡のようなものであり、その過程自体が彼にとっての趣味となったのです。

継続することの喜びを見出すことは、単なる習慣以上の意味があります。

井上さんの継続の実例

井上新八さんは、様々な活動を長年にわたって続けてきました。彼の継続リストは、日常生活の中に深く根ざしており、その一部を紹介していきます。

例えば、井上さんはジョギングを25年間続けています。これは健康維持と精神的なリフレッシュのためです。さらに、彼は22年間毎日手書きの日記を記録し続けており、自分自身の内省と成長の軌跡を追っています。

他にも、毎日少なくとも1つの新しい企画を考えるという習慣を5年間、起床後すぐに外の空の写真を撮るという行為を7年10ヶ月間、ノートへの記録を3年半、毎日1冊の本を読むという習慣を2年8ヶ月間続けています。さらに、彼は人気のゲーム「ドラゴンクエスト」を11年間プレイしているといいます。

楽しむためならば、ゲームだろうがなんでもよいという事ですね。

これらは彼が行っている活動のほんの一部に過ぎませんが、彼はこれらを毎日コンスタントに続けています。多くの人が考えるに、これほど多くの活動を継続するのは時間的に不可能だと思われがちです。しかし、井上さんは「毎日少しずつやれば、いつかは目標に到達する」という考え方を持っています。そのため、彼は日々の小さな積み重ねを大切にして、それぞれの活動を継続しているのです。

「続けることの楽しさ」

続けることの魅力について、井上新八さんは三つの重要なポイントを挙げています。それぞれのポイントを見ていきましょう。

  1. 続ける仕組みを考える楽しさ – 井上さんにとって、何か新しいことを始める際、最も刺激的な部分は、その活動をどのように継続可能にするかという仕組みを考えることです。彼はこのプロセスを、日常生活に組み込む方法を熟考し、継続のための個人的な戦略を練ります。この計画段階自体が、ゲームのように楽しく、挑戦する気持ちがポイントです。
  2. 続けることをコレクションする楽しさ – 井上さんは継続する各活動を、コレクションの一部として見ています。これらの活動の記録を残すことにより、彼は自分自身の進歩と成果を形にすることができます。記録することで、趣味としての継続がさらに楽しくなり、彼のモチベーションを高めます。
  3. 自分自身が変化することの楽しさ – 井上さんにとっての最大の喜びは、継続によって自分自身が変化することです。彼は、練習と努力によって、野球やゴルフ、ゲームなどあらゆる分野で上達することが可能だと認識しています。しかし、彼はさらに、日常的で些細なことでも、継続によって大きな変化がもたらされると信じています。たとえ小さな変化であっても、時間が経つにつれて、それが大きな成果と実感に変わっていくということです。

続けることへの苦手意識を克服する方法

ここでは続けることへの苦手意識をなくすための3つの重要なポイントに焦点を当てます。

  1. 「正しい努力」より「正しい継続」 – 井上新八さんは、継続する際に最初に提案するのが、「正しい努力」を一時的に置いておくことです。多くの人は新しいことを始める際、効率的で「正しい方法」を求めます。これは、早く上達し、成果を出したいという自然な願望から来るものです。しかし、最初は上達を実感できるかもしれませんが、その喜びは次第に減少し、思うように進歩が見られないと、失望してしまうことがあります。このため、井上さんは「正しい継続」の方が長期的には有益であると提案しています。つまり、結果を出すための「正しい努力」よりも、継続自体を楽しむことが重要だという考え方です。
  2. 「最初から完璧を求めない」 – 井上さんは、継続の際に最初から完璧を求めることは避けるべきだと提案しています。完璧主義は、新しいことを始める際のハードルを高くし、やる気を削ぐ原因になります。代わりに、彼は初心者であることを受け入れ、徐々に成長していくプロセスを楽しむことを勧めています。
  3. 「自分からやります宣言をする」 – このポイントでは、自ら前向きに取り組む姿勢を持つことの重要性を説いています。自分自身に対して「これをやります」と宣言することで、意志の強さを内面化し、継続するための意欲を高めることができます。この自己宣言は、自分自身に対する約束となり、モチベーションを維持する助けとなります。

継続のポイントを理解する:効率を求めずに自分らしいやり方を見つける

ここでは継続するポイントを解説します。まず効率性を追求することよりも、自分自身のスタイルで物事に取り組むことの重要性に焦点を当ていきましょう。継続することの喜びは、自分なりの方法を発見し、それを育てていく過程にあります。

  1. 最初から効率を求めない – 新しいことに取り組む際、最初から効率的な方法を求めることは避けるべきです。このアプローチは、独自の解決策を見つける過程の楽しみを奪うことがあります。例えば、新しいダンスのステップを学ぶ時、最初は手探りで始め、少しずつ自分なりの方法を見つけていくことが大切です。全く新しいステップを一度に覚えるのが難しければ、1日に1秒の振りだけを練習し、それを毎日続けることで、徐々に全体の振り付けをマスターできます。
  2. 自己流で進めながら学ぶ – 何かを始める時は、最初はノーヒントで自分のやり方で進めることがおすすめです。その後、本を読んだりインターネットで情報を検索したりしながら、徐々に自分のスタイルに合わせて方法を変化させていくのです。このプロセスは、自分自身のスキルを発展させ、やり方に自信を持つことにつながります。
  3. 結果にこだわらず、継続することを楽しむ – 最終的には、上達することよりも、継続すること自体を楽しむことが重要です。すぐに上手くなることにこだわると、興味を失いやすくなります。しかし、自分のペースで進めることで、小さな進歩も喜びとして感じられ、継続するモチベーションが保たれます。

積極的な姿勢で取り組む:自分からやります宣言

ここでは物事に対する積極的な取り組み方、特に「自分からやります宣言」をすることの重要性に焦点を当てます。多くの人が感じる「やらされ感」は、任務や活動を退屈で負担に感じさせる主な原因です。これを変えるためには、まず自分の考え方を変えることが必要です。

  1. 「やらされ感」の排除 – 「しなくちゃ」「やらなきゃ」という感覚は、物事に対する楽しさを奪います。この感覚を克服するためには、「やらせる人はいない」というシンプルな思考を持つことが効果的です。実際、多くの場合、私たちが行うことは自分自身で選択したものです。この事実を受け入れることで、心理的な負担が軽減されます。
  2. 自分を許すことの重要性 – やりたくないことをやる際、自分を許し、不機嫌になってもいいと認めることが重要です。しかし、この不機嫌さがやる気を奪う主な原因になることがあります。やらされ感が強いほど、物事がうまくいかないと感じた時の失望感も大きくなります。
  3. 自分からの宣言と積極的な取り組み – 物事を成功させるための鍵は、「これをやる」と自分自身に宣言することです。もともと気乗りしない活動であっても、自分で積極的に取り組むと決めることが、その活動に対する姿勢を大きく変えます。これは単純なことのようですが、実際には非常に重要なステップです。

継続のポイント:絶対に続く究極の方法と現実逃避の活用

ここでは長期的な継続のための二つの重要なポイントを深く掘り下げます。

  1. 絶対に続く究極の方法 – この部分では、継続の成功に不可欠な要素である仕組みの構築に焦点を当てます。井上新八さんは、「継続は仕組みが全て」と述べ、やる気や気合い、根拠などは必要ないと強調しています。継続するための究極の方法は、単純に「毎日やること」です。これを習慣化すれば、絶対に続けることができます。この方法は、ストイックに考える必要はなく、重要なのは毎日やると決めることです。一貫して行うことで、継続の最大の敵である「やらないこと」と「やめること」を克服できます。
  2. 積極的な現実逃避 – ここでは、積極的に時間を割いて現実から逃避することの価値について説明します。これは、自分の精神的な健康を維持し、日々のストレスから一時的に解放されることを意味します。例えば、趣味やリラクゼーションの時間を設けることで、リフレッシュし、継続するエネルギーを再充電することができます。

積極的な現実逃避の効果とその実践方法

忙しい日常からの積極的な「現実逃避」として2時間を使う方法の重要性について説明します。

  1. 心の疲れを取るための積極的な現実逃避 – 体の疲れを癒やすために休息が必要なのと同じように、心の疲れも適切にケアする必要があります。著者は、心の疲れを取るための方法として、意図的に「無駄なこと」に2時間を費やすことを推奨しています。この方法は、忙しい時ほど効果的で、心をリフレッシュさせる効果があります。
  2. 具体的な活動例 – たとえば、忙しい時こそ時間をかけて掃除をする、片付けをする、美味しいものを食べる、ゲームをする、ダンスをする、ブログを書く、映画を見るなど、仕事以外のことに没頭することで、心を失わないようにします。これらの活動は、生活にリズムをつけ、心を守るために非常に有効です。
  3. 単純作業の効果 – 心をリフレッシュさせるために、単純作業に取り組むことも一つの方法です。著者は、仕事で疲れた時には単純作業を行い、心のリセットを図ると述べています。たとえば、本のレイアウト作りや長文のブログを編集するなど、一見重要でない作業に没頭することが、有効な現実逃避となります。
  4. 極度の忙しさの際の実践方法 – 本当に忙しい時、特に「1秒も無駄にできない」と感じるほどの時には、意図的に2時間を「無駄に使う」ことが推奨されます。これにより、2時間を失う代わりに、心の平穏や集中力を取り戻すことができます。

『続ける思考』で見つける、やりたいこととやるべきことのバランス

さて、この記事の最後に、今回取り上げた井上新八さんの著書「やりたいこともやるべきことも全部できる続ける思考」から、重要なポイントを改めて振り返りましょう。

  1. 夢中になれることを見つけるための継続 – まずは「継続趣味」という概念から、継続すること自体に楽しさを見出し、自分にとって特別なものを見つける方法を学びました。
  2. 続けることへの苦手意識を克服する – 続いて、「正しい努力より正しい継続」を重視し、効率を追求することなく、自分自身からの「やります宣言」を通して、継続への取り組みを改善する方法を探りました。
  3. 継続のための究極の方法と現実逃避 – 最後に、毎日の習慣化と積極的な現実逃避を用いて、長期的に物事を続けるための戦略を紹介しました。

今回紹介した内容は、本書の一部に過ぎません。井上新八さんの「続ける思考」にはまだ多くの洞察が含まれています。是非、この本を手に取って、自分の生活に活かせるアイデアを見つけてみてください。この本は、やりたいこととやるべきことのバランスを見つけ、より充実した日々を送るための素晴らしさが分かっていただけると思います。

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